困難な状況にも立ち向かう情熱と誠実な対応が信条〜冷静な目で事案を見つめ、真の解決に導く
専門知識を駆使して、困っている人を助けたい
ーー弁護士を目指した理由について教えてください。
きっかけは純粋な憧れです。子どもの頃に、弁護士が活躍するゲームやドラマに触れて、「格好いいな」と思ったんです。弁護士の仕事内容を知ってからは、ますます魅力的な職業だと思うようになりました。法律の知識があれば、権力も財力も特殊な人脈も持っていない私でも、困っている人の役に立つことができ、理不尽な状況にも対抗できる。他の職業にはない魅力を感じ、弁護士を目指そうと決意しました。
大学時代は司法試験の受験団体に所属し、勉強に打ち込みました。大変だと思うこともありましたが、弁護士になりたいという目標が揺らぐことはなかったです。
弁護士登録し、市民に密着した一般民事事件を幅広く手掛けたいと思っていたところ、現在の事務所とご縁がありました。2023年で入所して丸7年になります。事務所として力を入れている相続と、離婚、刑事事件に注力しています。
八王子は大学時代を過ごした馴染み深い土地です。地元の方々の困りごとを解決するために、1つひとつの案件に丁寧に取り組んでいます。
3つの信念を胸に、全ての案件に対応
ーー仕事をする際に心がけていることはありますか。
熱い情熱、冷静な思考、誠実な対応。私の初心でもあるこの3点を常に心がけています。どんなに困難な案件でも必ず解決に導くという情熱を失わず、誠実に対応することを肝に銘じています。
弁護士は依頼者の絶対的な味方であり、辛さや不安に寄り添って二人三脚で問題解決に取り組みます。ただ、距離感が近すぎると情熱だけが先走り、判断を誤ってしまう可能性があります。そこは少し冷静になり、法律のプロとして俯瞰的な視点を持つことを忘れないようにしています。
誠実な対応という部分で大切にしているのは、リスクやデメリットをうやむやにせず、明確に説明することです。たとえば、離婚事件で、乳幼児である子どもの親権を獲得したいと父親側から相談を受けたとします。一般的に、調停や裁判で親権を争う場合、子どもの年齢が低いほど、父親よりも母親の方が親権者として認められやすい傾向があります。夫婦の役割が多様化した現在では、以前に比べ、裁判所も柔軟な考えをするようになってはいますが、それでも子どもの年齢が低い場合、母親の方が親権者として認められやすいのが実情です。依頼者の状況を踏まえて、見通しが厳しければその旨を率直に説明し、それでも戦いたいかどうか意向を確認します。
依頼者が戦いたいと希望する場合は、その意思を尊重するのが私の役割です。徹底的に証拠を収集し、主張を組み立て、可能な限り依頼者の意向に沿う結果を出すために全力を尽くします。
ーー弁護士として活動する中で印象的だった案件はありますか。
初めて担当した刑事事件が印象に残っています。国選弁護人として依頼を受け、スーパーで万引きをした女性を弁護することになりました。女性は過去にも万引きをして刑事裁判を受けたことがあり、執行猶予中でした。
接見に行き、本人から話を聞いたところ、「万引きをした記憶がない」というのです。よくよく聞いてみるとこの方は摂食障害を患っており、意識が朦朧とした状態で食べ物を盗んでいる可能性が浮上しました。執行猶予中の再犯は原則として実刑になります。しかし、女性の状況を鑑みて、「刑罰を科すよりも、病院での治療を優先すべきではないか」と主張し続けました。その結果、検察官と裁判官の理解を得られて、特に酌量すべき事情があるということで再度の執行猶予がつき、病院で治療してもらうという結論になったのです。
最初に女性に会ったときは痩せていて目もうつろな状態でしたが、保釈された時点から治療を始めて、正常な状態を取り戻していきました。女性からも「先生に出会えて本当に良かったです」と感謝され、本当に嬉しかったです。
情熱を持って取り組み、誠実に対応した結果、本人が納得する結論につながり、とても喜んでいただけた。弁護士として、こんなに嬉しいことはありません。この事件を思い出すたび、どれほど経験を積んでも初心を忘れないようにしようと気持ちを新たにしています。
悩みという「荷物」を降ろすための助けになりたい
ーー今後の展望について教えてください。
引き続き離婚や刑事事件に注力し、より質の高いサポートを提供できるように研鑽を積んでいきます。特に、家事事件は非常に奥が深く、気づきにくい重要な論点が至るところにあり、法改正や判例変更も多くあります。対応が疎かになって結果に影響が出るようなことがないよう、常に勉強して知識をアップデートし、細心の注意を払って案件に取り組みたいと思います。
最近は、消費者被害や犯罪被害に関する相談も受けるようになりました。相続登記の義務化に絡んだ原野商法被害の相談や、男性女性問わず性犯罪の被害相談なども寄せられます。多様なニーズに応えるために、こういった依頼にも積極的に取り組み、今後はこれらの分野にも注力していきたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
困ったことがあっても、弁護士に相談するまでもない些細な悩みだと思い、ネットや本で勉強して自分で解決しようとする方もいるでしょう。しかし、ネットや本で得た知識を、専門的な勉強をしていない方が使いこなすのは難しく、間違った解釈をしてしまうことも多いです。自分のケースに適用できるかどうかの判断は非常に難しいので、自分だけで判断しようとせず、弁護士に相談されることをお勧めします。
弁護士に相談して良い程の悩みか分からない、ということを気にする必要はありません。仮に周りからは些細で大したことのないように見える悩みだとしても、悩んでいる本人にとっては非常に辛いということは良くあります。悩みの大小に関係なく、それが心の重荷になっているなら、ぜひ一度相談にお越しください。抱えている荷物を降ろすお手伝いができればと思います。