犯罪・刑事事件の解決事例
  • 加害者

正当防衛による無罪獲得事例

 男性
この事例の依頼主 男性

相談前の状況 当初は,交際相手に対する「殺人未遂」として逮捕。逮捕後は連日,テレビや
インターネットで大々的に「犯人扱い」で報道されていましたが,被疑者は
当初から一貫して「殺意は否認」。尚且つ,確かに「頬を叩く」などはした
ものの,それは「『被害者』による自傷行為を防ぐためのやむを得ない行動」
との主張を行っていましたが,警察では一顧だにされませんでした。

解決への流れ 起訴前弁護活動を通じて,起訴の段階では「殺意」の認定は落ち,傷害罪等で起訴。
起訴後においては,検察官が「保有していない」との理由で開示してこなかった
「『被害者』の過去の自傷癖」を裏付ける入院資料等を裁判所を通じた照会手続に
より取得し,その自傷癖を立証すると共に,『被害者』及びその関係者への反対尋問
を通じその証言の虚偽性を明らかにしました。その結果,確かに被告人は『被害者』
の頬を叩くなどしたものの,それは『被害者』の過去の重度の自傷行動からみて事件
当時も『被害者』が自傷行動に走る危険があった「『被害者』を守るため」やむなく
なされた行為として「正当防衛」の成立が認定され,無罪判決を獲得しました。

吉岡 和紀 弁護士 吉岡 和紀 弁護士からのコメント 正当防衛は「自己又は第三者」を守るためになされますが,本件では後者の
「第三者」が「当の自称被害者自身」という珍しい事例でした。
確かに被害者保護の観点も重要ですが,中には被害者を「自称」し「辻褄の
合わない不合理な主張」を展開して被告人を貶める方も存在します。
そうした「不合理な主張」の矛盾を暴き,時にその矛盾を裏付ける客観的証拠を
弁護側から積極的に調査・収集していくことが,被告人の味方としての弁護人の
重要な責務であることを再確認した事件でした。

吉岡 和紀 弁護士
営業時間
09:30 18:00
050-5355-7926
吉岡 和紀 弁護士 を詳しく見る