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2014年01月27日 20時33分

大麻は薬物依存の入口か? 「大麻合法化」の是非について弁護士たちに聞いてみた

大麻は薬物依存の入口か? 「大麻合法化」の是非について弁護士たちに聞いてみた

アメリカ・コロラド州で今年1月から、21歳以上の成人に対して、大麻を嗜好品として販売することが解禁された。医療用以外で合法化されるのは、全米で初めてだという。大麻の栽培・販売などを許可制で管理し、課税して財源とする狙いがあるようだ。

アメリカではコロラド、ワシントン両州ですでに、2012年におこなわれた住民投票で、「大麻の私的使用」が合法化されていた。ワシントン州でも、今夏ごろに販売解禁となる見通しだという。しかし一方で、大麻による健康被害を危惧する声もあがっている。

日本では現在、大麻取締法によって、取り扱い免許を受けた人以外は大麻の所持・栽培などが規制されているが、「日本も大麻を合法化すべきだ」という意見も根強い。インターネット投票サイト「ゼゼヒヒ」が「大麻の合法化についてどう思う?」というアンケートを実施したところ、回答した374人のうち約8割にあたる291人が「合法化してもいい」と答えている(1月27日20時現在)。

はたして、日本も大麻の所持・栽培などを合法化すべきなのだろうか。弁護士ドットコムに登録している弁護士に意見を聞いた。

このニュースに対する弁護士の回答

※2014年01月22日から2014年01月26日での間に集計された回答です。

アンケート結果

  • 投票1 大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

    5

    • 細江 智洋弁護士
    • 齋藤 裕弁護士
    • 萩原 猛弁護士
    • 岡村 茂樹弁護士
    • 加藤 寛崇弁護士
  • 投票2 大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

    16

  • 投票3 どちらでもない

    6

    • 武藏 元弁護士
    • 荻原 邦夫弁護士
    • 伊藤 元祥弁護士
    • 山岸 陽平弁護士
    • 梅村 正和弁護士
    • 高岡 輝征弁護士

回答一覧

回答の絞込み

投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻の合法化には反対します。大麻はいわば薬物使用への入口等の弊害があります。たしかに他の薬物とは異なり、その弊害が少ないという意見もあります。しかし、前述した薬物使用への入口や高いところで吸うと、空を飛びたくなるといった弊害もあります。実際、大麻使用の被告人の弁護をしたことがありますが、「大麻は高いところで吸うと危ない。」と、被告人から言われたこともあります。薬物の使用の撲滅が叫ばれているこんにちあえて大麻を合法化する必要はないと考えます。

2014年01月22日 19時27分

回答番号 524
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

まず、大麻摂取(吸引等)についての具体的効果が明かにされておりません。逆に摂取者の感想としては「飛ぶ」と意見があり、さらに、摂取者の個性によって感触(飛ぶという感触だけではなく他の感触もあり)は異なるということも聞いたことはあります。
現在、脱法ハーブによっても社会的不具合が生じているわけですから、安全性(せいぜいタバコ程度)が確認されない限りは、危険すぎて当然、所持・栽培等許されるべきものではないです。

2014年01月23日 01時26分

回答番号 526
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻の合法化には、反対致します。
違法なものを合法とすることは、社会の秩序を乱したものに、加担する結果になります。
①大麻で何らの健康上の被害もなく、
②社会的な影響も少なく
③禁止する実益がない、
ということであれば別ですが、
やはりこれらの諸点が見られるという状態では、
大麻を合法化することは、避けるべきです。

2014年01月23日 02時08分

回答番号 527
投票:どちらでもない

大麻はタバコと比べて健康への害がないという説もあるほどですから、危惧すべきは吸った者の健康被害よりも、人格の変容や幻覚の発生によって家族や社会に迷惑をかけたりすることがないか、ということと、他の薬物使用への入口にならないか、ということなのではないかと思います。

タバコより体にいいなどと言っても、フラフラになって暴力的な行動を取られたら、被害者はたまったものではありませんので。

アメリカでも、医療用大麻を解禁したのは約20州、嗜好用解禁は2州(コロラド・ワシントン)にすぎません。

よって、解禁するにしても医療用からだと思いますし、医療用大麻の必要性について日本の医療現場の声をよく知らないので、なんとも判断しがたいところがあります。

よって、現段階で嗜好用も含めた全面解禁には反対、医療用については「まだ判断できません」というところです。

(ちなみに、私はタバコを吸いませんし、タバコ(ニコチン)って周囲に迷惑な薬物だなぁと思っています。)

2014年01月23日 12時43分

回答番号 528
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻については、他の薬物より、健康被害が少ないなどの話は良く聞きます。
医学的なことはわかりませんが、確かにそうなのでしょう。

しかし、刑法は、人の健康のための規定ではありません。
社会秩序維持のための規定です。

社会全体の秩序維持のためを考えれば、やはり大麻は規制すべきでしょう。
健康上、どれほど安全であっても、摂取時の社会に対する危険性が低いのでなければ規制は必要でしょう。

