小さな不安に隠れている大きな問題を見逃さず、気軽に何でも相談できる弁護士でありたい
自分のために頑張るのは面白くない。人の役に立てる仕事がしたい
ーー弁護士になろうと思ったきっかけは何ですか。
子どものころから新しい知識を得ることや問題を解くことが好きで、勉強を楽しいと思っていました。ところが中学生ごろから「自分は何のために勉強するのか?」という疑問を抱くようになったんです。
理系科目が得意だったので将来は理系に進もうかと漠然と思っていたものの、明確な目標があったわけでもなく、勉強を頑張ることに意味を見出せずにいました。そんなときに友人から「自分のために頑張るのが面白くないのなら、他人のために頑張ればいい」と言われたんです。
その言葉に感化されて「人のためにできることは何か?」「どんな職業があるのか?」と考えるようになり、高校生の頃にちょうどロースクール制度が始まるタイミングだったこともあり、法学部に進学して弁護士を目指そうと決意したんです。
孤立しがちな高齢者を法的にサポート
ーー注力されている分野を教えてください。
現在主に手がけているのは、相続や離婚、交通事故などの一般民事事件、成年後見や遺言書作成などの終活支援、裁判所から選任されて担当する破産管財事件です。
その中でも今後注力していきたいと考えているのは、成年後見を中心とした高齢者のサポートです。自分でお金の管理ができなくなった高齢者の財産管理や遺言書の作成、お亡くなりになった後の遺品整理や相続など、本人が最期まで安心して過ごせるための支援をしたいと考えています。
少子高齢化が進む中、家族関係が希薄化し孤立する高齢者が増えています。高齢者の生活ケアに関して行政や民間の介護サービスだけでは限界があり、本人や家族に代わってきめ細かな対応ができる人が求められているように感じます。
それを担えるのが弁護士ではないかと思っていて、「高齢者の権利保護」を中心とした活動に取り組みたいと考えています。
ーー昨今、エンディングノートという言葉が知られて、自分の最期はこうしたいということを書き残す人も増えています。
終活やエンディングノートという言葉が普及したことで、「どう生きていきたいのか」「最期をどう迎えたいのか」「自分がいなくなった後どうしてほしいのか」といったことを考える機会が増えたのは、おおいにけっこうなことだと思います。
しかし、エンディングノートに書いただけではその思いが必ず実行されるとは限りません。特に相続に関することは法律が関係してきますので、自分の思いをしっかり残して伝えたいという場合は、弁護士のような専門家に相談することをお勧めします。
誰に聞けばいいかわからず不安という人を助けたい
ーー弁護士に相談するというのは一般の人には心理的ハードルが高いようです。
今はインターネットでなんでも調べられる時代ですからね。私も時々インターネットの悩み相談を見ますが、回答がたくさんありすぎてどれが正しいのか悩むのではないかと思うことがあります。
それであれば、直接専門家に聞くほうが確実ではないでしょうか。ちょっとした疑問を気軽に訊けるように、行政の無料法律相談などが設けられていますし、そうしたところをもっと積極的に活用してほしいと思います。
ーーこれは法律問題なのか?と迷っていて、弁護士に聞くべきかどうかわからないという人もいます。
以前、行政の法律相談に「息子が引きこもりで困っている」と相談に来られた年配のご夫婦がいました。法律で解決できると思ったわけではなく、「弁護士は何でも知っているから」相談に来たそうです。
話をきいてみると、息子さんには精神疾患の疑いがあるのに病院で診察を受けておらず、経済的に生活が苦しいのに行政に相談していないことがわかりました。そこで私は、医療機関や行政の生活保護担当を紹介することにしました。
引きこもりを直接解決する方法ではありませんが、解決への筋道をつけてあげたことでご夫婦の不安は軽減されたのではないかと思います。私自身も、法律の問題でなくても弁護士ができることはたくさんあるんだと実感しました。
誰に相談したらいいかわからないというとき、第三者に話をして状況を整理してもらうというのは有効だと思います。弁護士はいろいろな問題の解決に慣れていますので、法的な問題だけでなくお役に立てることがあると思います。
「大したことじゃないんだけれど」ともやもやしていることの中に、放っておくと大きな問題になるようなことが隠れているというのもよくあることです。「こんなこと聞いていいのかな?」と思わず、気軽にご相談ください。