人生に関わる責任の重さを糧に、依頼者に寄り添い納得できる解決へ導く
権力に立ち向かう姿に憧れて
ーー弁護士を目指したきっかけや理由についてお聞かせください。
『白い巨塔』というドラマを見たのがきっかけです。医療過誤被害者の代理人として、たったひとりで大病院に立ち向かう弁護士の姿に感動しました。私も権力に屈することなく社会正義を実現できる仕事に就きたいと思い、弁護士を目指そうと思いました。
ーー現在の事務所にはどういう経緯で入所されたんですか?
きっかけは知人の紹介です。前代表の神垣弁護士がご高齢だったので、面談時に将来事務所を引き継ぐというお話をいただきました。
神垣弁護士が50年以上営んできた歴史ある事務所を引き継ぐことにプレッシャーはありましたが、ベテラン弁護士の元で働くことは自分にとって貴重な財産になると思い、入所を決意しました。
神垣弁護士ははっきりものを言う先生で、電話でもしょっちゅう声を張り上げていました。依頼者に対しても厳しく言うので、見ていて肝を冷やすこともしょっちゅうでした。でも、話を終えた依頼者はみなさん納得した表情をしているんです。
私自身は物静かな方なので今でも依頼者に大声でものを言うことはありませんが、神垣弁護士を見て、時には強く言うことも必要なんだということを学びました。
ーー注力分野をお聞かせください。
労働問題に注力しています。弁護士になってすぐに知人に誘われて「青年法律家協会」という団体に入りました。そこで知り合った弁護士たちと一緒に労働問題に取り組むようになり、多くの案件を経験したことから注力するようになりました。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
当たり前のことではありますが、依頼者の話をじっくりと聞き、こちらから伝えることは、丁寧にわかりやすく説明することを心がけています。こちらの考えを頭ごなしに話すのではなく、じっくりと依頼者の話を聞いた上で丁寧に説明するようにしています。
初回の相談に2時間かけるということも少なくありません。事件とは関係がなさそうな話であっても、実は問題の本質を突いているということがありますので、依頼者が納得するまで話していただくようにしています。
ーーどんな時にやりがいを感じますか?
弁護士はさまざまな人と関わります。借金や離婚など日々の暮らしに悩んでいる人、労務問題を抱えている会社経営者、罪を犯してしまった人、犯罪被害者ーー。さまざまな人の人生に関われることはやりがいでもありますが、同時に責任の重さを感じることもあります。
過去には労働事件の依頼者が裁判中に病気で亡くなられたことがありました。弁護士の仕事は思い通りにならないことも少なからずあります。それだけに、いい結果を出せて依頼者から感謝された時は喜びも大きいです。
社会に影響を与える事件に携わりたい
ーー趣味や休日の過ごし方について教えてください。
休日は弁護士会の野球チームの練習や試合に参加しています。他のエリアの弁護士会チームとの交流戦など、遠征に行くこともあります。
体を動かすのが好きで、2年ほど前から空手も始めました。時間がなくてあまり稽古に行けていないのですが、時々試合にも出場しています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
弁護団事件に携わりたいという思いがあります。弁護士になったばかりの頃に、被害者が300人を超える規模としては大きなアスベスト公害事件の弁護団に参加していたんです。
先輩弁護士らの仕事を近くで見ながら活動し、最終的に被害者に対して救済金が支払われることが決まった時は達成感がありました。弁護団は他の弁護士から学ぶことも多いですし、社会に影響を与えるような事件も多く、個人から受ける依頼とは違ったやりがいがあります。
前代表から引き継いだ歴史ある事務所を守り、労働問題を中心に依頼者一人一人の問題解決に取り組むとともに、社会問題にも向き合っていきたいと考えています。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士を敷居の高いものと思わず、気軽に相談に来てください。遠慮する必要はありませんので、悩みを抱えているのであれば、まずは相談していただきたいです。