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麻布中入試の「難民問題」が反響、大人も舌を巻くほど「すごい」「入管職員も受けてみて」
麻布中学校(Googleストリートビューから)

麻布中入試の「難民問題」が反響、大人も舌を巻くほど「すごい」「入管職員も受けてみて」

全国屈指の難関私立中で、都内の中高一貫男子校「御三家」の一角を占める麻布中学(東京都港区)の2022年度入試問題(社会)に「難民問題」が取り上げられたことが話題となっている。

小学生に答えさせるには「ハイレベル」な問いに、大人たちも舌を巻いている。

●難民審査の質問を示して問題点を指摘させる

話題になったのは、2月1日に実施された麻布中学入試の「社会」の問題だ。

労働者不足を背景に、国際貢献の名目で外国人労働者の受け入れが広まったものの、短期の低賃金労働の実態があったこと。また、難民申請して保護をもとめた外国人にも困難な状況が続いていること。問題を通じて、そのような説明がされた。

なかでも、特に注目されたのは、日本における難民審査できかれる質問内容を示したうえで、「日本政府がこのような質問をすることは、難民を保護するという点から見たときにどのような問題があると考えられますか」との問い(自由記述)だ。

『このような質問』として、「あなたは、あなたの国に敵対する組織に属したり、敵対する意見を表明したりすることはありますか」などが例示されている。

『「謎」の進学校 麻布の教え』があるフリーライターの神田憲行さんがツイッターで〈すごい、麻布中の入試社会で難民問題〉と紹介すると、多くの反響が寄せられた。

「入管の職員に受験させてみるべき」「合格者の解答がどんな内容なのか気になる」「答えが多様でその場の思考力が試される問題。普段から社会に目を向けて考える態度も必要」(ツイッターの投稿)

「全国難民弁護団連絡会議」の世話人・児玉晃一弁護士でさえ「全部は答えられませんでした、、、」とレベルの高さに驚く内容のようだ。

ほかにも、外国人労働者とその家族の人権を守るために必要な政策や活動を問う設問も用意されていた。

(編集注:記事のなかで試験問題について言及している部分は、要約により一部変更等してあります)

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