納得を得る丁寧な説明と徹底的なリサーチで、依頼者が本当に望む解決をめざす
「1つのことを極めたい」
ーー弁護士を目指したきっかけについて教えてください。
もともと、何か一つを徹底的に突き詰めることが好きで、職人のように専門的な仕事がしたいと思っていました。また、毎回新鮮な気持ちで仕事に取り組みたいという気持ちもあり、弁護士はこの2つの要素を兼ね備えていると思いました。
「専門的な仕事」と「毎回新しい仕事」は相反しているように聞こえるかもしれませんが、私にとって弁護士の仕事は、法律という一本の軸を深めつつ日々新しいことにチャレンジできる仕事です。
勉強に対しても、興味のあることは深く突き詰めるタイプでした。受験生としては非効率な勉強をしていたかもしれませんが、1つのことを深く考えたり突き詰めたりしてきた経験は、弁護士の実務に活きていると思います。
納得してもらえるまで説明を尽くす
ーー注力分野はありますか。
あえて言うなら離婚などの家事事件には力を入れていますが、基本的にはどのような事件でも取り扱える弁護士になりたいと思っています。
法律という枠組みの中で何か特定の分野を極めるのではなく、法律全体を突き詰めていきたいので、民事事件だけ、刑事事件だけ、と限定はしていません。
ーー仕事をする上で心掛けていることは何ですか。
まずは、依頼者が何を求めているかを把握することです。それを見誤ってしまうと、依頼者の役に立つどころか望んでいない方向に連れていってしまう可能性もあるので、依頼者の希望を細かく聞き取り、正確に把握するようにしています。
依頼者自身がどうしたいのか迷っている場合は、さまざまな角度から話を聞いて徐々に整理し、希望をはっきりさせていきます。
2つ目は、法律を正しく解釈・運用することです。法律のプロとして、法令や判例、論文などをあたって、徹底的にリサーチすることを重視しています。
3つ目は、裁判の相手方であっても100パーセント敵として見るわけではなく、依頼者・相手方双方にとって円満な解決を目指すことです。お互いに恨みが残るような結果に終わってしまうと、長い目で見たときにいい解決だったとは言えないからです。
ーー依頼者の希望と弁護士の意見が異なる場合、どのように対応していますか。
依頼者が法律に詳しくないことから生じる食い違いであれば、そのギャップを埋めることが弁護士の仕事だと考えています。
法律は時に、道徳や常識とずれていることがあるので、「法律で決まっているからこうしなさい」と伝えるのではなく、「なぜ法律的にこのような結論になるのか」を、依頼者が納得できるまで説明するようにしています。
難しくてややこしい法律について、どのように噛み砕けば一般の方にも伝わりやすいのか、日々考えながら仕事をしています。
ーー印象に残っているエピソードを教えてください。
開業したての頃に取り扱った家事事件が印象的でした。
依頼者は、幼い子がいる母親で、相手方とは別居中でした。子どものうち、お姉ちゃんは母親のもとで、弟は父親のもとで暮らしていて、離れ離れの状態でした。
お姉ちゃんはとても弟思いで、「弟と一緒に暮らしたい」という気持ちが強く、母親も「娘のためにも、息子を取り戻したい」と希望していました。
依頼を受けてすぐに起案し、ときには夜中まで事務所で打ち合わせをしたりしながら、対応を進めました。最終的に、弟も母親のもとで暮らせるようになり、お姉ちゃんがとても喜んでくれたことが印象に残っています。
事件解決から10年近く経ちますが、今も連絡をいただきます。「幸せに暮らしています」という話を聞くと、この仕事を手がけられてよかったなと思いますね。
1件1件に時間をかけ、より丁寧な仕事を
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方について教えてください。
休日は買い物をしていることが多いです。ホームセンターに行って新商品を見て回ることが好きなんです。
ランニングもしています。運動不足を解消できますし、外を走ると四季の移り変わりが感じられて気持ちいいですよ。
ーーご趣味を教えてください。
オートバイに乗ることと登山です。
ここ2年ほどはお休みしていますが、夏に日本アルプスを登ることが毎年恒例のイベントでした。綺麗な景色を見ることと、体を動かすことが好きなので、両方を兼ね備えている登山は私にぴったりです。オートバイも綺麗な景色が見られる峠を走るので、その点では共通しています。
動物や植物も大好きです。忙しいのでペットは飼えませんが、事務所で植物を育てていて、去年はアサガオを咲かせました。こまめに水をあげないといけないので、休日も事務所に行って水やりをしています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
より丁寧な仕事をしたいと思っています。
ありがたいことに、開業してから案件数も相談数も右肩上がりなのですが、そうすると1件あたりに割ける時間が少なくなってしまうことがあります。
今後は、1件1件にもっと時間をかけられるように、案件数を適切な範囲に収めたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる人へメッセージをお願いします。
まずは弁護士に相談してみてください、とお伝えしたいです。
法律にも弁護士にも当然限界はあり、ご希望をすべて叶えられるとは限りません。しかし、相談してもらうことで、1つでも2つでも、必ずあなたの役に立てることがあります。お気軽に、弁護士にアクセスしていただけたらと思います。