依頼人の笑顔と社会正義のために尽力〜専門分野として労働問題に取り組む
人生を変えた現役弁護士の自伝
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
高校生のときに誕生日プレゼントでもらった『だから、あなたも生きぬいて』という本がきっかけです。若い頃に非行に走りながらも、更生して弁護士になった大平光代弁護士の自伝に深い感銘を受けました。
努力で人生を切り開いた大平弁護士の生き方に憧れ、「自分にもできるはず」と思ったんです。高校は理系のクラスだったのですが、本を読んだ次の日に文系クラスへの変更届けを提出して、法学部に進学することにしました。
ーーどのような学生時代でしたか。
親元を離れて生活したいと思い、地元の東京を離れて北海道大学に進学しました。北海道は旅行で訪れたときに食事がおいしくて過ごしやすそうな街だと思っていたのと、北海道大学のキャンパスが司法試験を目指すのにいい環境だと感じて決めました。
大学生時代の思い出にはサークル活動やアルバイトなどいろいろありますが、もっとも大きな出来事は学生結婚したことです。当時交際していた女性と結婚をして、子どもを授かりました。
大学卒業後にロースクールへ進学して弁護士になるまでの間は、先に就職した妻に生活を支えてもらっていました。いま弁護士としていられるのは、妻の支えがあったからなので、感謝してもしきれないですね。
ーー注力している分野を教えてください。
労働分野に注力しています。
中学生の頃にテレビでネットカフェ難民を知り、家や食事に困っている人たちがいるという現実に衝撃を受け、貧困問題に関心を持つようになりました。
貧困の背景にはブラック企業のような使用者による搾取の構造があるのではないかと思い、弁護士を目指すと決めたときから労働者の力になりたいと考えていました。
弁護士になってから専門分野として積極的に取り組んできましたので、自信を持っています。
行き過ぎた罰を防ぐのが役目
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
心がけていることが二つあります。
一つは、「依頼人に笑顔になってもらう」ことです。早期の事件解決や多くの利益を受け取ってもらうなど、依頼人に喜んでもらう方法はいろいろありますが、最終的に依頼人が笑顔になれる解決を目指して尽力しています。
二つ目は、社会正義になる仕事をすることです。自分の仕事が社会の役に立っているのかと常に自問自答しています。小さな貢献でもいいので、社会正義の一部になることを心がけています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
友人の男女問題を解決したことがあります。その友人は妻子がいるにもかかわらず他の女性と交際をしていました。しかも、結婚していることを隠していたため、相手の女性から高額な慰謝料を請求されたのです。
友人とは学生時代からの古い付き合いでしたし、不倫をするような人間だとは思っていなかったので、相談を受けたときはとても驚きました。
依頼を受ければ知りたくない友人の一面を見なければなりません。はじめは断ることも考えましたが、恥を忍んで相談してくれたのだと思い、依頼を受けることにしました。
裁判は難渋しました。女性の友人への感情が完全に憎しみだけになっていたんです。どんな手段を使ってでも、友人をおとしいれたいという印象を受けました。
もちろん悪いのは友人ですから、罰を受ける必要があると思います。しかし、行き過ぎた罰を防ぐのが弁護士の役目です。友人だから肩をもつのではなく、一人の弁護士として、公正な判断をしてもらうことを目的として事件に取り組みました。
友人の反省の気持ちを伝えたり、真摯な謝罪をすることでなんとか女性の理解を得られ、最終的には請求よりも低い慰謝料で和解することができました。
この事件を通じて、改めて感情が絡み合う事件の難しさを感じました。
外国語を習得して労働分野の幅を広げたい
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
オンラインゲームが趣味で、週末にはYouTubeでゲーム配信をしています。もともと何かをはじめるときは自分の限界に挑戦したくなる性格で、ゲームをはじめたときも大会に出場できるくらい上手になりたいと思っていました。
配信をはじめたのは、ゲームの技術がそれなりに高くなってきたので、自分のテクニックを伝えて参考にしてもらいたいと思ったのと、人に見られることが「もっと上手になりたい」というモチベーションになると思ったからです。
ゲームをはじめて1年以上経つので、いつか大会に出場したいと考えています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
「野望」のような大きなことは考えていなくて、この先もずっと、目の前の事件を一件ずつ丁寧に取り組んで、依頼者の手助けができればいいと思っています。
分野に関しては労働を専門としていくのは変わらないのですが、今後は外国人労働者の問題にも対応していけるように、英語や韓国語、中国語など語学の習得に努めようと考えています。
ーー法律トラブルを抱えていて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
「こんなことを弁護士に相談して怒られないだろうか」と不安に思われる方がいるかもしれませんが、どんな相談であっても軽くあしらったり、突き放すようなことはありませんので安心してください。
法律での解決が難しい事案であっても、相談してよかったと思ってもらえるようなアドバイスができると思います。どんな相談でもお気軽にご連絡ください。