
地元・長崎で地域の方の悩み解決に貢献したい。依頼者が安心して相談できるソフトな対応がモットー
東京から長崎へUターン 地元出身の強みを活かして活動
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
高校時代に進路を考えたとき、「将来は人の役に立つ仕事をしたい」と思ったことが大きな理由です。そういう仕事はいろいろありますが、特に法律を使う仕事に興味を持ったのは、当時の私にとって法律が未知の分野だったからです。「知らないことを学んでみたい」という思いに突き動かされて、法学部に進学しました。
実際、勉強をしていても、興味深いトピックが多く、非常に面白かったです。法律というルールがあってこそ、私たちの生活が成り立っているのだと実感しました。
ーー学生時代はどのように過ごしていましたか。
部活に打ち込んでいました。中学・高校とずっとソフトテニス部で、大学に入ってからは体育会に所属していました。
高校時代は二十数年ぶりに長崎県の団体部門で2位に入り、大学時代は1部から12部まである中の4部以下の個人戦で3位に入りました。たまたまではありますが、嬉しい思い出として心に残っています。
ーー大学以降しばらく東京で過ごし、その後地元である長崎県に戻って弁護士の活動をされています。
東京で働くことも考えましたが、それよりも地元に貢献したいという思いが大きく、地元に帰ることにしました。長崎は都内と比べると弁護士の数が少ないため、自分が弁護士として活動することで、様々な悩みを抱える方の役に立てるのではないかと思いました。
何より、長崎が好きなんです。東京にも長く住みましたが、やはり地元は居心地が良いです。食べ物もおいしく、住みやすい。人柄のあたたかさも魅力です。
地元で活動するメリットややりがいも感じています。依頼者が話す地理や地域性は地元出身者だからこそすぐに理解できて、話がスムーズに進みます。
また、方言を使って話していると、依頼者から「先生は地元の人なんですね」と言っていただくこともあります。自然と打ち解けるきっかけになりますし、それが依頼者の安心に繋がればいいなと思っています。
フランクに接し、弁護士の敷居を低くする
ーーどのような案件を手がけていますか。
さまざまな案件を手掛けていますが、交通事故が約半分です。また、破産を中心に債務整理もおこなっています。裁判所から依頼を受けて破産管財人を務めることもあります。
ーー仕事をするうえで心がけていることを教えてください。
一番大切にしているのは、進捗状況を逐一報告することです。依頼者が「今、どのような状況になっているんだろう」と不安にならないよう、動きがあった場合はすぐに連絡するようにしています。
また、依頼者にはソフトに接するようにしています。厳格な弁護士がいいと思って依頼をしたものの、いざ相談したら「話しづらい」と感じて上手くコミュニケーションが取れなかったというケースを少なからず見てきました。
私としては、依頼者が弁護士と信頼関係を築く上で、話しやすさは重要なポイントだと考えています。だからこそ、依頼者にはできるだけフランクに接し、どのようなことでも安心して話してもらえる対応を心がけています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードはありますか。
破産の依頼を受けた時のことです。依頼者はうつ病だったのですが、ご自身はそのことに気づいていない状況でした。話をする中で気になる点があったので私が通院を勧め、依頼者が実際に病院を受診したところうつ病だと診断されました。医師からは「よく来てくれたね。受診を勧めてくれた弁護士はすごいね」と言われたそうです。
依頼者からは「治療のきっかけを得られてよかったです」と感謝されて、弁護の領域ではないのですが、今でも心に残っているエピソードです。
ーープライベートについても伺います。ご趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味は写真撮影や美術館巡りです。新型コロナウイルスが流行する前は、休みになると旅行に行ってその土地の風景などをカメラに収めることが楽しみでした。日本全国さまざまな場所に足を運びましたが、奈良と金沢は特によかったですね。
どんな悩みも気軽に相談してもらえる存在でありたい
ーー今後の展望について教えてください。
依頼の大半を占めている交通事故案件の専門性を高めるとともに、他の分野の案件も広く手がけて研鑽を積んでいきたいです。
また、今後案件が増えることを想定して、一緒に活動できる弁護士がいれば、事務所を大きくしていきたいとも考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
一般の方にとって、弁護士はまだまだ敷居が高い存在だと思います。悩みがあっても、「こんなことを弁護士に相談してもいいのか?」と迷っている方もいるでしょう。
ただ、1人で悩んでいるだけでは問題は解決しないものです。悩みを人に話すことは解決への第一歩。抱え込んでいた思いを誰かに打ち明けたり、客観的なアドバイスを受けたりすることで、霧が晴れることもあります。どのような悩みでも、まずは気軽にご相談ください。