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不倫経験アンケート「やったもん勝ちの法制度に憤り」「罰は当たる」両当事者の声
(てる / PIXTA)

不倫経験アンケート「やったもん勝ちの法制度に憤り」「罰は当たる」両当事者の声

芸能人の不倫報道が相次ぐなか、「弁護士ドットコム」の法律相談にも日々不倫や離婚に関する相談が寄せられています。

弁護士ドットコムが一般会員1460名を対象に不倫経験に関するアンケートを行ったところ、結婚しているときに不倫をしたことがある人は約4割となりました。

また、これまで何人と不倫したか尋ねたところ、「1人」が29.8%ともっとも多く、ついで「5人以上」が28.9%となるなど、不倫を繰り返す人が多いことも分かりました。

自由回答には、不倫をした人、不倫をされた人、過去に不倫をしていた人など様々な立場からのコメントが寄せられました。

(弁護士ドットコムの一般会員は、オンライン法律相談サービス「みんなの法律相談」への投稿や弁護士検索サービスなどの利用者です)

●「ある」と回答した人の割合は39%

調査は今年10月、弁護士ドットコム一般会員を対象にウェブアンケートを実施し、1460名(男性882名、女性570名、性別不明8名)から回答が得られました。その中から、現在結婚している899名と以前結婚していた247名の計1146名を対象に、不倫経験を調査しました。

結婚しているときに不倫をしたことがあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人の割合は39%、「ない」は61%となりました。法律相談を利用する人が対象のため、一般よりも割合が高くなった可能性もありそうです。

男女別では「ある」が男性が46.1%、女性が27.8%となっており、男性の方が不倫経験の割合が高くなりました。

これまで何人と不倫したか尋ねたところ、「1人」が29.8%ともっとも多く、「5人以上」が28.9%、「2人」が22.4%と続きました。「1人」と「5人以上」の差はわずか0.9%(4人)で、1度の不倫経験で終わる人がいる一方、ほぼ同数は相手を変えて不倫を繰り返していくことがわかりました。

不倫したことがパートナーにバレたかという質問では、「バレたことがある」が40.7%、「バレたことはない」が59.3%でした。

「不倫が原因で離婚しましたか」と尋ねたところ、「はい」が13.2%、「いいえ」が86.8%でした。約4割の人が「不倫したことがパートナーにバレたことがある」と回答していましたが、離婚にまで至ったケースは1割程度であり、再構築の道を選ぶ夫婦が多いようです。

配偶者に不倫の慰謝料を支払ったことがあるかを問う質問では、「ない」が93%となりました。あると答えた32人のうち、「300万円以上」が2.5%ともっとも多く、ついで「51〜100万円」が1.6%、「支払ったが金額は覚えていない」が0.9%等となっています。

不倫相手の配偶者に不倫の慰謝料を支払ったことがあるかと尋ねると、「ない」が94%となりました。あると答えた27人のうち、「300万円以上」が1.6%ともっとも多く、ついで「〜30万円」が0.9%、「支払ったが金額は覚えていない」が0.4%等となっています。

また、アンケートの回答者全員に「もし、あなたが配偶者の不倫相手のみに慰謝料を請求した場合、不倫相手はあなたの配偶者に対して慰謝料を一緒に支払うことを求める『求償』ができることを知っていますか?」と求償権について尋ねたところ、「はい」は43.1%、「いいえ」は56.9%でした。

例えば、夫が不倫した場合、夫と不倫相手は共同で妻に対し、不法行為をしたことになります。そのため、二人とも慰謝料を支払う義務を負いますが、仮に妻が不倫相手にだけ慰謝料請求をした場合、不倫相手は夫に対し一部負担を求めることができます。これを求償といいます。

●「やったもん勝ちの法制度に憤り」「自然と不倫に興味がなくなった」

自由回答には、不倫をした人、不倫をされた人、過去に不倫をしていた人など様々な立場からのコメントが寄せられました。一部を紹介します。

・不倫をされた人

「元夫が何度も不倫を繰り返し、何度も心を殺してきた。今でも悔しくつらい」(40代女性)

「離婚後に不倫を知ったが、不倫相手の出産時期が婚姻時期とかぶっていた」(40代女性)

「妻の職場不倫が原因で離婚した。本人が認めなかったため、当時は慰謝料を請求せず協議離婚したが、慰謝料という形で考えさせるべきだったと悔やまれる」(40代男性)

「子どもの学費が多額なので、離婚・別居は不可能です。なんとか耐え忍び、一緒に生活しています。私のような境遇の妻は沢山いると思いますが、やったもん勝ちの法制度に憤りを感じます」(50代女性)

・過去に不倫をしていた人

「承認欲求を満たすために一時期不倫を繰り返しましたが、あまり得られるものは無いと思い知り、今は自分の心を整えることに努めている」(40代男性)

「既婚者と付き合うとその人が必ず何らかの事故に遭ったので、配偶者にバレなくても罰は当たると思った」(30代女性)

「30代は本気になる危険あり。40代は遊び。本気の趣味を見つけたら時間とお金を趣味に使うようになり、自然と不倫に興味がなくなった」(40代男性)

「独身時代に当時の上司と不倫したことがある。ブラック企業だったため、家に帰らずとも不審に思われなかった」(30代女性)

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