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AV強要被害者へのバッシング、「騙されるほうが悪いのか」当事者らが議論
くるみんアロマさん(左)と藤原志帆子さん

AV強要被害者へのバッシング、「騙されるほうが悪いのか」当事者らが議論

若い女性らがアダルトビデオ(AV)出演を強要されている問題について考えるイベントが2月3日、東京都内で開かれた(主催:朝日新聞社 withnews)。「プロダクションに騙されてAV女優になった」とカミングアウトしたユーチューバー、くるみんアロマさんが登壇し、「AV業界が悪いとか、潰すとかじゃなくて、被害に遭う人を減らしたい」と訴えた。

くるみんアロマさんは昨年7月、「朝日新聞 withnews」で、AV出演強要の被害者であることを告白した。だが、ネット上で「騙されるほうが悪い」「自業自得だろう」「ノリノリだったじゃねーか」とバッシングされることがあるという。くるみんさんは「たくさんの人に嫌われてもいいし、バカにされてもいいから、こういう被害があったことを伝えたい」と話した。

イベントに参加したAV男優の辻丸さんは、司会からコメントを求められると「残念なことに、世間は、AV出演強要の問題を大して問題にしておらず、くるみんさんに対するように『騙されるほうが悪い』という見方をする。そういう世間に対して、一人ひとりが一般的な問題を含んだ社会問題だと考えて議論を深めていけば、被害者たちを救えるのではないか」と語った。

被害者を支援している団体「ライトハウス」の藤原志帆子さんも登壇し、2016年にはAV出演強要に関する相談数が100件にのぼったと報告した。全国から相談が寄せられており、内訳は、女性が約95%、男性が約5%だったという。藤原さんは「インターネットが普及し、AVが大量消費されているなかで、組織的に出演強要をおこなっている業者もいることをぜひ知ってもらいたい」と呼びかけた。

(弁護士ドットコムニュース)

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