公設事務所で多種多様な事件を扱った経験を活かして、幅広い相談に親身に対応
相談者一人ひとりと向き合いたい
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
弁護士になりたいと思ったのは大学生の頃です。大学を卒業したら人の役に立つ仕事をしたいと考えたときに、弁護士という職業が浮かびました。しかし、私は法学部ではなかったため、司法試験に合格するのは難しいと思い、公務員の道を選びました。
埼玉県庁に就職した私は、学生に奨学金を貸し出す業務に就きました。学生からお礼の手紙をいただくこともあり、感謝の言葉を受けることにやりがいを感じていました。
しかし、毎日多くの来庁者と接していながら、深く関わる機会がないことに、満たされない思いもありました。相談者一人ひとりとしっかり向き合いたいという思いが芽生えたんです。
そんな中、ロースクール制度が導入され、法曹の間口が広がったことを知りました。この制度に触発され、真剣に弁護士を目指してみようと思いました。そして、県庁を退職してロースクールに入学したんです。
ーー弁護士になってから現在までのキャリアについて教えてください。
弁護士登録後、弁護士会が運営する公設事務所に入所しました。公設事務所には、採算性などの理由から、一般的な法律事務所では扱いが難しい依頼もきます。
事務所の方針が「扱える事件であれば何でもやりなさい」というものであったため、様々な事件に携わりました。この経験は私にとって非常に貴重であり、多様な案件に対応できるスキルを養うことができました。
その後、平成30年に独立し、現在の事務所を開設しました。
丁寧で親身な対応が依頼者の不安をやわらげる
ーー注力している分野を教えてください。
特定の分野に特化することなく、幅広い法律問題に対応しています。その中でも受任件数が比較的多いのが、労働問題、刑事事件、離婚、高齢者問題です。
公設事務所での勤務経験から、様々な案件に対応する柔軟性を身につけました。どのような法律問題にも適切かつ迅速に対応できる自信があります。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか。
法律事務所に来る方は、トラブルや悩み事を抱え、不安や緊張の中で相談に訪れます。そのような状況下で、冷たい態度や不適切な対応をすることは、依頼者の気持ちを害し、信頼を損なうことになります。依頼者の気持ちに寄り添い、丁寧に話を聞き、不安や心配を少しでも解消することが大事だと思っています。
また、法律用語や手続きに関しては、依頼者が理解しやすいように分かりやすく説明することを心がけています。
依頼者からの要望や期待に対して、適切なアドバイスを提供することも重要です。ときには実現が難しい要望を出されることもありますが、その際には正確な見通しを伝えた上で、最善の解決策を一緒に探すようにしています。
ーーこれまでの活動で印象に残っている案件を教えてください。
上司からのセクハラが原因で会社を退職した女性の案件が印象に残っています。
女性から事情を聞くと、飲み屋で上司から体を触られるなどのセクハラ行為を受けたとのことでした。私は直接その飲み屋を訪れ、関係者から事情を聴きましたが、店員や常連客は上司の味方となり、証言を拒否しました。
また、上司自身もセクハラ行為を認めず、こちらの要求に応じる様子はありませんでした。そのため、私は警察に相談し、強制わいせつとしての事件処理を求め、刑事と民事の両面で対応をしました。
上司は警察に逮捕され、20日間の勾留を経て反省の態度を示し、最終的には謝罪と慰謝料を請求する形で和解が成立しました。自分の判断や行動が良い結果につながり、依頼者からも感謝の言葉をいただくことができました。
ーーセクハラの相談で警察が動くこともあるのですか。
セクハラの被害者が直接警察に行って相談しても、警察が直ちに動くことは稀です。しかし、証拠を収集して告訴状を提出すれば、警察は適切な対応をしてくれます。
私は多くの刑事事件を扱ってきた経験から、どのような証拠が重要かを理解しており、告訴状の作成も心得ています。刑事、民事問わず、幅広い事件を扱ってきた経験が活きたのだと思います。
司法過疎地域にリーガルサービスを届けたい
ーー趣味や休日の過ごしかたを教えてください。
旅行やアウトドアが大好きで、キャンプなどによく出かけます。休日は家族と一緒に過ごすことが多く、公園で子供とサッカーを楽しんだり、プラモデルを作ったりしています。子供が歴史に興味を持っているので、お城めぐりなどもよく行きます。家族との時間はとても大切だと思っていて、一緒に過ごすことで絆が深まると感じています。
ーー今後の展望を教えてください。
現在、当事務所に所属する弁護士は私1人ですが、気の合う仲間が見つかれば、チームを拡大していきたいと考えています。
また、伊豆諸島へのアクセスが良いことから、島しょ地域へのリーガルサービスに関心を持っています。伊豆諸島は弁護士がいない司法過疎地であるため、弁護士の存在は大変重要です。
現在はオンラインでの相談も可能ですし、私はフットワークが軽いので、島に足を運んで相談に応じることもできます。島しょ地域のニーズに応えていくことで、より多くの人々の法的問題をサポートしていきたいと考えています。
ーー最後に、法律問題で悩まれている方へメッセージをお願いいたします。
一般の方にとって弁護士は馴染みが薄く、敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、弁護士は身近な相談相手であり、悩みを抱えている方のお役に立てることが多々あります。
どんなに小さな問題でも、まずは気軽に相談してみてください。抱えている問題を解決するために弁護士のサポートが必要なのかを知るだけでも、大きな前進だと思います。
公設事務所で幅広い案件に携わった経験から、様々な問題に対応できます。皆様のお話をしっかりと聞いてサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。