カウンセラーの資格を活かし、依頼者の思いや立場に共感し寄り添う「どうか一人で抱え込まないで」
新たな知識を得ることが喜び
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士になろうと思ったのは大学生の時で、その理由は主に3つあります。1つ目は、女性であっても、出産や育児などでキャリアを中断しなくてもいい、一生働ける仕事であること。2つ目は法学部で学んだ法律の知識を活かすことができる仕事であること。
そして3つ目は、多様な分野に関われる仕事であることです。この3つ目の理由に関しては、色々な分野の知識を吸収することに喜びを感じる、という私の性格が大きく影響しています。
こうした面から、自分は弁護士に向いているのではないかと思い、弁護士を目指そうと決めました。
ーー学生時代はどのように過ごされたのでしょうか?
大学在学中に1年間、交換留学でアメリカの大学に行きました。法律に限らず様々なことを学び、とてもいい経験ができました。
また、バドミントンサークルに所属していました。部活のように真剣に取り組む、というよりは、友人たちとわいわい楽しく活動していましたね。
依頼者の感情を受け止め、その思いや立場に共感する
ーー注力されている分野を教えてください。
主に離婚問題に注力しています。
注力するようになったのは、私自身が離婚を経験したことがきっかけです。弁護士になった頃から依頼は受けていましたが、離婚を経験したことで、依頼者の苦労や思いなどを当事者として理解できるようになり、よりいっそう力を入れて取り組むようになりました。
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
依頼者の感情を受け止めて、その思いやお立場に共感することを心がけています。
弁護士になりたての頃、法律相談で私ばかり話していて、相談に来てくださった方がしっくりこない様子のまま、なんとなくぎこちない雰囲気で相談が終了してしまうことがよくありました。
「話している内容は間違っていないはずなのに、どうして上手くいかないのかな…」と、当時はすごく悩んでいましたね。
自分には何が足りないのだろう、と考えるなかで、カウンセリングを学んでみようと思い立ちました。傾聴の技法などを学ぶうちに、「今まで、依頼者の話をしっかりと聞いて寄り添っているつもりだったけれど、実は全然できていなかったんだ」と気づいたんです。
当時の私は伝える内容ばかり気にしていて、相談に来た方がどんな思いを抱えているのか、というところにまで目を向けられていなかったんですね。
離婚は、人生における大きなターニングポイントです。男女問わず、様々な方がそれぞれの思いを抱えて相談に来ます。「依頼者は、仕事や家事、育児などで忙しいなか、辛い思いを抱えてわざわざ相談に来てくれているんだ」。常にそう意識しながら依頼者と接し、思いを受け止めることを心がけています。
一番大切なことは、まず、ホッと安心してもらうこと。そのうえで、問題解決までの見通しを提示するようにしています。
休日は子どもと一緒に遊ぶ
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日は子どもと過ごします。YouTubeの動画を観ながら一緒にヨガをしたり、テレビゲームで遊んだりしたりしていますね。
趣味は読書で、小説から漫画まで色んなジャンルを読みます。本に囲まれている時が本当に幸せなんです。
最近YouTubeで絵画の解説動画を観ていて、それがきっかけで絵画にも興味を持ち始めました。今はコロナ禍で難しいですが、落ち着いたら子どもと一緒に美術館に行きたいなと思っています。
依頼者が少しでも前に進めるようにお手伝いしたい
ーー先生の今後の展望についてお聞かせください。
引き続き、依頼者の感情を受け止めて、その思いやお立場に共感することに努めていきたいです。
また、私は2018年に「JDAP認定メンタル心理カウンセラー」の資格を取得し、2020年に米国CTI認定プロフェッショナルコーチの資格を取得したのですが、今後もこれを依頼者とのコミュニケーションに活かしていきたいと考えています。
また、弁護士向けに、依頼者とのコミュニケーション方法について発信していきたいと考えています。その一環として、他の弁護士の先生方と「弁護士×コーチングの可能性を広げる会」という団体を立ち上げました(https://coach-possibility.com/)。コーチングのエッセンスを弁護士業務に活かし、依頼者とのコミュニケーション向上を目指す活動をしています。
依頼者とのコミュニケーションは、私自身が弁護士になりたての頃から悩んできたことでもあります。セミナーや研修などを通じて、同じ悩みを抱えていらっしゃる方のお役に立てたらと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
どうか、一人で抱え込まないでください。
「今の状態でさえすごくつらいのに、弁護士に相談に行って怒られたり、『もっとしっかりしなきゃ駄目じゃない』なんて言われたりして、さらに辛い目に遭ったらどうしよう」。そんな心配をされている方もいると思います。
ですが私は、皆様が相談に来られる前から既にたくさん頑張っている、ということを心から理解しています。責めるような対応をすることは決してありませんので、安心してご来所いただければと思います。
一人で抱え込んでしまい、なかなか事態が前に進まないことはよくあります。まずはご相談にいらしてください。皆様が少しでも前に進むお手伝いができればと思っています。