生きていく意味になった「人に寄り添う」弁護士という仕事~創意工夫を凝らし依頼者を守る
人の役に立つことを通じ、自身が生きる意味を見出したい
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
高校生の頃、没頭できる趣味や夢がなく、将来に対して明確な目標を持てずにいました。そこで「自分の人生を賭ける夢が見つけられないなら、人の役に立つことを生きる意味にしよう」と考えました。
弁護士は、目の前にいる依頼者の人生に寄り添いながら、法的問題を解決する仕事です。「人の役に立つ」という目標に一番近いのではないかと思い、弁護士を目指すことを決めました。
今でも、弁護士の仕事は私にとって魅力的で特別なものです。依頼者の信頼を得て、問題を解決に導くことは、私の使命であり、大きな喜びです。この使命感を胸に、弁護士としての道を進んでいくことを誇りに思っています。
ーー弁護士登録してから現在までのキャリアについて教えてください。
弁護士としてのキャリアをスタートさせてから最初の4年は、大手企業法務事務所で金融法務を担当しました。仕事において妥協せず、徹底的なリサーチによってクライアントの満足度を追求する姿勢を身につけられたことは、とても貴重な経験でした。
一方で、私が弁護士を目指した理由である、人の人生に寄り添う仕事が実現できていないのではないかという迷いがありました。原点に帰って目の前の人の役に立つ仕事をしたいという思いが強くなり、勤めていた事務所を退所して、新たな場所で活動する決断をしました。
転職先は、当時弁護士過疎地として知られていた鳥取の事務所でした。弁護士がより必要とされている地域で、多くの方々の悩みに向き合い、解決のお手伝いをしたいと考えたのです。
鳥取での仕事は、それまでの大手企業案件とは異なり、個人や中小企業経営者の依頼者と向き合う未知の分野への挑戦でした。最初は戸惑うこともありましたが、地域の方の身近な存在となり、様々な問題に取り組んだ経験が、弁護士としての成長につながったと思っています。
鳥取の事務所に5年間勤めた後、活動拠点を東京に移し、事務所を開設しました。1人でスタートした事務所も、現在では東京2か所と大阪1か所にオフィスを構え、11人の弁護士が所属する事務所となりました。代表としての役目もありますが、人の人生に寄り添いたいという気持ちを失わず、1人の弁護士として依頼者の問題解決に尽力しています。
未払い残業代請求や不当解雇問題における経験が強み
ーー注力分野を教えてください。
労働問題に注力しています。「困っている人の役に立つ仕事をしたい」という思いが根底にあるため、未払い残業代請求や不当解雇問題など、労働者側の案件を中心に受けています。しかし、企業側の依頼を受けないわけではありません。企業側の案件を経験することで、企業の考え方が理解できるようになります。双方の視点を持つことは、和解交渉をスムーズに進められるなど、最善の解決を目指す上で役に立つと考えています。
これまで多くの労働問題を経験して、労働分野における専門的なスキルと知識を身につけることができました。特に未払い残業代や不当解雇問題に関しては、重要な論点を見逃さず、的確に書面化できるノウハウがあります。
労働問題は成果が比較的分かりやすく、クライアントにとって目に見える形での利益をもたらすことが多いため、非常にやりがいを感じています。
ーー弁護士として心掛けていることを教えてください。
1つ1つの事件に手を抜かず、依頼者のために徹底的に考え抜き、成果を上げることです。法律問題に関して、「弁護士の力量ではなく、事件の筋で勝敗が決まる」という意見も存在しますが、私はその考えに異議を唱えています。
どのような事件であっても、徹底的な考察、想像力の発揮、新たな視点の探求、戦略の精緻化、説得力あるアプローチなど、弁護士の創意工夫が大きく結果を左右すると信じています。
弁護士の使命は、依頼者の権利と利益を最大限に守ることです。それを達成するために、どんなに難しい事件でも全力で立ち向かい、最善の結果を追求します。
今日の相談が人の命を救った
ーーこれまでの活動で印象に残っている事案を教えてください。
鳥取の事務所で取り組んだ2つの事案が特に印象に残っています。
1つは、多重債務の案件です。ある日、男性から「今日中に相談ができますか?」という急な連絡が寄せられました。当時、鳥取に赴任したばかりで仕事を抱えていなかったため、「今日でも大丈夫ですよ」と返答し、事務所に来てもらうことにしました。
男性には多額の借金がありましたが、債務整理が可能な状況でした。私は男性に対して「借金で苦しむ必要はなくなります」と伝え、サポートすることを約束しました。すると、男性が涙を流したのです。
話を聞くと、私の事務所にたどり着くまでにいくつもの法律事務所に連絡を試みたものの、「予約のない相談は受け付けない」と断られたり、電話が通じなかったりなどで、追い詰められていたことがわかりました。
最後の望みとして私の事務所に電話をかけたときは、「これで相談を受けてもらえなければ死のう」と考えていたそうです。その話を聞いて「今日、この相談を受けて良かった。この事件に出会っただけでも、鳥取に来た意味があった」と思いました。
もう1つの事案は、悪質な訪問販売の被害を受けた高齢女性の事案です。女性はさまざまな商品をローンで購入させられ、支払いに苦しんでいました。
女性の相談内容は「自己破産をしたい」というものでしたが、悪質な販売活動が行われていたことが明らかでしたので、破産手続きではなく、業者に対して契約解除と支払った金額の返還を求める方針を提案しました。
その結果、被害金額を取り戻すことができ、女性からは感謝の言葉をいただきました。「先生の名刺をお守りにします」と言ってくれたことが、とても印象に残っています。
どちらの事案も、依頼者を困難な状況から救い出すことができ、私の仕事が役に立つことを実感させてくれました。弁護士人生の根幹となった貴重な経験です。
ーー最後に、法律トラブルを抱え悩んでいる方にメッセージをお願いします。
どんな問題にも真摯に向き合い、最善の解決を共に見つけるお手伝いをさせていただきます。残業代未払い、不当解雇など、さまざまなトラブルに関する経験とスキルを積み重ねてまいりました。依頼者が満足のいく結果を追求するための努力は惜しみません。
時には費用の懸念が心配されることもあるでしょう。その点についても、納得いくまでお話しいたします。皆様が安心して、問題に向き合い、解決に導けるよう、全力でサポートさせていただきます。
お悩みやご質問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。