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「男性の育児参加の流れが変わらないように」辞職する宮崎議員「妻をサポートしたい」
記者会見に応じる宮崎議員

「男性の育児参加の流れが変わらないように」辞職する宮崎議員「妻をサポートしたい」

「わたくしの理想の政治を追い求める資格をもらえるよう、一から出直したい」。第一子の出産直前に女性タレントと一夜を過ごしたという「不倫疑惑」が週刊文春に報じられた自民党の宮崎謙介衆議院議員(35)が2月12日、東京・永田町の衆議院議員会館で記者会見を開いた。宮崎議員は「不適切な関係」を認めたうえで、議員を辞職する意向を表明した。

「女性にだけ働け、産め、育てろというのはおかしい」。宮崎議員は昨年12月下旬、男性国会議員として初めて「育児休暇」の取得を宣言し、「イクメン議員」として注目を集めた。そんな宮崎議員の不倫疑惑に関する記者会見とあって、この日は100人ほどの記者・カメラマンが会場に詰めかけた。

宮崎議員は会見冒頭から、有権者や支援者、妻で同じ自民党の金子恵美衆議院議員(37)などに向けて、「心からお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を繰り返し、計約10回も頭を深く下げた。そのたびに、まばゆいばかりのカメラのフラッシュがたかれた。宮崎議員の左手薬指には結婚指輪らしいものがはめられていた。

●「男性の育児参加が絶対に必要だと思った」

今回の不倫騒動は、子育て世代の悩みの一つである「育児休暇」について、宮崎議員が積極的な発言を始めたときに発覚した。宮崎議員は不倫騒動について謝罪の言葉を述べながらも、男性の育児休暇について次のように熱く語った。

「国会議員に『育休はなじまない』と言われるなか、子育て世代は切実にやっている。少子化対策などで、男性の育児参加が絶対に必要だと思った」

「育休を阻んでいるのは社会の空気で、それを変えてほしいという思いを受けていた。世の中で大きな議論がおきて、機運が変わって行く中、軽率な行動で水をさしてしまった。不徳のいたすところだ。この流れが変わらないように願うばかりだ」

この記者会見は約1時間に及んだ。その間、宮崎議員は一度もイスに座ることなく、ときおり目に涙を浮かべながら報道陣の追及に応じた。フジテレビの記者から「議員辞職後は、育児休暇をとるのか?」という皮肉めいた質問を受けると、宮崎議員は「辞職後のプランは未定だ」「謝罪の意味を込めて、できるかぎり妻をサポートしていきたい」と話した。

(弁護士ドットコムニュース)

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