2019年05月01日 09時14分

渋滞を我慢できず、子どもが道路で「立ちション」 法的には? 

渋滞を我慢できず、子どもが道路で「立ちション」 法的には? 
画像はイメージです(sasaki106 / PIXTA)

渋滞が予想される時には、行けるところで必ずトイレをすませるのが習慣という人は多いだろう。とはいえ、子どもや突然の渋滞時には、計画通りにいかないこともある。

都内の主婦J子さんは先日、普段は渋滞とは無縁のところで、事故渋滞に巻き込まれたという。その時、こんな思いがけないシーンを目撃したそうだ。

「待てど暮らせど、ほとんど動きません。30分くらい経ったころでしょうか。前の車から9、10歳くらいの男の子が降りてきたんです。何をするのかな、と見ていたら、その子は立ちションを始めたんです。子どもだから仕方ないと思いましたが、ほんとは犯罪なのでしょうか」と、J子さんは語った。

子どもに限らず、大人だってどうしようもない緊急事態はあるだろう。突然の事故渋滞は生理現象をこえるはずだ。それでも、立ちションは法的な問題に発展するのか。小野智彦弁護士に聞いた。

●「1000円以上1万円未満の使用料を払う覚悟で」

ーー法律で「立ちション」はどのように定められていますか

軽犯罪法1条26号には、「街路または公園その他公衆の集合する場所で、(略)大小便をし、もしくはこれをさせた者」は、拘留または科料にすると規定されています。

ちなみに、拘留とは1日以上30日未満拘留、科料とは1000円以上1万円未満の支払いとなります。

ーーとはいえ、事故渋滞などやむを得ないシチュエーションもあるはずです

確かに、事故渋滞で尿意や便意をもよおすことはよくある話ですね。

あまりにも我慢しすぎると膀胱炎になりかねないですし、他人の車に乗っていたりしてそこで漏らしたりすると、大げさに言えば器物損壊にもなりかねません。

このように自己の身体、他人の財産を守るために、法律を犯すことを「緊急避難」と言いますが、もしこれが成立すれば、その行為の違法性がなくなり、無罪となります。

とはいえ、そのようなことはこちら側で証明しなければならないこともあり、その証明は難しいかと思います。

ーーでは、どうしたらいいのでしょうか

通常は警察官に見つかっても厳重注意くらいでしょう。しかし、法的には問題は問題です。やむを得ない事情があるにせよ、1000円以上1万円未満の「使用料」(科料)を払う覚悟で立ちションをするしかなかろうと思います。

車の中で漏らすわけにもいかないでしょうし、悩ましい問題です。

(弁護士ドットコムニュース)

[弁護士ドットコムからのお知らせ] 編集スタッフを募集中です!

弁護士ドットコムニュース編集部では、取材・編集スタッフを募集しています。取材・編集経験者、法律の知識を持った方(編集経験は問いません)を歓迎します。アルバイトも募集中です。

詳細はこちらのページをご覧ください。
https://hrmos.co/pages/bengo4/jobs/0009608

小野 智彦弁護士
浜松市出身。1999年4月、弁護士登録。オフィスは銀座一丁目。手品、フルート演奏、手相鑑定、カメラ等と多趣味。手品の種明し訴訟原告代理人、ギミックコイン刑事裁判弁護人、雷句誠氏が漫画原稿の美術的価値を求めて小学館を提訴した事件などの代理人を務めた。エンターテイメント法、離婚、相続、交通事故、少年事件を得意とする。

この記事へのコメント

よみひと 50代 男性

ま、たちしょんするときは、罰金はらうつもりで、ということだね。
自分も子供にたちしょんさせたことあるし、自分だってあるし、子供の頃は道端でしている大人をよくみかけたよ。

コメント内容を確認する
コメントの送信に失敗しました。

コメントの送信時にエラーが発生しました。
もう一度コメントを入力してください。

再読み込みする
こんま 50代 男性

通行の権利を奪われちゃってるんだからしかたないだろ。

コメント内容を確認する
コメントの送信に失敗しました。

コメントの送信時にエラーが発生しました。
もう一度コメントを入力してください。

再読み込みする
こんま 50代 男性

こういった事故の時、いつも思うのだが、現場検証って本当に必要なの?
これのために、関係ない人まで無駄な時間を過ごすことになる。鉄道の人身事故も同様。簡素化して数分で終わらせるべきだ。それか事故原因の者に損害賠償させるとか

コメント内容を確認する
コメントの送信に失敗しました。

コメントの送信時にエラーが発生しました。
もう一度コメントを入力してください。

再読み込みする
コメント内容を確認する
コメントの送信に失敗しました。

コメントの送信時にエラーが発生しました。
もう一度コメントを入力してください。

再読み込みする
バナーの画像、書かれている内容は「あなたの体験を記事にしませんか?体験談募集」