
チアアップの精神で依頼者と向き合う〜笑顔を取り戻せるようトラブル解決を全力でサポート
教師から弁護士に転身
ーー弁護士になるまでの経緯を教えてください。
もともとは教師で、30歳の頃に転機が訪れ弁護士に転身しました。
子どもの頃から「将来は学校の先生か弁護士になりたい」と思っていました。どちらにも強い憧れがありましたが、大学卒業後の進路として選んだのは教師でした。文学部で国文学を専攻し、修士課程では日本語の歴史を研究。国語の教師になり、生徒たち1人ひとりと向き合う日々を送っていました。
もう1つの夢だった弁護士への憧れが再燃したのは、30歳になる頃です。授業で「将来の目標を持ちましょう」と生徒に伝えたところ、逆に生徒の方から「先生の夢は何ですか?」と聞かれて、ハッとしました。
自分の夢について改めて考えたときに浮かんだのが、弁護士への挑戦でした。教師の仕事にも非常にやりがいを感じていたため迷いはありましたが、後悔のない選択をしようと考えた結果、弁護士を目指そうと決意しました。学校を退職してロースクールに入学し、司法試験突破のため日夜勉強に励みました。
依頼者を元気づけたい。「チアアップ」の心を大切に
ーー注力分野を教えてください。
現在は交通事故と債務整理に注力しています。今後もさらに深めていきたい分野です。
交通事故はすべて被害者側からの依頼です。保険会社との示談交渉や後遺障害等級申請などをおこない、適切な金額の賠償金を得られるよう対応を進めていきます。
債務整理は特に思い入れが深い分野です。相談に来る方は借金などお金の悩みを抱えて非常に苦しい状況にあり、「自殺を考えていました」と話す方もいます。辛い気持ちを受け止めて、心穏やかな状態で新たな生活のスタートが切れるよう全力でバックアップしていきます。
ーー依頼者のために心がけていることはどんなことですか?
司法修習のときに担当の先生から言われた、「チアアップ(cheer up)」という言葉を大切にしています。
相談に来る方の多くは、大きな不安を抱えています。せっかく事務所に足を運んでいただいたからには依頼者に安心を届けたい。少しでも元気になってもらい、笑顔を取り戻してほしいーー。チアアップの精神で、ときには雑談もまぜながら、リラックスしてご相談いただける雰囲気づくりを大切にしています。
今後の見通しや対応方針などを説明する際は、わかりやすく、そして誠実に伝えます。ポジティブな内容だけではなく、依頼者にとって厳しい内容、たとえば「そのご希望を叶えることは難しいかもしれません」といったことも伝えるべきだと考えています。依頼者の気持ちを汲みつつ、なぜ難しいのか、理由とともに丁寧に説明することを心がけています。
ーー印象に残っている事件やエピソードを教えてください。
ある少年事件が印象に残っています。少年は当初、全く心を開いてくれなかったのですが、何度も面会に足を運ぶうちに少しずつ私を信頼してくれるようになりました。対話を重ねる中で事件とも向き合えるようになり、立ち直りに向けてどんどんいい方向に変わっていく様子が見えて、非常に嬉しかったです。
少年事件は、逮捕から審判の日までが1か月ほどしかなく、とても短い期間で少年としっかり話をしなければなりません。事件を手がける際は土日も含めてできるだけ毎日足を運び、面会を重ねて信頼関係を築くことを大切にしています。
悩みを1人で抱え込まないで
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
最近の一番の楽しみは愛犬のお世話や散歩ですね。半年ほど前にマルチーズとトイプードルのミックス犬を飼い始めました。2キロぐらいの小さな仔でとても可愛く、仕事の疲れを癒してくれます。
また、スポーツが好きで、以前はマラソン大会によく出場していました。今は大分県弁護士会の野球部とフットサル部に所属していて、月に数回、練習や試合で仲間たちと汗を流しています。
ーー今後の展望をお聞かせください。
2023年1月に独立し、事務所を構えました。交通事故と債務整理に引き続き力を入れるとともに、労働事件や刑事事件などにも取り組み、分野の幅を広げたいと考えています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いいたします。
法的な問題は身近な人にはなかなか相談しにくいため、一人で抱え込んでいる方が多いです。
胸の奥に溜まったモヤモヤを外に出すだけでも、気持ちはずいぶん軽くなります。「家族や友人には話しにくい。でも、誰かに聞いてもらいたい」。そう思ったら、ぜひ弁護士にご相談ください。あなたの悩みをじっくり伺い、解決に向けた法的なアドバイスをご提示します。
相談のタイミングはなるべく早めがおすすめです。トラブル初期の段階で相談してもらえればより多くの選択肢を提示できますし、早期に解決できる可能性が高いです。
心の重荷を下ろすためのお手伝いができればと思います。ぜひ、気軽にご連絡ください。