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2021年01月02日 09時38分

どんな理由があろうと、ペットを捨てたら「犯罪」  ACジャパンの広告が突きつける重み

どんな理由があろうと、ペットを捨てたら「犯罪」  ACジャパンの広告が突きつける重み
日本動物愛護協会のFacebookより(https://www.facebook.com/JSPCA.nyanco/photos/a.630430993768110/2142417695902758/)

「電車の吊り広告だけど、ホントにそうだと思います」。ファミコン名人として知られる「高橋名人」こと高橋利幸さんのツイートが12月、話題となった。

これは2020年7月1日から始まったACジャパンによる「日本動物愛護協会」支援キャンペーンの広告をさす。

段ボールに入った犬を前に「いままで、ありがと」「親切な人に、見つけてもらってね」と涙する親子が描かれている。一見あたたかい世界のように見えるが、「優しそうに聞こえても、これは犯罪者のセリフです」としている。

日本動物愛護協会FBより(https://www.facebook.com/JSPCA.nyanco/photos/a.630430993768110/2142417695902758/) 日本動物愛護協会FBより(https://www.facebook.com/JSPCA.nyanco/photos/a.630430993768110/2142417695902758/)

さらに「どんな理由があろうと、どんなに心を傷めようと、動物を捨てること・虐待することは犯罪です」と訴えている。

●決して軽い犯罪ではない

ペットトラブルに詳しい佐藤塁弁護士は「2019年の法改正によって、動物の遺棄行為は懲役も科される可能性が出てきましたので、決して軽い犯罪ではありません」と注意を呼びかける。

「動物を捨てる行為は、動物の愛護及び管理に関する法律第44条3項の『愛護動物を遺棄した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する』に該当します。

そして、虐待なども含めた、動物の愛護及び管理に関する法律違反で起訴される件数は、少しずつではありますが、年々増加の傾向がみられます」

●対象は牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏...

この法律がさだめる「愛護動物」には、何が当てはまるのだろうか。

「第44条4項で『牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる』、『人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの』とされています。

犬や猫だけでなく、最近インスタなどで人気のコツメカワウソなども含まれ、一般的に飼っているペットはほぼすべて該当します」

犬や猫だけでなく、一般的なペットのほとんどが対象ということだ。

●気持ちの問題ではなく犯罪

自らもポメラニアンを飼っている佐藤弁護士は、この広告について「非常にインパクトがあり、ペットの遺棄や虐待がれっきとした犯罪であることを認知してもらうのに良い広告だ」と話す。

「ペットはとてもかわいいので、飼い始めるときには大変なことをあまり考えないことも多いようですが、実際に飼い始めると、毎日餌やりや散歩などの世話をするのは当然のことながら、旅行は自由に行けない、吠えてご近所さんに迷惑かけてしまう、状況の変化で経済的な負担が重くなるなど、大変なことはいくらでもあります。

ACジャパンが指摘するように、飼っていたペットに悪いという気持ちがあろうとなかろうと、犯罪は犯罪です。

安易にペットを飼うことは控えるとともに、飼い始めた以上は責任をもって飼い続けていただきたいですね。ペットを飼っていれば大変なこともありますが、それ以上の幸せを飼い主さんに与えてくれます」

取材協力弁護士

佐藤 塁弁護士
弁護士法人ネクスパート法律事務所代表弁護士。東京弁護士会所属。ポメラニアンのフワを飼っている。近年はペットに関するトラブルが多くなってきたので、ペットトラブルで悩んでいる方向けに弁護士の視点での「ペットに関するトラブルQ&A」のサイトを運営している。
ペットトラブルサイトURL:https://pet-bengoshi.jp/

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この記事へのコメント

匿名ユーザー 30代 男性

最初にこのCMを見た時は「よくぞ、ここまでやってくれた」と肯定的に捉えていましたが、少し配慮が足りないのではないかと思い始めました。

実際にペットを捨てた子供が見たら、どう思うでしょうか。

「私やお母さん(お父さん)は、犯罪者なの?」

そう聞かれたら、親は何と答えるのでしょうか。

また親に聞かなくても、子供はずっと「私は犯罪者なんだ」と思い悩むのではないでしょうか。

子どもが一人でペットを拾って来る事はあると思いますが、ペットを捨てる時は変な言い方ですが親の同意があるものと思います。

ペットに対する責任云々をまだ正確に理解できない子供に対し「ペットを捨てたオマエは犯罪者なんだよ」と言い切り、その後のフォローが何もないCMは、やはり配慮が欠けていると言わざるを得ません。

さん 男性 20代

"オマエは犯罪者なんだよ"
その通りだと思うんですが…法では裁かれないけど罪を犯したことに変わりはないと言いますか…

そう言った命を扱う責任感を子供の頃から養っていくためにもこのCMには意義があるんじゃないかな、と思いました(小並

ただ、子供の頃に生き物を飼うこと自体は大賛成だし保護者の方々には尻込みして欲しくはないかなぁとは思う

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フラスコの中の神 30代 男性

面倒を見れなくなったペットが出た場合に、お父さんお母さんは「大人」として社会のルールに則った行動をする義務を負っているので、ルールに従わずにペットを捨てたことを責められるのは当然だと思いますが・・・

そもそもの問題として、お父さんお母さんの(子供から向けられるべき)名誉を保護するために、配慮をせよというのは流石に責めるべき相手が違うのではないかと思います。
お父さんお母さんが「そのようなルールを知らずに」いたのであれば、教育課程できちんと教える体制を作るようにするべき話だと思います。

正しく子供を教育できているのであれば、この広告を見ても「あれは社会のルールに反する行為だったんだね。悪いことをしてしまったね」と反省するだけで済むと思います。

犯罪者=絶対悪、という教育をしてしまっているのであれば、そういう教育をしたお父さんお母さん自身の責任で、子供から蔑まれることも致し方ないのではないかと思います。

そういうケースでは、これを機に犯罪者の中には「知らずにルールを破った人」「ルールを破る以外に手がなかった人」「誰かに騙されてルールを破ってしまった人」など様々な人がいるんだ、ということを知る良い機会なのではないかとも思います。

どのような立場の人から見ても、絶対に配慮不足ととらえられることのないメッセージを作ることは事実上不可能です。
昨今の日本で特に過激化している「不謹慎」運動を見ていると、自分の感性が世界の感性だと、強く思い込んでいる人がすごく多いということを知ることができ、そういった世の中は息苦しいものなんだ、ということが実感できます^ ^;)

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