2014年01月23日 17時00分

回答番号 529
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

他の依存性薬物に比べて害がないといっても、利益があるわけではない。合法化されることで薬物一般に対しての抵抗心が薄まり、より依存性の高い薬物に手を出す危険性も軽視できない。
刑事事件を取り扱っていれば、薬物依存者の悲惨さは身近で見ることになる。その経験からすれば、依存者を増やす危険性が高い大麻の合法化には反対である。

2014年01月24日 12時30分

回答番号 534
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻は、それ自体ではそれほどの中毒性がないのかもしれませんが、薬物に対する規範意識を鈍らせ、覚醒剤や麻薬への依存の入口になってしまうケースが多いように思います。

刑事事件でも、そのような前科の流れを目にします。

現在の社会状況で大麻を日本で解禁する合理的な理由はなく、むしろ、脱法ハーブに対する規制の強化を議論すべきだと思います。

人格自体に悪影響を及ぼす薬物は、本当に怖いものだと思います。

2014年01月24日 12時46分

回答番号 535
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻を使用することで、人の調整能力・指標追跡能力・反応時間といった運転時に必要な能力の低下が見られるようです。そのため、大麻を使用することによって、交通事故の事件数が増大するというデータがアメリカで報告されています。
したがって、日本において大麻の使用を認めてしまうと、交通事故の多発する原因となってしまうおそれが強いため、大麻の使用を認めるべきではないと考えます。

2014年01月24日 13時53分

回答番号 536
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

大麻がアルコールやタバコと同等ないしそれ以下の危険性(有害性、依存性、社会的影響等)しかないのであれば、合法化に賛成です。

一般によく言われているように大麻がゲートウェイドラッグになるのは、現在禁制品だからです。健康に対する有害性が低いのであれば、大麻を合法化した後は、アルコールと違いはないでしょう。現在アルコールはゲートウェイドラッグとは言われていません。

また、大麻の規制根拠としてよく挙げられる大麻が暴力団の資金源になるというのも、大麻が禁制品だからです。合法化したらそのような問題はないでしょう。現在アルコールは暴力団の資金源になってはいません。

科学的根拠に基づいて、必要な規制をすれば足りると思います。

2014年01月24日 15時03分

回答番号 537
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

 まず大前提として、自分や他人を許容限度を超えて傷つけない行為を処罰するのは例外だという発想が必要だと思います。
 そして、大麻を吸う人及び他の人への害という点において、大麻がタバコ・酒より明らかに有害だと言える根拠はないと思います。そうであれば、タバコ・酒が許容限度内とされている社会において大麻を禁止する合理的理由はないと考えます。

2014年01月24日 18時14分

回答番号 540
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

 人間は、「不快」を回避して「快」を求めようとする生き物である。そのような自由は、原則として尊重されるべきで、「快」を求めた結果、自ら不利益を被る場合であっても、他人に害を及ぼさない限り、刑事的規制には慎重であるべきだ。このような観点からすると、「薬物使用」は、基本的には「被害者なき犯罪」であるから、他に害悪を拡散する危険性がない限り、刑事的規制は抑制的でなければならない。大麻の有害性、あるいは無害性については諸説あり、定説と言えるものはない。少なくとも、アルコールや煙草以上に有害であるとの証明はなされていないと思う。

2014年01月24日 19時53分

回答番号 541
投票:どちらでもない

現在違法薬物として扱われており、
国民の間にも違法薬物である、あるいは少なくとも好ましいものではない
とのコンセンサスがある以上、
解禁すべき積極的理由が何もないのですから現状維持で良いでしょう。
解禁されれば、大麻に興味のない人にも影響が出るでしょうから。
なにせ、日本という国は、酒を飲みたくなくても
「俺の酒が飲めないのか」と飲酒を強要されたり、
やりたくもない一気飲みをさせられる国なので。
会社の上司から「俺が大麻やってるのに、お前はやらないのか」と言われるのはウザイですもん。

2014年01月24日 21時23分

回答番号 543
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻の合法化に強く反対します。大麻は他の先生も述べられているとおり、薬物犯罪の入門編ともいうべき存在で、生活保護受給者を増やす結果になる懸念(この点はパチンコと同じ)もあります。すでに禁止されてそのことに何の支障もないものを解禁する理由はありません。
 なお、タバコとの比較が言われることがありますが、我が国は全会一致でたばこ規制枠組み条約を国会承認、批准した国であり、大麻以上に危険な自傷他害の有害物質(厚生労働省は受動喫煙で毎年6800人が殺されていると試算しています。)であるタバコが松沢成文議員のいうタバコ利権の存在などから野放しにされていることこそ問題とすべきです。
 アメリカをはじめとした外国を見習うなら、ハワイやニューヨークあるいはオーストラリアにならい、タバコの大幅値上げ(タバコ1箱1000円以上)、タバコ自販機の全面禁止、タバコ広告禁止、警告表示の厳格化、飲食店の全席全面禁煙化などこそ早急に議論されるべきです。
 脱法ハーブの規制強化に反対の人はほとんどいません。われわれは、祖国をより素晴らしい国にすることに関心を向けるべきです。大麻がどうしても吸いたい人は日本国民であることをやめて、大麻が解禁された国へ行っていただけばいいことです。大麻解禁のような後ろ向きの議論ではなく、世界の多くの国が当たり前に実施しているタバコ規制など日本をより良い国にすることこそ、もっと議論されるべきです。

