
依頼者が「実り豊かな社会生活」を送れるよう尽力〜迅速かつ正確、誠実な対応がモットー
地元・鹿児島を元気にする力に
ーー弁護士になるまでの経緯を教えてください。
私は神奈川県の茅ヶ崎市出身で、高校生の頃から「将来は茅ヶ崎市の発展に貢献する仕事がしたい」と思っていました。
茅ヶ崎は観光スポットとして人気があり、有名人も多く輩出していて全国的な知名度も高いです。ただ、高校生ながらに課題も感じていました。道路の整備が遅れていて自転車で走るには危険な道が多いことや、教育に対しても問題意識を持っていました。そのような課題を解決して茅ヶ崎をより住み良い街にしたいと思ったんです。
そのためには幅広く地方のことを学ぶのがよい、市長や議員も視野に入るかもしれない、と考え、法学部の政治学科へ進学しました。
地元に貢献するためには幅広い視野が必要です。就職活動が始まる大学3年生の頃にキャリアについて考えたとき、幅広い視野を養う選択肢の一つとして、在野で活躍する弁護士が魅力的に感じました。
今はもう政界に進出する気はありませんが、自分が住む場所を「住んでよし、訪ねてよし」な土地にしたいという気持ちは持ち続けています。弁護士として、地元の方が直面しているトラブルの解決や企業の活性化をサポートすることなどを通して、鹿児島を元気にするための力になりたいです。
ーー鹿児島には司法修習を機に来られて、そのまま独立開業されたのですね。
神奈川に戻るのではなく鹿児島で弁護士になることを最終的に決めたのは、鹿児島の方々の温かさが一番の理由です。
また、鹿児島には湧水町という米どころがあります。湧水町の田園風景は、自分の心の原風景に重なったところがあり、これが「みずほ法律事務所」という名前のもとになりました。
「みずほ」という言葉は、「みずみずしい稲の穂」を表しています。「みずみずしく実り豊かな人生を」という想いのもと、依頼者や社会に貢献するべく、日々仕事に取り組んでいます。
「スピード・正確さ・誠実さ」3要素のバランスを重視
ーー現在の注力分野を教えてください。
特に力を入れているのは、交通事故、労働、相続の3分野ですが、これらの分野に限らず、目の前の仕事1件1件に丁寧に取り組んでいます。
仕事をする上で心がけているのは、スピード・正確さ・誠実さという3要素のバランスです。
依頼者が巻き込まれているトラブルを一日でも早く解決することを念頭に置きつつ、最初の面談で立てた見通しになるべく近い形で解決できるように、そして、より適切な解決に近づけられるように、事案における法律解釈や事実関係の整理は正確におこないます。また、依頼者に寄り添う誠実さも大切にしています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
弁護士になって2年目に担当した、債権回収の案件です。
依頼者は塗装業者で、ある家の壁を塗装したのに代金を支払ってもらえず、他の弁護士に依頼していたけれど解決の見込みがないということで私の元に相談に来ました。
お金はあるはずなのに払わない、財産隠しや執行逃れをしようとしていることが明白な事案でした。不動産等の権利関係を紐解き、戦略を立てながら法的手段を一つ一つ積み重ねて出口を塞いでいくことで回収に繋がりました。
一筋縄ではいかない案件でしたが、勉強になることが多かったですし、依頼者からとても感謝されて、印象に残っています。
「正々堂々、力の限り闘う」
ーープライベートについても伺います。趣味や休日の過ごし方を教えてください。
学生時代に野球をやっていて、今も鹿児島県弁護士会の野球部に所属しています。年に何回か遠征して、他県の弁護士会と試合することもあります。全国に30チーム以上あり、毎年夏には、弁護士会対抗の全国大会も開催されるんですよ。
また、コロナ前は川内川で市民レガッタの大会があり、先輩に誘われてここ数年は毎年参加していました。
子どもと過ごすことも多いです。娘と一緒に遊んでいるうちにプリキュアに詳しくなり、息子と遊んでいるうちに新幹線にも詳しくなりました。あるあるですね(笑)。
ーー今後の展望をお聞かせください。
私たちは「正々堂々、力の限り闘う」「全人格をかけて依頼者の良き伴走者になる」という信念のもと、常に正確に、誠実に、そして何より迅速に、という姿勢で1件1件の仕事に取り組んでいます。
私個人としては、「正々堂々、力の限り闘う」という言葉を体現すること、そして、人格を磨き続ける努力をしていきたいです。
事務所の経営者としては、皆が理念を共有し、同じ方向に向かって切磋琢磨できる環境づくりを目指しています。事務所の理念と各メンバーの人生の目標とが重なり合うような組織でありたいと考えています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
誰かに悩みを話すことが、解決に向けた1つのアプローチになると思います。自分ではどうすればいいのかわからなくなったら、とりあえず誰かに相談して客観的なアドバイスを求めてみてください。そこから道が開けることもあります。
相談しやすい相手は、人によってそれぞれでしょう。たとえば地元の名士や、保険の営業マン、経営者の方であれば税理士の先生など…。相談相手の1人として、弁護士に話してみるという選択肢も持っていただけたら嬉しいです。
「自分の悩みは、弁護士に相談するようなことではない」と思うかもしれません。私の事務所に来る方の中にも、「これは法律問題ではないかもしれませんが…」とおっしゃる方もいます。しかしよくよく聞いてみると、すぐに弁護士が介入した方がいいトラブルだったというケースも少なくありません。
法律によるアプローチが最適ではない場合は、他の専門家や相談窓口を提案することもできます。どのような悩みでも安心してお話しください。