犯罪・刑事事件の解決事例
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5回の再逮捕にも屈せず黙秘を貫き、詐欺被疑事件で不起訴処分を獲得した事例

この事例の依頼主 年齢・性別 非公開

相談前の状況 依頼者は、詐欺の容疑で逮捕・勾留されました。共犯者がいるとされる組織的な詐欺事件として捜査され、捜査担当検察官は当初から依頼者を起訴する方針を明言。処分保留で釈放されてはすぐに再逮捕されるという身体拘束が5回にわたって繰り返され、依頼者は数か月もの長期間、自由を奪われ続けました。取調べでは、黙秘する依頼者に対して捜査官から威圧的な発言や暴言が浴びせられるなど、精神的に極めて追い詰められた状況にありました。

解決への流れ 弁護団を組んで受任し、当初から一貫して黙秘権の行使を助言。連日のように接見を重ね、被疑者ノートを差し入れて取調べ状況を詳細に記録してもらい、その内容を精査することで、捜査の動きを常に把握し続けました。また、驚くことに捜査機関は、依頼者の親や子供にまで被疑者を自白させるよう接触していたことが判明しました。

黙秘権を侵害する発言や暴言などの違法・不当な取調べに対しては、捜査員本人への直接の抗議に加え、検事正・最高検察庁・警視庁の取調べ監督担当部署へ抗議書を提出し、準抗告や勾留取消請求も行うなど、あらゆる手段で捜査機関に対抗しました。孤独な留置場生活の中でも依頼者が心折れることのないよう、接見や連絡書面を通じて精神面のサポートも徹底しました。

その結果、依頼者は5回の再逮捕にも屈することなく黙秘を貫き通し、最終的に不起訴処分を獲得。前科がつくことなく、社会生活に復帰することができました。

野呂 康貴 弁護士 野呂 康貴 弁護士からのコメント 否認事件・組織的事件では、捜査機関はあの手この手で自白を引き出そうとし、再逮捕を繰り返して長期間の身体拘束による心理的圧力をかけてくることがあります。黙秘は憲法上保障された権利ですが、弁護人の十分なサポートなしに一人で貫き通すことは容易ではありません。

本件では、①頻繁な接見と被疑者ノートによる取調べの可視化、②違法・不当な取調べへの即時かつ徹底した抗議、③ご本人の心が折れないための継続的な精神的支援という活動を積み重ねたことが、不起訴処分という最良の結果につながりました。

身に覚えのない容疑や納得のいかない容疑で逮捕された場合、取調べで話すべきか黙秘すべきかの判断は、その後の人生を大きく左右します。できる限り早い段階で弁護士にご相談ください。

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