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ドラッグストア「無料PCR検査」で深刻なカスハラ被害 対象外の客から罵声
画像はイメージです(Graphs / PIXTA)

ドラッグストア「無料PCR検査」で深刻なカスハラ被害 対象外の客から罵声

新型コロナの第6波で、薬局やドラッグストアで働く労働者から悲鳴の声があがっている。無料の検査をめぐり、利用者から怒鳴られたり、長時間罵倒されたりと、カスタマーハラスメント(カスハラ)があいついでいるという。

関係者は「要件外で検査できないと伝えると暴言を吐かれる。従業員が自身ではどうしようもないことでカスハラを受けている」と語る。

●「検査キット不足」も背景に

オミクロン株の流行により、2021年末ごろから、各都道府県で希望者に対する無料のPCR検査、抗原検査がはじまった。ドラッグストアの中には、自治体に協力して検査拠点になっている店舗がある。

しかし、年初から感染者が爆増。大量の希望者が来店したり、問い合わせの電話が1時間に10件以上かかってきたりと、業務に支障をきたすケースが目立ってきているという。

小売の労働組合が多く加盟する「UAゼンセン」によると、検査希望者の中には発熱している人や濃厚接触者など、対象外の人も珍しくない。検査キットが不足し、そもそも検査を断わらざるを得ないケースもある。

「保健所や病院、行政もパンク状態で、安易に『ドラッグストアで無料検査をやっている』と答えてしまっている。検査要件が無視されて、『誰でも受けられる』という誤解が生まれている」(UAゼンセン)

保健所などもコロナ対応をめぐり、暴言被害に悩んでいるようだが、「たらいまわし」の末に客がたどりつくドラッグストアでもまた、過酷な暴言被害が起きているようだ。

あるドラッグストアの社員によると、「俺がコロナだったら、お前らのせいだぞ」といった暴言もあるという。

「問題を起こすのは、ごく一部の心ない人。ただ、働いているほうも一国民なので、理解はできる。それだけに気持ちの行き場がない部分はあります」

●陽性者は「ドラッグストアで薬を買って」

発熱者らの来店はカスハラだけでなく、労働者の感染リスクにもなる。店舗での検査結果が陽性のケースも増えており、労働者の間でも感染への不安が広がっている。

自治体によっては、陽性が判明した人に対して、検査帰りにドラッグストアで解熱薬を買うよう促しているところもある。

医療リソースは有限だからどうしようもない部分もあるが、「エッセンシャルワーカー」の肉体的、心理的負担は高まる一方だ。

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