労働事件にこだわり、深く極めたい〜1件1件に向き合い、最善の結果を得るため妥協せず取り組む
辛い立場に置かれた方の力になりたい
ーー弁護士を目指したきっかけや理由などからお伺いできますでしょうか?
もともとは検察官になりたいと思っていました。政治家や大企業の不祥事の捜査をする姿が格好よくて、憧れていたんです。気持ちが変わってきたのは、司法試験に合格した後のことです。検察官は大きな組織の一員で、何かをするには上司の決裁が必要となり、純粋に自分の価値観に従って動けるとは限りません。規律を守るために必要なことであるのは間違いないのですが、私自身の性格には合わないかもしれないと思うようになりました。
進路に迷いが生じたちょうどその頃、過労死事件を多く手がける弁護士の話を聞く機会がありました。その先生の話を聞いたことで、辛い立場に置かれた方の力になれる弁護士の仕事に魅力を感じたんです。仕事を進める上で自分自身の裁量が大きいぶん、責任も自分1人にかかってきますが、だからこそやりがいがあると思い、弁護士に方向転換することを決めました。
ーー大学時代に熱中していたことはありますか?
法律系のサークルに入っていました。新入生だった頃、サークルの勧誘を受けて、そこで「死刑の存廃」というテーマでディスカッションをしたんです。先輩や他の新入生と意見を交わすことが新鮮で、気づいたらかなり熱く議論していましたね。ディスカッションの面白さに目覚めて入部し、4年間熱心に活動していました。サークルの先輩や仲間には弁護士になった人も多くいて、今でも繋がりがあります。
労働事件に注力。1人で抱えず、病んでしまう前に相談を
ーー現在、注力している分野を教えてください。
労働事件に注力しています。交通事故や離婚なども扱っていますが、労働事件は私が弁護士を目指したきっかけになった分野でもあるので、特に思い入れがあります。
ーー労働事件で多い相談内容はどのようなものでしょうか?
不当解雇や雇い止めといった労働契約の打ち切りに関する相談や、残業代など賃金の未払いに関する相談が圧倒的に多いです。その2つほどではないですが、遠方への転勤命令に関する相談などもあります。
また、労災についての相談も寄せられます。労災というと仕事中にケガをしてしまった場合に利用できるイメージがあるかもしれませんが、長時間労働などでうつ病などの精神疾患を発症した場合にも利用できる可能性があります。労災の手続きをして申請が通れば、治療費や、仕事を休んだことによる収入減を補償してもらえる可能性があります。
ただ、本当は病気になってしまう前に、労働時間をセーブするなどして、働きやすい環境を整えることが理想ではあります。特に、いったん精神疾患を発病してしまうと、そこから回復するまでに長い時間がかかる場合も少なくありません。自分の働き方に少しでも疑問を感じたら、気軽に弁護士にご相談いただければと思います。
知識と経験を駆使し、依頼者の期待に応えたい
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか?
なるべく早く問題を解決するために、迅速に対応することです。情報を整理したり書類を作ったりするなど、弁護士の側でできることに関しては、なるべく早く進めるように心がけています。
ーーやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
やはり依頼者に感謝されたときです。弁護士にとって法律トラブルは日常茶飯事ですが、依頼者からすれば、一生に一回あるかどうかという大問題です。
例えば、「労働契約法」という法律では、使用者が労働者を解雇する場合、「客観的に合理的な理由」が必要であるとされています。使用者の気分次第で気軽に解雇してよいわけではないのです。弁護士にとっては常識ですが、依頼者にとって当たり前ではないことがあります。
私を信頼して事件を任せてくださった依頼者の気持ちに応えるために、これまで培ってきた知識と経験を駆使し、一件一件誠意を持って対応したいと思います。
ーーお忙しいと思いますが、お休みの日はどのように過ごしていますか?
将棋を指しています。中学時代からの趣味です。今はいつでもどこでもオンラインで指せるようになったので便利ですね。
オンラインで指すにしても、やはりAIより人と対局するのが楽しいなと思います。盤面を通して相手が何を感じているのかを考えるんです。明らかに相手が有利なのに焦ってミスしてしまったり、急に長時間悩み出したり。将棋を通して相手と対話するような感覚が面白いですね。
浅く広くではなく、深く極めたい
ーー今後の展望を教えてください。
残業代の未払い一つ取っても、本当に様々なケースがあります。勤務形態によって計算方法は変わりますし、残業時間を証明する証拠の有無や内容によっても案件の進め方は異なります。
残業代に関しては数え切れないくらい依頼を受けてきましたが、1つとして同じ事件はありません。「今取り組んでいる、この事件に最もマッチする解決方法は何か?」という視点を持って、最善の結果を導けるように妥協せず取り組みたいと思います。浅く広くではなく、深く極めていきたいです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
法律トラブルに悩んでいる方の中には、解決方法がわからず、暗澹たる気持ちでいる方も多いと思います。しかし、ご自身では「もう何も打つ手がない」と思っているようなことも、弁護士に相談することで解決方法が見つかる可能性は大いにあります。
今はネットで調べれば簡単に情報が出てきますが、専門家から見れば、必ずしも正確な情報ばかりではありません。自分で対処しようとするよりも、早めに弁護士に相談してアドバイスを受けたり、内容によっては弁護士に依頼した方が、より良い解決につながることが多いと思います。
「弁護士に相談するなんて敷居が高い」と感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に来ていただければ、意外とそうでもないと感じられると思います。できるだけリラックスして話せるように努めていますので、気軽に話をしに来てみてください。