高齢者に関わる相談を軸に、身近なトラブルに悩む依頼者をサポート 解決の道筋を示し、安心を届けたい
相続や後見、離婚、労災に注力
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
高校生の頃から、ニュースを見ていて「世の中には理不尽なことが多いな」と感じていました。そういう状況を自分なりに解決する手段として、弁護士という選択肢が浮かんだんです。
高校3年生のときに法学部の教授が授業をしてくれる機会があり、刑法の話を聞いたり、刑事裁判の傍聴に行ったりしたことで、より弁護士に興味を持つようになりました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
案件として多いのは、相続や後見といった高齢者に関する相談と、離婚、労働災害です。
ちょうど事務所を開設した頃に、ひとり暮らしの高齢者の後見人を担当したことがきっかけで、介護事業者や医師の方とご縁ができ、高齢者関係の相談を多く受けるようになりました。2017年には社会福祉士の資格も取得して、介護施設での実習も経験しました。
離婚は、弁護士になった当初から力を入れたいと考えていました。女性側も男性側も、よくわからない条件で離婚して後から苦労するケースを多く見て、まだまだ弁護士のサポートが行き届いていないと思ったからです。
労働災害に関しても、重大な事故なのに会社が労災保険の申請に応じてくれない、労働者が相談できる場所があまりない、といった話を聞き、力になれればと思って対応するようになりました。交通事故の案件を手がけた経験もあるので、ケガや事故に関する知見を活かせると思っています。
ーー仕事をするときに心がけていることを教えてください。
相談者に少しでも安心してもらいたいと思って対応しています。
私が学生の頃に、祖母が相続トラブルに巻き込まれて夜も眠れないくらい悩んだことがありました。でも、ある弁護士のところに相談に行ったら、ただ話を聞いてもらっただけで眠れるようになったんです。
祖母の様子を見ていて、専門家に相談して「こうすれば大丈夫ですよ」と言ってもらうだけで、解決への筋道が1本通って安心できるのだとわかりました。
悩みを抱えている方にとって一番不安でストレスが溜まるのは、問題解決のためにどうしたらいいかわからない状態が続くことだと思います。祖母が相談した弁護士のように、相談者に「解決の糸口が見えた」「相談してよかった」と少しでも安心していただける対応を心がけています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
どの事件も印象的ですが、最近手がけた中ではある損害賠償請求の事件が記憶に残っています。
なかなか難しい事件で裁判を起こすかどうかも悩みましたが、依頼者が「裁判をしたい」と希望されて、勝訴の可能性も十分にあったので提訴しました。依頼者は裁判の中で辛い思いもしましたが、最終的にはこちらの希望に沿う判決を取ることができました。
最後に依頼者と話したときに、「裁判をやって本当によかった」「一生のいい経験になりました」と言っていただけて、嬉しかったですね。
もう1つ印象に残っているのは、私が後見人を務めていた高齢者の方の案件です。自宅で1人暮らしをされている方で、当初は施設に入ることを頑なに拒否していました。でも、毎月面会をして「入居するとこういういいこともあるみたいですよ」と話しながら信頼関係を築いていきました。
時間をかけて対話を重ねる中で、あるとき、施設に見学に行ってもらえたんです。すると、その日のうちに「入りたい」とおっしゃって、先月入居されました。「すごく幸せに生活しています」という言葉を聞いて、ホッとしました。
私との関わりの中で、よりよい老後を送れるようになったとご本人もおっしゃっていて、サポートできてよかったと思いました。
弁護士と話すことでカオスな状況を整理できる
ーー休日はどのようにお過ごしですか。
家族と過ごすことが多いです。子どもと水族館や遊園地に行ったり、一緒に料理をしたり。
野球も好きで、定期的に球場で観戦しています。横浜DeNAベイスターズのファンです。
最近はNetflixのドラマを見ることもあります。SFやサスペンスは見ますが、法廷ものは一切見ません。本気になって考えてしまうので、気持ちを切り替えるためにも見ない方がいいかなと思って(笑)。
ーー今後の展望を教えてください。
2023年1月から弁護士3名体制で事務所を運営しています。困っている方を1人でも多くサポートしたいと思っており、弁護士が一人増えたことで、より多くのニーズに応えられるようになりました。
コロナ禍も落ち着いたということもあり、セミナーや講演も積極的に行っています。地域の高齢者の方に、後見や相続について情報を発信するいい機会になっています。専門的な内容を分かりやすくお話をして、セカンドライフやご自身が亡くなったあとの備えに役立ててもらえればと思っています。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方に、メッセージをお願いします。
悩んでいる方は、自分が何を不安に思っているのかはっきりせず、問題の核心がどこにあるのかわからない、カオスな状況にあると思います。人によっては、インターネットなどで情報を集めすぎて何を信じていいのか分からず、ただただ不安になっている…という状況に陥っている方もいます。
弁護士と話すことで、「今解決しなければならない問題はこれです」「この問題は解決しなくてもいいので、ちょっと置いておきましょう」といった振り分けや分析ができます。話す過程で、自分では気づかなかったことに思い至って、解決の道筋が開けることもあります。
問題の整理は、1人で悩んでいてもなかなかできません。一刻も早く弁護士に相談していただきたいです。一緒に問題を分析し、次に何をするべきかを明らかにしていくことで、少しずつ悩みが晴れていくと思います。