フードデリバリーのウーバーイーツが3月から福岡、京都で試験的に導入した新料金体系によって、大幅な報酬引き下げが発生しているとして、配達員らでつくるウーバーイーツユニオンは3月5日、減額分の補填や導入の中止を求める声明を発表した。
ウーバーイーツ側によると、新料金体系では配達員の移動距離や配達に費やす予定の時間帯によって料金が変化し、ピーク時間帯には配送料が上がる仕組みだという。
いっぽう、3月に導入が始まると、ネットでは1件あたりの配達料が100円台だったり、距離にかかわらず一律で300円だったりと、旧体系よりも報酬が下がるケースが報告された。
同ユニオンによると、配達員が同社のサポートに連絡したところ、「調査中」「バグ」「正規料金」などと異なる回答があり、情報が錯綜しているという。報酬の具体的な計算式も示されていないそうだ。
稼働をやめている配達員もおり、レストランやサービス利用者にも影響が出ているとして、実験の中止を求めている。
減額幅について、共同通信は「平均で約3割下落したとみられる」と伝えている。一方、ウーバーイーツ側は「そのような事実はありません」と否定した。