ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、公益社団法人「日本漫画家協会」(会長:ちばてつや、理事長:里中満智子)は2月28日、速やかな武力行使の停止を願うとする「声明」を公式サイトで発表した。
この声明は、「戦争のない、平和な歳月」が「今日の漫画の隆盛の礎」として、あらためて平和の重要性を強調。そして、「偉大な先人」の多くが、創作の根底に「もう二度と戦争ない世界を子どもたちに」と渾身の祈りと慈悲を込めたとしている。
さらに、日本発の漫画すべてに「祈りと慈悲の遺伝子」が受け継がれており、ウクライナやロシアを含めて、世界中のすべての読者も「平和の祈念の遺伝子の継承者なのです」とつづっている。
そのうえで、「私たちが愛してやまぬ、創作という行為、それにより生み出される『繋がり』や『親和』とまったく相反する、破壊、殺戮、分断等を生じさせる武力行使の速やかな停止を私たち日本の漫画家は切に望みます」とうったえている。