11年の裁判官経験を活かし、医療事件や交通事故をはじめ民事・刑事幅広い分野に対応
11年の裁判官経験を経て弁護士に
ーーどんな学生生活でしたか?
とにかく法律について学ぶことが好きで、毎日図書館で勉強していました。サークルでも法律相談の活動をしていたので、日々法律に触れていました。
ーー裁判官から弁護士に転身されています。
もともと国家公務員試験に合格していたのですが、希望の官庁に入れなかったので裁判所の書記官として働きながら裁判官を目指すことにしました。11年間裁判官として働きました。
最初は裁判官の仕事がとても楽しく、膨大な量の記録を読むことも、複雑な事件に頭を悩ませることも、まったく苦ではありませんでした。知的好奇心が刺激される充実した日々を過ごしました。
裁判官として独り立ちできるようになると、私しか裁判官がいない支部に異動することになりました。自分ひとりで民事・刑事の莫大な量の事件を処理しなければならず、段々と仕事の大変さが楽しさを上回るようになったんです。その頃から、弁護士への転向を考えるようになりました。
とはいえ、裁判官としての経験は一生ものであり、弁護士としての基盤になっていると思います。
医療事件と交通事故に強み、裁判官経験を活かし民事・刑事問わず幅広く対応
ーー注力している分野について教えてください。
裁判官としてあらゆる分野の案件に携わってきたので、民事・刑事を問わず幅広い分野に対応できます。その中でも医療分野と交通事故分野を強みとしています。
特に医療事件は、裁判官時代から様々な案件に携わってきました。事件ごとに関係する診療科や病状が異なるので、新しい案件を担当するたびに知識を吸収しています。
医師の治療行為と被害者の損害との因果関係を立証するハードルが高いことなど、医療事件は他の分野の損害賠償請求に比べて、難しい面が少なくありません。依頼者の請求を組み立てるときには、主張と立証に不十分な点がないよう、事実と証拠をしっかりと分析し、協力してくれる医師の知見も取り入れています。
ーー弁護士として活動する中で、裁判官の経験をどのように活かしていますか?
裁判において裁判官がどこに着目するのかを理解しているので、そのような視点を持って方針を立てています。依頼者に有利な判断を得るために、どの事実をどのような証拠をもとに主張するのか見通せることも、元裁判官としての強みだと思います。
「全ての案件に全力で取り組む」
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか?
全ての案件で手を抜かないことです。依頼者にとって紛争解決は人生の中で非常に大事なことなので、全力で取り組むことを常に意識しています。
依頼者の気持ちに寄り添うことも大事だと考えています。裁判官から弁護士に転向して間もない頃、裁判官時代の感覚で、相談に来られた方に説教をしてしまったことがあります。その方は自分の過ちを理解していますし、説教を求めて弁護士に相談しにきたのではないと気づき、反省しました。それからは、とにかく依頼者を否定しないことを心がけています。
ーー裁判官、弁護士としての経験を通じて、印象的だったエピソードを教えてください。
裁判官時代、当時勤務していた大阪地方裁判所の所長が襲撃される事件が起きました。しかし、裁判の結果被告人らは無罪となりました。この判決はとても話題になりました。
裁判所が公平・公正な判断をすることの重要性や、裁判所の判断が社会に与える影響の大きさを実感した出来事でした。
ーー休日の過ごし方を教えてください。
受験生の子どもと一緒にファミレスに行き、2人でそれぞれの勉強をしています。私は法律の勉強が趣味と言ってもいいくらい、新しい法分野に触れたり、最新の判例や法律の改正を調べることが好きです。最近は特に知的財産の分野にハマっています。
ーー今後の展望をお聞かせください。
ありがたいことに案件数も増えているので、事務所を大きくしたいと考えています。今はもう1人の弁護士と仕事をしているのですが、これから、一緒に働ける仲間を増やしたいと思います。
ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
1人で悩むのは辛いことですので、気軽な気持ちで弁護士に相談していただければと思います。
私はもともと穏やかな性格ですので、あなたの話を否定せずに真摯にお聞きした上で、一緒に方針を検討します。どうぞご相談ください。