「依頼してよかった」という言葉を励みに、1つ1つの相談に誠心誠意向き合う
刑事裁判の傍聴を機に、弁護士が身近な存在に
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大きなきっかけは、高校時代にさかのぼります。家族ぐるみで付き合いがあった父親の親友が、酔っ払いの暴行によって亡くなる、という事件が起こったんです。
この事件は刑事裁判で争われることになり、裁判を傍聴しに行きました。それまで、テレビなどで弁護士や裁判を見たことはありましたが、どこか遠い存在でした。でも、裁判をこの目で見て、被害者側に就いていた弁護士とも話をするなかで、だんだんと身近に感じるようになりました。
当時私は高校3年生で、進路に悩んでいたのですが、この経験をきっかけに弁護士や法律に興味を持ち、法学部に進むことを決めました。大学3年生の頃から司法試験の勉強を始めて、卒業後はロースクールに進学しました。
ーー法曹三者の中でも、弁護士を選んだのはなぜですか?
高校時代に裁判を傍聴した際に、弁護士と直接話したことで、検察官や裁判官よりも身近な職業と感じていたことが理由の1つです。裁判官のように中立な立場ではなく、依頼者の立場になって権利を主張できるところにも魅力を感じました。
また、弁護士は法曹三者のなかで唯一の自由業です。自分の裁量で仕事ができるところも肌に合っているなと感じたので、弁護士を選びました。
「気持ちを聞くこと」を重視
ーー注力分野を教えてください。
離婚・労働・相続の3分野に注力しています。この3つは日常生活で巻き込まれやすいトラブルです。弁護士としてサポートすることで、依頼者に平和な日常を取り戻してもらいたいという思いで力を入れています。
ーー法律相談に来た方に対して、どのように接していますか。
まずは、気持ちをしっかり聞くことを心がけています。弁護士はつい、トラブルの経緯や事実関係を聞き出そうとしがちですが、相談に来る方の多くは「自分の気持ちを話したい」「この辛さをわかってほしい」という思いを持っています。
大半の方は初めて法律相談に来るので、最初は緊張して、トラブルについてどう話せばいいのか悩んでしまうことも多いです。そこで、トラブルの相手方への想いや、悲しみ、怒りなどを1つずつ話してもらうこともあります。。
ご相談者様にもよりますが、できるだけ気持ちを外に出してもらい、落ち着いて話せる状態になってから、徐々に事件の経緯や事実関係についてもヒアリングしていくこともあります。
雑談の中で重要な事実関係がポロっと出ることも多いので、打ち合わせ中は相手としっかり向き合うこと、そして、ざっくばらんに何でも話してもらえる雰囲気づくりを大切にしています。
ーーご自身の弁護士としての強みは何でしょうか?
依頼者からは「親身になってくれる」とよく言われます。身近な弁護士として感じてもらえることが、自分の強みかもしれません。
弁護士の仕事は、依頼者と一緒に、「問題をどうやって解決するか」を考えることです。最善の解決策は何かをともに考えていくために、依頼者の希望や感情に寄り添い、親身に対応することを常に意識しています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
弁護士1年目に担当した裁判員裁判の刑事事件です。依頼者は外国籍の方で、密輸をしたとして逮捕された事案でした。最終的に無罪判決を獲得できたこともあって、記憶に残っています。
コロナの影響で裁判手続きが長引き、依頼者は慣れない異国で長期間拘束されて精神的に追い詰められていました。本件のような否認事件では長期間の拘束によって依頼者本人の気持ちが折れてしまうことがあります。このため何度も接見に行って心情面のサポートを尽くし、母国の家族の様子や日本の友人に差し入れをお願いするなど、依頼者からの要望にもできるだけ応えられるように努めました。
無罪判決がでて拘束が解かれた後に依頼者と話をしていたら、「こんなにサポートしてくれるなんて思わなかった」「マイベストローヤー」と言ってもらえて、胸が熱くなったことを覚えています。
海沿いを走り、猫に触れることが癒しのひと時
ーー休日はどのようにお過ごしですか?
最近は運動不足解消のため、クロスバイクに乗ることが多いです。海沿いの道路を、片道1時間半ほど走っています。
ーー猫もお好きだとか。
はい。でも、猫アレルギーなんです。長時間触っていると症状が出てしまうので家では飼えないのですが、短時間触るくらいなら大丈夫なので、ときどき近所の猫カフェに行っています。癒しのひと時です。
ーーそのほかに趣味はありますか?
趣味と言えるかわかりませんが、体型維持でしょうか。実は以前は、今よりも20キロほど体重が重かったんです。油断するとすぐ太る体質なので、食事には気を付けていますし、運動もするようにしています。
1つ1つの事件に常に誠実な弁護士であり続けたい
ーー今後の展望について教えてください。
どんな相談や事件にも誠実に向き合い、解決していきたいと考えています。依頼者に「倉田先生に依頼してよかった」と言ってもらえると本当にやりがいを感じます。これからも愚直な姿勢で、弁護活動を続けていきます。
また、今は個人の方からの依頼を受けることが多いですが、今後は企業からの依頼にも積極的に応えていきたいです。特定分野の専門性も高めたいと考えています。特に、ロースクール時代に選択科目だった知的財産分野や、最近話題になることが多いインターネットの分野に興味があります。
ーートラブルを抱えて、悩んでいる方へメッセージをお願いします。
困っていることがあると、誰かに苦しい胸の内を明かしたくなると思います。
相談相手として、法律事務所や弁護士は敷居が高く、遠い存在のように感じるかもしれません。しかし、私が相談を受けた方の中には、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃってくださる方もいます。。気軽に法律相談に来てもらえたら嬉しいです。
早めに相談してもらうことで、解決の選択肢の幅も広がります。ためらわず、楽な気持ちで相談にお越しください。