刑事弁護に力を注ぐ〜依頼者一人ひとりが抱える事情と真摯に向き合い、人生の再出発をサポート
「人の話を聞くことが好き」。悩みにじっくり耳を傾け、不安を和らげる
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
高校生の頃から、犯罪や法改正などに関するニュースを見聞きするうちに、漠然と法律に興味を持つようになりました。世の中は法律というルールの上に成り立っていて、そのルールについてもっと深く学びたいと思い、法学部に進学しました。法律に対するシンプルな好奇心が出発点ですね。勉強をする中で、徐々に「法律の知識を活かせる仕事をしたい」と考えるようになり、司法試験に挑戦しようと決意しました。
弁護士、裁判官、検察官の中で、弁護士になることを決めたのは司法修習期間中です。法曹三者それぞれの仕事を経験し、弁護士こそが当事者と最も近い距離で接することができると感じました。その直感に間違いはなかったです。悩んでいる方から直接話を聞き、気持ちに寄り添いながら、一緒に問題解決に取り組めることは弁護士ならではの魅力だと思います。
私はもともと人の話を聞くことが好きで、プライベートでも聞き役になることが多いんです。学生時代の内申書には、先生からのコメントで「人の話をよく聴いている」「周囲の人の不安を和らげることができる」と書かれていたこともありました。自分の特性を活かせるという意味でも、この仕事を選んでよかったと思っています。
ーー現在の注力分野とその分野に注力されている理由を教えてください。
刑事事件に注力しています。特に、性犯罪と少年事件を多く手がけています。
逮捕された方は、身柄を拘束され、「自分はどうなってしまうのだろう」と大きな不安を抱えています。その気持ちに寄り添い、これから刑事手続に臨む依頼者を一番近くで支えられることにやりがいを感じます。
事件を起こしてしまった経緯を詳しく聞き、立ち直るためにはどうすればいいかを一緒に考えていきます。場合によっては更生施設や医療機関などでサポートを受けることを勧めたり、家族がいる場合は私が立ち会いのうえ話合いの場を設けたりすることもあります。
もちろん、罪を犯したことは正当化できませんが、依頼者の心の中には、「立ち直りたい」「二度と同じ過ちを繰り返さず、真っ当に生きたい」という思いがあります。その思いを受け止めて、人生の再出発を切るためのお手伝いができることも、刑事事件を手がける醍醐味だと考えています。
ーー弁護士になる前から、加害者弁護に強い思いがあったのでしょうか。
実は、高校生の頃は刑事弁護にあまりいい印象がありませんでした。なぜ弁護士は罪を犯した人の味方として活動するのか、腑に落ちなかったんです。
しかし、大学で刑事訴訟法を学んだり、司法修習時代に実際の事件に触れたりする中で、徐々に意識が変わっていきました。特に、罪を犯した背景には本人が置かれていた環境など様々な要因があると知れたことは大きかったですね。本人を一方的に責めるのではなく、それぞれが抱える事情を汲み取り、弁護士として彼らの更生をサポートしたいと考えるようになりました。
ーー仕事をされる上で心掛けていることを教えてください。
話を聴くことに重点を置き、どのような不安や疑問も打ち明けてもらえるような雰囲気づくりを大切にしています。
今後の手続きの流れについても丁寧に説明します。取調べにはどのくらい時間がかかるのか、裁判はいつおこなわれるのか、と見通しを伝えることで不安を和らげます。本人に対してはもちろん、その家族とも丁寧にコミュニケーションを取っていきます。
ーーどんな時に仕事のやりがいを感じますか。
やはり、依頼者から感謝されたときですね。「先生がついていてくれて心強かったです」「接見のときにかけてもらった言葉で元気になれました」というふうに言っていただけると非常にありがたく、この仕事をしていてよかったと心から思います。
特に印象に残っているのは、少年事件で弁護を担当した少年から感謝の手紙をもらったことです。「これからは勉強も頑張りたい」と前向きな気持ちが記されていて、少年が未来への新たな一歩を踏み出す力になれたのかな、と胸が熱くなりました。
1人で悩んでいると、悪い想像ばかりが浮かぶもの。専門家に相談し、問題解決への第一歩を踏み出して
ーー趣味を教えてください。
料理と映画鑑賞です。
妻と家事分担をしていて、料理は私の担当です。メイン、付け合わせ、汁物などを並行して作る際、どうすれば効率的にできるかを考えたりしています。仕事とは違う頭の使い方をするので、いい気分転換になっています。
映画はコメディ、ホラー、アクションなどジャンルを問わず観ます。ストーリーが始まって終わるまでの約2時間、別世界を楽しめるのがいいですね。共感できるシーン、できないシーンを通して、そのときの自分の価値観に気づけることも映画の魅力だと思います。
ーー今後の展望を教えてください。
事務所としては今の規模を維持するつもりです。引き続き、1つ1つの依頼に丁寧に取り組み、最善の結果を追求したいと考えています。
ーー法律トラブルを抱え悩んでいる方にメッセージをお願いします。
一人で悩んでいると、つい悪い想像ばかりしてしまう方は少なくないと思います。何が起こるかわからない状況に対して恐怖を感じるのは仕方がないことです。悩みを解決するための方法や的確な見通しを知るためには、専門家に相談してアドバイスを受けることをお勧めします。あなたの悩みが法律問題であれば弁護士がお力になりますので、ぜひご相談ください。
不安な気持ちが少しでも和らぐよう、気持ちに寄り添いながらじっくりお話を伺うことを大切にしています。肩の力を抜いて、楽な気持ちで相談にお越しください。