「困っている人を直接助けられる仕事がしたい」技術者から弁護士へ〜離婚・相続・刑事事件に注力
技術者から弁護士へ
ーー弁護士を目指したきっかけとその理由を教えてください。
もともと自動車が好きで、大学では工学を専攻していました。もっとすばらしい自動車を生み出したいと思い、つくば市にある日本自動車研究所に就職したんです。
やりがいのある職場で忙しい毎日を送っていましたが、より直接的に人の役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。そんなとき、弁護士として働いていた父の姿を思い出し、私も弁護士を目指そうと決意しました。
仕事はきっぱり退職して、司法試験予備校に通いながら勉強を続けました。それまで法律の勉強をしたことはありませんでしたが、司法試験は暗記よりも「なぜそうなるのか」という理論的な思考が求められるので、理系の私には合っていたと思います。3回目のチャレンジで無事合格できました。
ーー注力している分野と、その理由を聞かせてください。
離婚と相続は扱う事件数が多いので、自然と力を注いでいます。
自発的に力を注いでいるのは刑事事件と少年事件です。特に少年事件は、弁護士会の「子どもの権利委員会」に所属していることもあり、機会があれば関与させてもらうようにしています。
そもそも刑事事件に注力しようと思ったきっかけは、司法修習の研修で関わったある刑事事件の裁判でした。詳細は省きますが、私としては「明らかに無罪ではないか」と思える事件で、そもそも起訴されたことが不思議に思えるくらいの事件でした。
結局判決では無罪になったのですが、「言うべきことを言う人がいないと、無罪の人が罪人にされてしまうことがあるんだ」と恐怖を感じました。このことがきっかけで、「冤罪が起きることがないよう、弁護士として力になりたい」と強く思うようになりました。
問題が解決した後も継続してサポート
ーー弁護士として心がけていることはありますか。
法的に解決できるか、できないのか、依頼者にきちんと伝えるようにしています。
弁護士ではどうしようもできないケースもあります。せっかく相談に来てもらったからには、依頼者の助けとなる情報を、分かりやすく提供したいと考えています。「弁護士に相談する必要がないのでは」と感じる案件や、金銭的な負担に見合う成果が上がらないと思われる案件については、正直に伝えるように心がけていますね。
ーーこれまで弁護士として活動してきたなかで、印象に残っているエピソードはありますか。
特定の事件についてのエピソードではありませんが、離婚事件の場合、離婚が成立した後も依頼者のサポートする必要があることが印象深いです。
特に子どもがいる場合です。子どもがいる場合、夫婦は離婚しても養育費の支払い面会交流の実施などで一定の関わりを持ち続けます。完全に縁を切ることは難しいです。
担当した案件で、養育費の取り決めもして離婚が成立したのに、元夫が仕事を失ったり、刑事事件で捕まったりして養育費が支払われなくなるケースも実際にありました。そうした時、実質無償でアドバイスをし続けることもありますね。
依頼者からすると、一度依頼したことがあるので相談しやすいのかもしれません。弁護士としても「引き続き助けてあげなければ」と思い、誠意をもって対応するようにしています。
ーー休日はどのように過ごしていますか。
体を動かすことが好きなので、子どもの中学校のPTAメンバーでバレーボールをしています。あとは、家族でキャンプや山登り、夏はプール、冬はスキーに行きます。たまにゴルフもやりますね。田舎に住んでいるので、屋外スポーツは楽しまなきゃ損だという気持ちでいます。体力をつけるためにも、続けていきたいですね。
あとは、大学時代から続けているダートレースの練習もしています。家族でキャンプに行く時は、自家用車にトレーラーをつけて、その上に競技用車両を乗せて持って行きます。
ーーダートレースは「全日本ダートトライアル」のチャンピオンになるほどの腕前と聞きました。
新人弁護士の頃はお休みしていたのですが、仕事に慣れてから再開しました。私はいつも、市販車ベースのダートレースに参加しています。今年も出場したのですが、残念ながら上位に上がることができませんでした。来年も参戦しようと考えています。
レースに出場すると、ゾーンに入るというか。とにかく元気になります。ダートレースは、何歳になっても日本一を目指すことができるスポーツで、70代の競技者もいるほどです。
ーー今後の展望を教えてください。
今後も、複数弁護士での事務所運営を継続していきたいと思っています。そのためにも、新しく弁護士を迎えたいです。とはいえ、やみくもに事務所を広げたいわけではなく、しっかり仕事をこなせる人たちと一緒にやっていきたいと考えています。
司法修習生は、今後も受け入れていきたいです。個性的な人もいるので、長い期間接していると、こちらも刺激を受けます。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
最近ではネットで法律に関する知識にも簡単にアクセスできるようになりました。しかし、自身のケースには当てはまらなかったり、内容を誤解してしまったりしている方も少なくありません。
やはり専門知識をもった人に直接相談するのが得策だと感じています。問題が起きたら、早い段階で弁護士に相談してほしいです。私の事務所でも、無料法律相談を電話で受け付けています。気兼ねなく相談に来てください。