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JASRAC「極めて悪質だ」、楽曲を無断利用した「歌謡ショー」企画の会社役員ら逮捕
JASRACのビル(弁護士ドットコム撮影)

JASRAC「極めて悪質だ」、楽曲を無断利用した「歌謡ショー」企画の会社役員ら逮捕

静岡県で開催された歌謡ショーで、JASRAC(日本音楽著作権協会)が管理する楽曲を許可を得ずに、歌手に歌わせていたとして、袋井市のコンサート企画・運営会社「有限会社オフィスYUu」の役員ら、男性3人が11月4日、著作権法違反(演奏権の侵害)の疑いで、掛川署と県警生活安全部生活保安課に逮捕された。

静岡県警によると、役員ら3人は2018年9月19日、浜松市の複合施設で歌謡ショーを開催した。その際、JASRACが管理する楽曲を許可を得ずに、歌手に歌わせていた疑いが持たれている。

JASRACによると、過去にも同じ事業者に対して、演奏の差し止めと損害賠償を求める民事訴訟を起こして、東京高裁で和解した(2003年)が、その和解内容はほとんど履行されず、その後も15年以上にわたって、楽曲が無断利用されていたという。

JASRACは今年2月、著作権法違反の疑いで、掛川署に刑事告訴した。JASRACは「JASRACからの再三の警告を無視した極めて悪質な事案であり、適法に音楽を利用している方々との公平性を維持する観点から、やむなく刑事告訴した」としている。

JASRACによると、歌謡ショーなどで、許可を得ずに、歌唱・演奏利用した演奏会事業者の著作権法違反の逮捕は38年ぶりという。

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