コンビニ大手「セブンイレブン」の一部店舗で、アニメやゲームの人気キャラクター商品について、発売日前に販売されたり、店舗関係者が買い占めて転売したりしていた──。
セブン‐イレブン・ジャパンは7月23日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、こうした不適切な事例がSNSや客からの指摘により確認されていると明らかにした。
同社広報部は、一部店舗の不適切な行為を「経営の継続にまで影響しかねない重大な問題」と捉えているとしている。
●オーナーや従業員が関与していたか
共同通信が7月23日、スクープ記事を打った。
共同通信によると、セブン‐イレブン・ジャパンは、人気キャラクター商品の不正転売などが一部店舗で横行している恐れがあるとして、全国の加盟店に警告した。
また、オーナーや従業員が関与し、発売前に商品を取り置いたり、買い占めたりして転売サイトに出品していたことを確認した。加盟店契約の中途解約に踏み切ったケースもあったという。
SNSや客からの指摘で発覚
セブン‐イレブン・ジャパンが弁護士ドットコムニュースの取材に答えた。
同社によると、人気コンテンツのキャンペーン商品をはじめ、客のニーズが高いIPコンテンツ商材は、多くの店舗で適切に取り扱われている一方、一部店舗で不適切な事例が確認されているという。
具体的には、販促物などで事前告知した日時より前に販売するケース、店舗関係者が商品を買い占めたり転売したりするケース、一部の客に優先的に販売するケースが確認された。
いずれもSNSや客からの指摘によって確認されたものだという。
一方、共同通信が報じた「加盟店契約の中途解約」については、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、回答を控えた。
●「ロットでの販売は行わない」 本部が示した遵守事項
同社はこれまでも、店舗関係者への優先販売の禁止や販売開始時間の遵守、ロットでの販売を行わないことなど、販売ルールの徹底を加盟店に求めてきたとしている。
また、直近でも販売ルールに関する加盟店向けの書面や、店舗従業員向けの注意喚起ポスターを配布し、改めてルールの遵守を呼びかけたという。
店舗に求めている主な遵守事項は、次の3点だ。
第一に、不正販売・転売の防止だ。転売を助長しかねないロット販売・大量販売を行わないこと、店舗関係者が優先的に購入しないことを挙げる。
第二に、販売ルールの厳守。事前に告知された販売開始日時を守り、それ以前の販売を行わないこと、販売開始前の事前予約や取り置きを行わないこと、本部が案内した販売方法を必ず守ることを求めている。
第三に、景品・販促物の管理である。私的な使用や持ち帰り、第三者への譲渡を禁止し、店舗として管理体制を明確にしたうえで適正に保管・管理するよう指示している。
●広報部「加盟店一店一店の協力が不可欠」
セブン‐イレブン・ジャパン広報部は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、次のようにコメントした。
「一部店舗の不適切な行為が、お客様からの信頼低下、チェーン全体のブランド毀損、版権元・メーカー各社様からの信用低下等につながり、商品の企画やセブン‐イレブン店舗における取扱いの継続、セブン‐イレブン店舗の経営の継続にまで影響しかねない重大な問題と捉えており、加盟店一店一店のご協力が不可欠であると考えております。今後も、より多くのお客様に公平に商品をお買い求めいただけるよう、店舗への注意喚起を引き続き徹底してまいります」