20年ぶりに発行された新紙幣だが、早くもインターネット上のオークションサイトで出品するような動きが起きている。オークションサイト運営会社は注意を呼びかけている。
●20年ぶりの新紙幣 早くも転売の動き
新紙幣は7月3日、20年ぶりに発行された。新聞やテレビでは、いち早く手に入れようと行列を作る市民の様子がニュースになっている。
ところが、インターネット上のオークションサイトには新札と見られるお金が早くも出品されている。
ヤフー!オークションで「新札」と検索すると、北里柴三郎の肖像がデザインされた千円札1枚が2800円で出品されていたり、渋沢栄一の一万円札と津田梅子の五千円札、千円札が3枚セットで1万9000円で売られたりしている。
こうした動きに対して、SNS上には「新札に利益のっけて転売するのを見て許せない」「すぐに流通するのに新札を転売する意味とは?」などのコメントが投稿されている。
●運営側は「額面以上の価値を付与した現金は出品禁止」
ヤフー!オークションを運営するLINEヤフーは弁護士ドットコムニュースの取材に、以下のように回答して注意を呼びかけている。
「現金については、紙幣の額面以上の価値を付与して出品しているものなどは、出品禁止物の対象としております。 出品者の皆様には、コレクション性・希少価値が認められるものなどは『アンティーク・コレクション』カテゴリーでの取引を認めておりますが、違反出品物を出品された場合、出品物の削除やアカウントの停止・凍結など行う場合がありますので、出品する際は一度ガイドラインを確認いただけますと幸いです。 入札・購入者の皆様には、ガイドラインに違反する商品の出品があった際は、入札・購入は控えていただけますようお願いいたします」