理系専攻から法律の世界へ。依頼者の思いを受け止めて、論理的思考と発想力で最善の解決を目指す
研究者から弁護士への転身
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
大学では理学部に所属し、研究者を目指していました。分子細胞生物学というDNAやタンパク質などミクロの世界の生命現象を解明する分野を研究し、将来的には医療や製薬の分野で役立つ研究を行いたいと考えていました。
しかし、大学4年生のときに「直接的に人の役に立つ仕事をしたい」「目の前の人を救える仕事がしたい」という思いが強くなりました。
理学部の研究は非常に興味深く、人の役に立つ研究もできることに満足していましたが、自分の研究成果が直接的に人助けに繋がるわけではありません。それよりも、もっと直接的に人と関われる職業に就きたいという気持ちが芽生えたのです。
ちょうどその頃、刑法に関する本を読む機会がありました。それまで法律を専門的に学んだことはありませんでしたが、その本に触れて法律の世界の奥深さに魅了されました。
本をきっかけに、法律そのものに加えて、法律を使う仕事にも興味を持ちました。中でも魅力を感じたのは弁護士です。自分の知識を活かして困っている人を直接助けることができる点に惹かれ、弁護士を目指そうと決意しました。
ーー法律の勉強を始めてから、理系との違いに苦労したことはありますか。
刑法は非常に論理的で理解しやすかったのですが、憲法はかなり苦労しました。法律の論理構造や考え方が理系とは全く異なるため、勉強を始めたばかりのときは驚きと不安が大きかったです。
しかし、実際に弁護士として働くようになってみると、法律の解釈は数学に似ていると感じます。判例や条文の規範を事実に適用し、結論を導くプロセスは、数学的な思考に通じるものがあります。
また、事実認定は法曹にとって重要な能力であり、反対仮説を検証して結論を導く方法は、私が生命理学の研究で行っていた考え方と似ていると感じます。このような論理的思考は弁護士の実務でも非常に役立っています。
ーー勉強以外で学生時代に熱中していたことはありますか。
母子家庭で育ったため、大学時代はほとんどアルバイトに費やしていました。学費や生活費を稼ぐため、居酒屋のホールやコンビニの夜勤、家庭教師などさまざまな仕事をしました。
その経験は弁護士業務にも大きな影響を与えています。アルバイトを通じて学んだコミュニケーション能力や忍耐力は、クライアントとの対話などに役立っています。
また、異なる職種の仕事を経験したからこそ、多様なクライアントのニーズに柔軟に対応できるのだと思います。学生時代のアルバイト経験は、私にとっての貴重な資産です。
依頼者に思いや考えを全て話してもらい、受け止める
ーー注力している分野と注力している理由を教えてください。
離婚・男女問題と刑事事件に注力しています。今後は相続案件にも力を入れたいと考えています。
離婚・男女問題と相続については、最初に勤務した事務所が家事事件を専門的に扱っていたため、多数の案件を手がけました。蓄積した知識と解決のノウハウを活かせることから、注力しています。
特に、離婚・男女問題に関しては、私自身が親の離婚を経験して母子家庭で育っていることから、悩んでいる方の力になりたいという思いがあります。
刑事事件に関しては、以前勤務していた事務所で累計100件以上の案件に関与しました。多くの知識と実務経験を積んでおり、自信を持って取り組んでいます。
家事事件も刑事事件も、依頼者の人生を大きく左右する可能性がある問題です。弁護士として全力を尽くし、依頼者にとって最善の結果を目指すことにやりがいを感じています。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
法律トラブルを抱えている方は、皆さん不安を抱えています。そのため、できる限り心細い思いをしないように、密に連絡を取ることを大切にしています。
進展があったときはもちろんのこと、状況に変化がない場合でも定期的に「何か困ったことはありませんか」と連絡を取るようにしています。このようなこまめな連絡が、依頼者の安心に繋がると考えています。
また、当然のことですが、依頼者が納得できる解決を、できるだけ早く導くために尽力しています。迅速かつ適切に問題を解決することが、弁護士としての私の務めです。
ーー依頼者とのコミュニケーションにおいて意識していることはありますか。
依頼者にはまず、思いや考えを全て話してもらうことを意識しています。それに対して私も、淡々と法律を説明するのではなく、依頼者の感情を受け止め、共感を示しながら話すようにしています。
最終的には法的なアドバイスを行うことになりますが、機械的な対応では依頼者の満足を得ることはできません。依頼者に共感し、同じ目線に立って事件を見つめることが、真の解決に繋がると考えています。
ーーこれまでの活動で印象に残ってる案件を教えてください。
傷害の容疑で逮捕された男性の事件が印象に残っています。男性は会社を経営しており、数日後には重要な商談を控えていました。もしその商談ができなければ、会社に大変な損害が生じる状況でした。
依頼を受けてすぐに依頼者のもとに接見に行き、被害者と示談をまとめました。裁判官に対して、勾留の必要はないことを示す意見書も提出しました。その結果、依頼者は勾留されずに釈放され、無事に商談を行うことができました。
依頼者は一個人ですが、その先には会社の従業員やその家族など、多くの方々の生活や人生が関わっています。その人たちの生活を守ることができたと感じたとき、本当に嬉しく思いました。
相談しやすく、信頼される事務所を目指す
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
サウナに行ったり、本を読んだり、映画を見たりすることが好きです。特にサウナは多いときで週に2、3回行くこともあります。1日サウナ施設で過ごすこともあり、それが私の気分転換になっています。
サウナに行くことで心身ともにリフレッシュされ、新たな気持ちで仕事に取り組むことができます。
ーー今後の展望を教えてください。
2024年の3月に事務所を開設したばかりですので、まずは地に足をつけて誠実に仕事をしていきます。将来的には事務所を大きくすることも考えていますが、今のところは目の前の事件を一件ずつ丁寧に取り組む心づもりです。
私も、共同経営者の細江弁護士も、接しやすい性格だと思います。悩みを抱えている方々が気軽に相談できて、信頼される事務所になることが目標です。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方へメッセージをお願いします。
弁護士に相談するのは敷居が高いと思われるかもしれませんが、気にせずに何でも気軽に相談してください。相談の段階で弁護士の介入が必要かを判断できますし、相談だけで悩みが解消することもあります。
法律トラブルは、時間が経つと解決が困難になるケースもあります。手遅れになる前に早めにご相談いただくことが大切です。
法律トラブルを抱えている方々が安心して相談できる環境を提供することを心がけています。一人で悩まずに、ぜひお気軽にご連絡ください。