会社員の経験を活かして企業法務に注力〜相続問題にも取り組み、依頼者の未来のために奮闘
10年の会社員経験を経て、弁護士を志す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
東京の大学を卒業して、会社員として10年以上労務などの仕事をしていました。弁護士を目指したのは、父の看病のために地元岡山に帰ってからです。
ちょうど会社員として働くことに疑問を感じていた時期だったので、「これを機に自分の裁量で、独立してできる仕事をしてみたい」と思ったんです。そのときに浮かんだのが、弁護士という選択肢でした。
地元に戻ってからは、父の入院する病院に通いながら予備校で勉強を続けました。その後岡山のロースクールに入学し、最終的に司法試験に合格することができました。
ーー注力されている分野を教えてください。
会社員時代に労務の仕事をしていた経験を活かし、企業法務などの労務関係に力を入れています。会社員を経験していると、企業の組織構造や意思決定のプロセスなどを感覚的に理解できます。
ベンチャー企業の役員を務めていたこともあったので、使用者側と労働者側、両方の立場の辛さが分かりますし、それらを考慮しながら労働問題の防止などに精力的に取り組んでいます。
また、弁護士会が運営している『遺言相続センター』に勤務しながら、相続問題にも注力しています。『遺言相続センター』では遺言・相続に関する法律相談や遺産整理手続きを行っていて、年に一度11月15日には“いい遺言の日”ということで無料相談を行うイベントを開催したりしています。
遺言が原因でトラブルになることもあるので、遺言を作成する段階で弁護士に相談していただけたらと思います。遺言を作成させていただく時は、遺言によるトラブルを防ぐためにも、形式はもちろん、遺留分や、その遺言に関わってくる様々な方々の気持ちを考慮しながら進めるようにしています。
ーー心がけていることは何ですか?
依頼者一人一人に真摯に向き合うよう常に心がけています。できる限りたくさんお話を聞いたり、定期的に連絡を取り合ったりすることで、少しでも依頼者の不安な気持ちを取り除けたらと思っています。
ーー印象的だったエピソードはありますか?
弁護士になったばかりの頃に取り組んだ、ある労働問題の案件ですね。
もともとは、会社から退職勧奨を受けたもののそれに応じたくない、という労働者の方からご依頼いただいた案件で、その旨を記載した内容証明郵便を出しました。しかし、それで解決、ということにはならず、結局依頼者が退職することになってしまったんです。
そこで今度はパワーハラスメントや不当解雇を受けたという内容で、働いていた企業を相手に訴訟を起こすことになりました。かなり立証が難しい案件だったのですが、依頼者の熱意や協力のもと時間をかけて証拠を集め、主張を組み立てていった結果、こちら側に有利な条件で和解を成立させることができたんです。
かなり粘って取り組んだ案件だったので、弁護士としてはあまり格好良くはなかったかもしれませんが、それでも依頼者に喜んでいただくことができたので、最後まで諦めず奮闘して良かったなと思っています。
労務関係、相続問題によりいっそう注力していきたい
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
最近はあまり休日を取れていないのですが、以前はよく国内外問わず旅行に行ったり、読書をしたりしていました。コロナが収束したら屋久島に行ってみたいなと思っています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
労務関係、相続問題によりいっそう注力して、専門性を高めていきたいと考えています。また、事務所の弁護士の数をもう少し増やしていきたいと思っています。ありがたいことに、たくさん案件を頂いているので、事務所全体を通して引き受けられる案件を増やしていきたいですし、もっと余裕を持って一つ一つの案件に取り組めるようにしていきたいですね。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
法律には限界がありますし、必ずしも良い方向で解決できるとは限りません。でも、専門家や第三者のアドバイスを聞くことで、気持ちが楽になることもあるかと思います。どうか一人で抱え込まず、お気軽に相談していただきたいです。