「いつも依頼者に寄り添える弁護士でいたい」労働問題とインターネット問題に注力
「労働トラブルで困っている人を助けたい」
ーー弁護士を目指したきっかけと、その理由を教えてください。
司法試験の名門である中央大学法学部に進学したところ、周りには司法試験を目指す同級生がたくさんいました。高校時代は警察官僚を目指していたのですが、そうした環境の中で次第に私も、弁護士や検察官という職業に興味を持つようになりました。
とはいえ、大学時代から司法試験の勉強に没頭していたわけではありません。少しでも学費の足しにしたいと思い塾講師のアルバイトを始めたのですが、その仕事がとても楽しくて大学そっちのけでハマってしまいました。一生懸命生徒を教えた成果が、テストの点数という目に見える形で返ってくるので、日々やりがいを感じていました。
大学を卒業した後も塾講師を続けながら旧司法試験にチャレンジしていたのですが、旧司法試験が終わり、新司法試験に制度が移行するタイミングで法科大学院に進み、司法試験の勉強に打ち込みました。
ーー注力している分野と、その理由をお聞かせください。
力を入れているのは労働問題です。「劣悪な条件で働いている人たちの力になりたい」という思いで、労働問題に注力している今の事務所に就職しました。受けている依頼の6割ほどが労働問題です。
個人的にはインターネット分野にも注力しています。弁護士ドットコム経由で、インターネット関連の相談がたくさん入ってきます。「誹謗中傷を書き込まれたので損害賠償請求したい」「ひどい内容の書き込みを削除してほしい」といったSNSや匿名掲示板の誹謗中傷トラブルが多いですね。
ーー仕事をするうえで心掛けていることはありますか。
法律問題の話をする時は、どうしても専門用語を使わなければならない場面が出てくるので、依頼者に分かりやすく、丁寧に説明するように心がけています。また、「わからないことが出てきた場合は、いつでも電話やメールで連絡してください」と声をかけるようにしていますね。
労働問題に関しては、常に労働者目線でいることを忘れないようにしています。実際に私が依頼を受けた場合、依頼者にとってどんなメリット、デメリットがあるのかを詳細に説明して、きちんと納得してもらうように心がけていますね。
労働問題については、パワハラやセクハラの相談が多いのですが、結果として依頼者が赤字になってしまうこともあります。ですから、依頼者には必ず、「使用者から残業代はきちんと支払われていますか」と聞くようにしていますね。残業代請求と一緒に、パワハラやセクハラについて追及できるケースもあります。できるだけ、依頼者の負担にならないようにしたいと考えていますね。
ーー弁護士ドットコムに寄せられた「感謝の声」に、「小野寺先生は、いったん家に持ち帰ってよく考えてから依頼してくださっても結構です、と言ってくれた」とありました。
よく内容を理解し納得したうえで依頼してもらうのが一番良いと思っているので、そのように声をかけるようにしています。
「ロケーション履歴」に着目して勝ち取った残業代
ーーこれまで弁護士として活動してきたなかで、印象に残っているエピソードはありますか。
ある飲食店の従業員から、残業代を支払ってもらえないと相談された事件が印象に残っています。依頼者は、使用者の指示でシフトが終わる時間にタイムカードを押すことができず、サービス残業をさせられていました。
残業代を請求するためには、依頼者が残業していたことを客観的に証明する必要があります。このケースではタイムカードの記録がなかったので、他の証拠で実際の労働時間を証明する必要がありました。そこで目をつけたのがスマートフォンのロケーション履歴(GPSの位置情報)でした。ロケーション履歴を調べれば、依頼者がいつ職場に入り、いつ退出したのかが分かります。
使用者側は、ロケーション履歴について「確かにその時間まで職場にいたかもしれないが、実際に業務していかどうかは証明できない」と反論してきましたが、実際に割り振られていた業務量が過大であったことなども示して、最終的には依頼者も納得できる解決金を得ることができました。
ロケーション履歴やGPS履歴などは、一昔前ならば入手できなかった証拠だと思います。時代とともに証拠も変わっていくことを実感した出来事でした。
ーー休日の過ごし方をお聞かせください。
基本的には、自宅でアニメを見たりゲームをしたりしています。少年ジャンプ系のアニメが大好きです。ゲームは、「ドラクエウォーク」にハマっています。1日1万歩くらいウォーキングしていますね。体を動かすことが好きなので、たまにジョギングもしますよ。
ーー今後の展望について教えてください。
労働問題とインターネットトラブルに、これまで以上に力を注いでいきたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方に、先生からメッセージをお願いします。
「これは法律的な問題になるのかな」と迷うこともあるかと思いますが、遠慮する必要はありません。もっと気軽に弁護士に相談してほしいですね。
私の場合、事前に予約してもらえれば、電話での相談もお受けしています。電話やメールだけで解決することもあります。とにかく一度、ご連絡いただければと思います。