かつての依頼者から明るい近況報告も〜悩みを解決し、幸せな未来を掴み取るための力になりたい
離婚を中心に、身近なトラブル解決に尽力
ーー弁護士を目指したきっかけや理由について教えてください。
私の父が法学部出身で、一時は弁護士を目指していました。途中で諦めてしまったのですが、父からはよく「女性もこれからは経済的に自立しなくては駄目だ。弁護士は女性の職業としてもいいのではないか」という話を聞かされていました。私としても、弁護士になれば相談をされたときに具体的な解決方法を提示できるなと思って魅力を感じ、将来は弁護士になりたいと考えるようになりました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
弁護士になった当初から、家事事件など一般の人が遭遇するトラブルを手がけたいと思っていました。弁護士になって最初に入所した事務所が、家庭の問題に強いことで知られる渥美雅子弁護士の事務所で、依頼の9割は離婚案件でした。このときの経験を活かしたいと思い、独立した今も離婚や相続などの家事事件を中心に扱っています。
ーー仕事をするときに心がけていることは何ですか?
弁護士として10年目に入ったので、事件の大小に関わらず、1つ1つの案件に丁寧に対応することを心がけています。
離婚事件では感情的になっている人が多いですが、まずは相談者の話を時間をかけてよく聞きます。法的に難しい要求をしていても、最初から「それは無理ですよ」とは言わずに、いったんは本人の思いを汲み取って、徐々に現実的な解決にむけて説得し、納得できる結果に行き着くような流れを意識しています。
相談者の7〜8割は女性ということもあり、事務所の内装も工夫しています。堅苦しくて入りにくい場所にならないように、カラフルで明るいインテリアにして、緊張がほぐれるようにしています。
行動を起こす前に弁護士に相談を
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
いくつか、印象に残っている事件があります。
1つは、解決までに5年かかった離婚事件です。小さかった子どもが、事件終結の頃には小学校3、4年生に。子どもと父親が直接連絡を取れるようになり、面会交流がうまくいったことで、最終的にいい解決ができました。時間が自然に解決してくれることがあると知った事件として印象に残っています。
働けなくなって経済的に困窮した方から、自己破産の依頼を受けた件も印象的です。自己破産の手続きをしてから1年半ほど後に、依頼者がパンを持って事務所に来てくれたんです。「先生が解決してくれて、今ではパン工場で働いています」と言ってそのパンを手渡してくれて、とても嬉しかったですね。
夫側についた離婚事件では、「このお金を支払わないと離婚は難しいです。でも、あなたは絶対出世できるから大丈夫」と依頼者を説得して、慰謝料を払ってもらいました。その後、この依頼者は本当に出世して、「今度、海外支社の責任者になることが決まりました」と連絡をくれたんです。私自身、円形脱毛症になるほど大変な事件でしたが、手がけてよかったと思いました。
ーー社会で現在起きている案件・事件で、気になっていることや手がけてみたいことはありますか?
児童虐待です。このところ、義父が連れ子に性的虐待をしたので離婚したい、という案件が多かったことから、関心を持ちました。虐待をする配偶者との離婚や親権獲得などの面で、力になれればと思っています。
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
乗馬が大好きで、休日はほぼ乗馬と仕事しかしていません。乗馬歴は5年くらい。仕事のストレスは全部、馬で解消しています。競技会に出場することもあります。結構いい運動になるので気分がすっきりしますし、何より馬が本当に可愛くて、やめられないですね。
ーー今後の展望を教えてください。
私の事務所は事務員と私の2人で運営しているので、大量の事件を受けられるわけでもないし、自分が特別優秀だとも思っていません。それでも相談に来てくれる方がいるということは、「人のために何かをやりなさい」という天啓なのかもしれません。自分ができることを、コツコツやっていこうと思います。
現在の仕事の3割は紹介です。以前の依頼者や相談者が友達を紹介してくれて…というように縁がつながっています。開設して6年ほどの小さい事務所ですが、いいご縁のおかげでなんとかやっていけているのかなと思います。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
何か行動を起こす前に、弁護士に相談してほしいと思います。
自分の判断で行動してしまい、相談に来た時点では手遅れになっているケースは少なくありません。例えば、夫からモラハラやDVを受けて、子どもを置いたまま家を出てしまうケース。家を出てから数か月、数年経ってしまっている場合、子どもの親権者となるのはかなり難しいです。自分の行動によって事態が悪化する前に、専門家のアドバイスを聞きに来てください。
これまでたくさんの依頼者を見てきましたが、頑張っている人は必ず人生が上向きになっています。離婚が成立して「子どもを2人抱えていますけど、頑張って働きます」と言っていた依頼者は、数年後に「再婚しました」「営業でいい成績を取っているんです」と連絡をくれました。
今悩みを抱えている方も、諦めないで幸せを掴み取ってください。弁護士として、そのための力になりたいと思います。