2014年01月25日 00時09分

回答番号 544
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

現在、一定の資格無しに大麻を使用した場合、大麻取締法違反に該当して処罰されます。これは、大麻を使用したい(吸引したい)という人の自由を制限することになります。では、大麻を使用することにより、刑罰で禁止しなければならないほどの実質的な法益侵害が生じるのでしょうか。この点、明確な科学的根拠はありません。
つまり、この犯罪はいわゆる「被害なき犯罪」「被害者なき犯罪」ということになります。被害ないし被害者の存在が明確でないにも拘わらず、これを刑罰で禁止することは、合理的理由を書いた自由の制限になりますが、国家が刑罰により人々の自由を制限するために、これを裏付けるだけの合理的理由=刑罰の威嚇をもって禁止しなければならない程度の法益侵害という結果が必要です。このような合理的理由を欠いたまま、自由を制限することには反対です。
なお、大麻を使用することにより吸引者本人に健康被害が存在するとしても、この点は使用した人が自己責任として甘受すれば良いことであり、健康被害を理由とする禁止には、煙草と比較しても合理的根拠はありません。

2014年01月25日 12時06分

回答番号 545
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に反対

大麻の合法化に反対いたします。大麻の使用は、人体への有害性が低いことや、身体的な依存性が低いことから、容認すべきという考えもありますが、他のより有害性の強い薬物への入口となることが多く、また、精神的な依存性が非常に強いといわれています。薬物の使用は、病院で使用する医薬品も含めて慎重に用いるべきであり、病院で使用する医薬品のような厳しいチェックを経ていない大麻をあえて合法化することは、健康被害を拡大するだけではないかと考えます。

2014年01月25日 15時38分

回答番号 546
投票:どちらでもない

検事時代に、大麻事件で、弁護人から徹底的に争われました。
そこで、反論するためにかなり大麻について調べました。

結果、大麻自体の薬理効果は、他の違法薬物と異なり、特に身体への害悪はないという結論でした。煙草のほうが害悪が高いです。例えると、お酒と同じという感覚を得ました。

しかし、大麻は、違法薬物にはまる入口になっている現状は否定できません。つまり、大麻のよさを知ると、次に、例えば、覚せい剤に興味を持つようになり、現に使い始めたり、麻薬などにも突き進む可能性があります。

徹底的に争われた事例でも、裁判官は後者を重視して主張を排斥していました。

後者の問題は、克服の可能性があり、10年後20年後には、合法化されるかもしれません。

2014年01月26日 09時13分

回答番号 549
投票:大麻所持・栽培などの「合法化」に賛成

 問題の立て方として、「合法化」というと、まるで「本来は違法なものを認める」というニュアンスに聞こえます。しかし、現在の法律で禁止されているにしても、その在り方が問われているのだから、あくまで「大麻を規制することの是非」と問題を立てるべきです。
 その上で言えば、大麻は古くから薬品としても使用されてきた有用な植物であり、カフェインやタバコに比べても依存性は低く、禁止すべき合理的根拠はありません。大麻が犯罪につながるというのは、順序が逆です。禁止されているから暴力団の資金源になったり(禁酒法時代の米国では、酒の製造販売がマフィアの資金源になっています。)、大麻という嗜好品を使用しただけの人を「犯罪者」のカテゴリーに入れることで犯罪者の側に追いやり、他の犯罪にも走らせているのです。
 大麻が身体に及ぼす害悪については様々な調査結果があり、強い害悪があるとするものもあれば、大した害はないとするものもあります。少なくとも、タバコやアルコールなどに比べて決定的に害悪が強いという明確な根拠はありません。仮に害悪があるとしても、それは使用する個人の責任で判断すればよいことです。他者に危害が及ぶことを抑止するためであれば、公共の場所での使用を禁止するなど適切な規制をすればよいことであり(その方がよいでしょう。)、全面的に禁止する根拠にはなりません。

2014年01月26日 22時31分

回答番号 550

編集後記

弁護士ドットコムニュース編集部

アンケートで回答した27人の弁護士のうち、約6割にあたる16人が、<大麻所持・栽培などの「合法化」に反対>を選択した。一方で、<「合法化に賛成」>という意見は5人が支持した。<どちらでもない>という意見は6人だった。

<合法化に「反対」>する理由として、覚醒剤や麻薬など、より依存性の高い薬物への「入口」になってしまうことを危惧する弁護士が多かった。一方、<合法化に「賛成」>する弁護士からは、「大麻が有害だと言える根拠はない」と声が見られた。

アメリカでは、相次ぐ解禁の波を受けて、オバマ大統領が「マリファナ(乾燥大麻)は危険ではない」というスタンスを示しているという。今後、アメリカを中心として世界に「大麻の合法化」が広がると、日本での議論にも影響が出てくるかもしれない。

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