横浜スタジアムで、男性客が売り子の女性から購入したビールを、その場で次々と捨てているように見える動画がXで拡散され、批判が相次いでいる。
背景には、販売杯数に応じてインセンティブを得る売り子を応援する「推し活」があるのではないかとの見方も出ている。
横浜DeNAベイスターズは10月8日、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、動画が拡散されていることを認識していると説明。事実関係を確認し、今後の対応方針を検討していることを明らかにした。
●ビールを10杯以上捨てた?動画が拡散
発端となったのは、10月5日に投稿された動画だ。次のような文章が添えられていた。
「ハマスタのビール売り子は、買って目の前で捨てるのを容認してるんですね。少なくとも10杯以上はこれを繰り返してました。。これってどういう理由でしてるんですか?」
動画には、客が売り子からカップ入りのビールを購入した後、その中身を飲み残し用のゴミ箱に捨てているように見える場面が映っている。
Xでは「売り子は一杯いくらのインセンティブをもらっているので推しの売り子に儲けさせる為にやってます」と、その背景を説明する投稿もみられた。
実際、横浜スタジアムのビール販売スタッフの求人情報には、給与について「日給+杯数歩合+達成金」と記載されている。
こうした仕組みから、SNSでは、特定の売り子を応援する「推し活」の一環として、大量購入していたのではないかとの見方が出ている。
一方、一部の売り子と客の関係について、「キャバクラ状態」「ガールズバーみたいなことになっちゃっている」といった批判や懸念の声も上がり、球団側の対応を求める人もいた。
●球団「あってはならないこと」
弁護士ドットコムニュースは横浜DeNAベイスターズに対し、こうした大量購入・廃棄が実際におこなわれているのか、その背景や原因を把握しているか、観客から苦情が寄せられているか、今後の改善策を検討しているかなどを尋ねた。
球団広報部は当初、次のように回答した。
「球場内でのビールの立売販売に関して、SNS上で拡散されていることは球団として認識しております。その他のご質問に関しましては、現在確認中につき、詳細はお伝えできかねます」
一方、Xでは、今回の問題について球団の問い合わせフォームから連絡したというファンが、球団から届いたとする回答を投稿していた。
それによると、球団は「あってはならない事」「重く受け止め、事実関係を確認し、しかるべき対応をする」「販売会社、売り子への再教育再指導の徹底など、早急に対応すべき内容に関して現在対応中」と回答したという。
弁護士ドットコムニュースが球団広報部に対し、実際にこのような回答をファンに送ったのか、あらためて確認したところ、「ご認識の通りとなります」と認めた。
そのうえで、現在の状況については「現在、事実確認含めて、今後の対応方針につきまして、検討しております」と説明した。