地道な仕事の積み重ねが大きな成果として花開く〜困難な案件も丁寧に分析し、活路を見出す
専門性と、人との関わり。どちらも大切にできる仕事を
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
中学・高校の頃から漠然と、「将来は専門的なスキルを活かした、やりがいのある仕事がしたい」と考えていました。専門職の中には、黙々と研究に没頭するような仕事もありますが、自分には人とコミュニケーションをとりながら進められる仕事の方が合うと思い、選択肢の1つとして浮かんだのが弁護士でした。
法学部に進学しましたが、はじめから弁護士になろうと決めていたわけではありません。授業を通して法律のおもしろさを知り、「もっと深く学びたい」「法律の仕事は自分に合うかもしれない」と思い、弁護士を目指すことを本気で考えるようになりました。
もともと哲学や論理パズルの本を読むことが好きだったのですが、法律にも「法哲学」という学問分野があり、論理的思考も求められます。興味がある分野と共通する要素を見出せたことも、弁護士に惹かれた理由の1つだったのかもしれません。
ーー現在注力している分野と、その分野に注力する理由を教えてください。
様々な分野の依頼を受けていますが、比較的多いのは相続や離婚といった家事事件と、労働問題です。
労働問題には特に力を入れています。当事務所がある平塚や、厚木、小田原など相模川以西の神奈川県域は労働問題に対応している弁護士がそれほど多くありません。そのため、問題を抱えていても、なかなか弁護士が見つからず苦労する方が少なくないのです。
当事務所は全国に8つの拠点があり、法人・個人を問わず多数の労働事件を承ってきました。豊富に蓄積したノウハウを活かして1人でも多くの方の悩みを解決したいと思い、積極的に取り組んでいます。
「日々の地道な仕事こそやりがい」
ーー仕事をするときに心がけていることは何でしょうか。
3つあります。簡にして要を得たやり取りをすること。誠実であること。適正迅速な解決をはかること。この3点を心がけて、1つひとつの案件に取り組んでいます。
弁護士は、仕事柄、多くの場面で簡潔・平易・明快な言葉でコミュニケーションを取ることが求められます。具体的には、法律相談や依頼者との打ち合わせ、メール・書面の作成、裁判所での対応などの場面です。相手に対して、端的に、わかりやすく、そして正確に伝えるにはどのような表現が最適かーー。常に考えながら言葉を選んでいます。
誠実さは、依頼者はもちろん、相手方に対しても心がけていることです。弁護士が接するのは人間という、「心」を持った存在であり、決してロボットを相手にする仕事ではありません。
こちらがどのような態度で接しているかは相手方に伝わります。丁重さを欠く対応をしたり、完全に敵対したりすると、相手方が話合いに応じてくれなくなるなど、問題が余計にこじれてしまう可能性があります。
依頼者の権利を守ることに尽力するとともに、相手方の主張にも真摯に耳を傾けて「信頼できる弁護士だ」と思ってもらうことが、事件解決にもプラスになると考えています。
そして3つめにあげた適正迅速な解決は、案件を手がける上での原則です。たとえば紛争の場合、依頼者の希望を叶えられたとしても、相手方との間に禍根を残したり、将来的にトラブルになりうる種を残すような結果になってしまっては、いい解決ができたとは言えません。
依頼者の利益を最大限追求することは当然ですが、事件終了後の相手方との関係性などにも配慮し、双方が納得できる着地点を目指すことが適正な解決であり、弁護士が果たすべき役割だと思います。そして、できるだけ早い解決を目指すことも、内容の適正さと同じくらい大切だと考えています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
守秘義務があるため詳細な説明は難しいのですが、依頼者の方にとって文字通り「死活問題」となるような重大な案件や、見通しが非常に厳しい案件で、依頼者の方に有利な解決ができたときには、やはり印象に残ります。
そのように大きな成果を出せるともちろん嬉しいですが、私はどちらかというと、書面作りや方針・戦略の検討といった事件解決までのプロセスに、よりやりがいを感じます。
日々の仕事の中で大切にしていることの1つが事案の分析です。一見して依頼者の方に不利な結果が予想される事案だとしても、そこで匙を投げては弁護士としての役割を果たせません。
事案と関連する法令や裁判例を探し、それをベースとして、今回の事案で有利な結果を得るための方法を検討します。時間をかけて分析をする中で活路が見えてくることも少なくありません。類似した裁判例で不利な結果が出ている場合は、裁判官に指摘される可能性に備えて、今回の事案との違いをピックアップし、裁判例とは異なる結果を導き出せる理由について説得力のある主張を組み立てていきます。
どのような仕事に対しても決して手を抜かず、ポリシーを持って対応すること。その積み重ねが、最終的に大きな成果となって現れるのだと考えています。
常に知識をアップデートし、問題解決力を磨き続ける
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方やご趣味を教えてください。
大学時代に友人とバンドを組んでギターを弾いていたことがあり、今も音楽が好きです。休日はギターを弾いたり、好きなアーティストの曲を聴いたりして、ゆっくり過ごしています。
文章を書くことも趣味で、仕事をする中で気になったことを調べて、備忘録的にブログにまとめたりすることもあります。実は、素人ながら小説も書いています。ジャンルは推理ものやサスペンス。普段の生活とは全く違うフィクションの世界に入り込むことで、気分転換できるのです。
ーー今後の展望をお聞かせください。
月並みかもしれませんが、1つ1つの案件と誠実に向き合うこと、そして、問題解決のスキルを磨き続けることです。
法律知識のアップデートはもちろん、社会情勢や人の心理など幅広い事柄に興味を持って情報を収集し、実務に活かしたいと考えています。
広く色々な情報を収集することは、依頼者とのコミュニケーションにも役立つと思います。ときには雑談をすることもあるので、話の引き出しが多ければ会話が弾み、依頼者との距離が縮まります。
また、的確な見通しを立てるには、依頼者が持っている情報をできるだけ多く把握することが重要です。相手の発信を待っているだけでなく、多様な視点から質問を投げかけることで、依頼者の話を十分に引き出せます。質問力を磨くためにも、様々な事柄に関心を持ち、知見を広げたいと思っています。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
悩みを抱えている方の中には、弁護士に相談しようにも、何から話せばいいのかわからない方も多くいらっしゃると思います。そんなモヤモヤとした悩みも、ぜひ弁護士に話していただきたいです。うまく言葉にできなくてもかまいません。
相談の中で、モヤモヤを少しずつ言語化し、問題になっていることや解決のためにすべきことを整理していきましょう。大まかな方向性が見えるだけでも、不安がかなり解消されるはずです。
「こんなことを相談していいのかな」と遠慮する必要はありません。相談していただき、法的な問題がないとわかれば、それだけで気が楽になると思います。問題がある場合は弁護士から対処方法をアドバイスできますし、案件として依頼していただいた場合は解決に向けて最善の方法で対応します。
当事務所を含め、無料相談を実施している事務所は多くあります。気軽にお近くの弁護士にアクセスし、悩み解決への一歩を踏み出していただければと思います。