ビジネス活用も進むChatGPT。精度にはまだ課題があるものの、簡単なテキストやコードならすぐに作成できてしまう。
しかし、「深津式プロンプト」で知られるTHE GUILDの深津貴之さんは「ChatGPTを“作業者”にしてしまうと、自分が成長できないじゃないですか」と問いを投げかける。
AI時代に人間はどんなスキルを身につけ、どのように磨いていくべきなのだろうか。
●“作業者”ではなく“監督者”として使う
弁護士ドットコムは10月26日、オンライン展示会「Gen AI EXPO」を開催する。当日は専門家によるセミナーや有名企業によるビジネス活用の事例紹介など複数のプログラムを実施。深津さんも「未来の働き方」について講演する。
深津さんは最近、ChatGPTを“作業者”にするのではなく、上司や先生など“監督者"にする使い方をよくしているという。
「たとえば、ChatGPTに原稿を書かせても、ぼくは成長できない。ChatGPTの活用と自分のスキルアップを結合しやすくなる使い方が大切だと思います」
具体的にはChatGPTに「つっこみの激しい上司」という役割を与えて、企画書のウィークポイントを洗い出させたり、「小学5年生」の視点から自身の文章のわかりづらいところを指摘させたりするといった具合だ。
ChatGPTからのフィードバックを受けて、アウトプットを改善するのは人間側なので、プロンプトの組み方次第で、人間のスキルを伸ばしていくことは可能だという。
一方で、世間ではAIが進化していけば、いずれ“壁打ち相手”ではなく、自身の仕事を奪う“ライバル”になるとの懸念も根強い。
番組では、AI時代をサバイブするために、どのようなスキル、マインドが必要になるかなど、AI技術の発達した近未来の働き方や社会を予想する。 「Gen AI EXPO」の申し込みは「https://event-bengo4.com/lp/」から無料でできる。深津さん以外の登壇者は以下の通り。
【主な登壇者】 ・伊藤穰一 氏(千葉工業大学 学長) ・松尾豊 氏(東京大学大学院工学系研究科 教授) ・水野祐 弁護士(シティライツ法律事務所) ・杉浦健二 弁護士(STORIA法律事務所) ・岡嵜禎 氏(日本マイクロソフト株式会社 クラウド&AI ソリューション事業本部長) ・成田敏博 氏(日清食品ホールディングス株式会社 CIO グループ情報責任者)