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調停にいかず3ヶ月程度でモラハラ夫との離婚と多額の財産分与を獲得できた妻のケース
相談前の状況 依頼者の女性は、長い間、夫からのモラハラを受けていると感じて苦しんでいましたが、子どもたちも悲しむと思い、離婚は考えていませんでした。しかし、友人に相談をしたところ「我慢する必要はない。」との後押しを受け、今後どのように進めたらよいかを弁護士に相談をしました。依頼者は、離婚を切り出そうにも、夫に怒られたりすることが怖く、自分ではできないとのことでした。なお、依頼者は専業主婦で収入は0である一方、夫は高い収入を得ており、結婚後に貯めた財産はマンションや預貯金、投資信託などの金融商品をあわせると1億円を超えていました。
解決への流れ まず、依頼をいただいたときには、まだ夫と同居をしていましたので、そのままでは弁護士が間に入って話を進めることはできないと思い、別居をしてもらいました。そのあとすぐに弁護士と夫との間で話し合いに入りました。当初夫は妻に対する愛情があることから離婚をすること自体を拒否していました。私は、毎日のように夫と電話をしたり、事務所で対面でお話しをしたりして、夫の考えを丁寧に聞きつつ、依頼者の考えをしっかりと伝えるということを継続していきました。そうしたところ、夫は「離婚はやむを得ない。」とのお話しをしてくれるようになりました。そこで、次は財産分与の話に移りました。まずはお互いの財産を一覧表にして、その裏付け資料もお互いに提出し、具体的な金額の話をしました。その中で、退職金をどうするかという話になりましたが、まだ退職までは7~8年ほどあったことから、夫からは今の時点で計算される退職金全額を財産分与に入れることはしたくないとの要望がありました。夫の言い分はもっともだと思えましたので、その金額を下げて財産分与の額を決めることにしました。その結果、財産分与の話もまとまり、夫が妻に対して約4,500万円の財産分与をすることで合意をし、離婚ができました。ここまでにかかった時間は約3か月でした。
橋本 誠太郎 弁護士からのコメント
このケースはとてもうまくいったケースでした。というのも、多額の財産がある場合には、多くが双方弁護士を立てて、調停に行くことが多く、その場合には1年程度の時間がかかることも珍しくありません。また、モラハラを離婚原因として主張していく場合には、一般的には離婚原因が強くないため、離婚をするためには財産分与の金額も大きく譲歩しなければならないことも多いといえます。ところが、このケースは、調停にも行かずわずか3か月程度の短期間で、かつ財産分与も大きな譲歩なく離婚の合意ができました。この結果を出すことができたのは、ひとえに相手方である夫からも一定の信頼を得たからだと考えています。私は、この離婚の話し合いの期間中、何度も夫と電話や対面でのお話しをして相当な時間を夫の話を聞いて言い分を理解することに努めました。これによって、夫も私に対していろいろなことを話したり、率直な意見を言ってくれるようになり、「弁護士を立てずに進めていきたい。」と話していました。当然私も、夫に弁護士がついていないため、法律上の事柄については、夫に対して十分に説明を尽くし、アンフェアにならないようにしました。このような努力の積み重ねにより、スムーズで良い結果に終わることができたと考えています。
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