子を持つ親の気持ちに共感し、「先入観で決めつけない」を信念に離婚事件に注力
親戚の影響で法律に興味持つ
ーー弁護士を目指したきっかけや理由についてお聞かせください。
親戚に法曹関係者がいたため、子どもの頃から法律に興味を持っていて法学部に進学しました。
大学入学当初は「法律を学んでいれば将来何かの役に立つだろう」という程度の考えでしたが、勉強をするにつれて法律を使った仕事をしたいと思うようになり、大学2年の後半頃から司法試験を目指して勉強を始めました。
最終的に弁護士になることを決めたのは、司法試験合格後の修習を経験してからです。いろいろな分野の事件を扱い、多くの人と関われることに魅力を感じて弁護士を選択しました。
ーーどのような学生時代でしたか?
中学時代は野球部だったのですが、高校時代はほとんど勉強しかしていませんでした。大学では何か武道をやってみたいと思い、少林寺拳法部に入りました。
夢中になって練習し、1年生の全国大会で3位に入賞しました。部員に代々受け継がれていた深夜の学校の警備員のアルバイトをしたり、学生時代を満喫しました。
少林寺拳法は司法試験の勉強を始めた2年生の終わり頃まで続けました。
子どもの幸せを考えた解決を目指す
ーー注力分野をお聞かせください。
現在一番注力しているのは離婚事件です。
離婚事件に注力しているのは、私にも子がいることが影響しているかもしれません。子どもが関わる離婚事件は特に熱が入ります。
たまに、相手方配偶者への報復的な意味合いで、あるいは離婚の金銭的な条件の交渉を有利に進めるために親権を争っているように見えるケースを目にすることがあります。お子さんへの愛情を疑うものではないのですが、特に幼いお子さんに関してはその心情にも十分に配慮して、金銭的な条件等とは別の視点で検討していただきたいと思うことがあります。子どもの幸せを第一に考えた解決を理想として、依頼者の方と相談しながら事件に取り組んでいます。
そのほか離婚事件について念頭においているのは、「夫婦関係が多様であること」と「辛いと感じても逃げられない関係は恐ろしい」ということです。夫婦関係に関する問題は、今後、社会における扱われ方が変化していく分野ではないかと思っています。
離婚事件のほか、消費者事件にも力を入れています。 特定商取引法の改正時に講演のために勉強したことがその後の事件で役に立っています。 これまで担当した消費者事件としては、空気清浄機の購入契約に関する事件、探偵会社との調査契約のクーリングオフ事件、自動車ローンに関する事件などがあります。また消費者法の適用のない事業者を当事者とした節電器(変圧器)の購入契約、各種リース契約などに関する交渉なども経験しています。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
どんな事件についても「決めつけない」ことが大事だと思っています。
例えば、男女問題で相談に来る方の中には、自分が不倫をしてしまって配偶者から離婚請求されている人や、不倫相手として慰謝料を請求されている人もいます。
そうした相談の時に「不倫は悪い」ことを前提に話すのではなく、まずはきちんと事情を聞くことが大切だと思っています。
現在の家庭が大切で維持したいというならば、間違いを犯した場合の対処を検討することになるでしょう。
配偶者からのDVやモラハラ被害を受け続けたご相談者の方が、自分の人生を生きているという実感を得るための不可欠な行動だった、という場合だってあるかもしれません。
相手が結婚をしていると知らずに不倫関係に巻き込まれてしまうケースもあります。
相談者の方が本音を話せるよう、できるだけ事実から聞くように心がけています。
多様化する夫婦問題に柔軟に対応
ーー趣味や休日の過ごし方について教えてください。
子どもの頃から昆虫や動物など生物が好きで、生物の図鑑や生物学の本を読むのが好きです。インターネットで生き物の動画を見ることもあります。
医療事件を担当すると医学書や文献など膨大な資料を読まなければいけないのですが、関心がある分野なので知識が入ってきやすいように感じます。
休日は子どもと過ごすことも多いです。家庭内の約束で週の半分は私が子どもの面倒を見ることになっています。子どもの食事を作ったり、一緒に遊んだり、学校で使うものを買いに行ったりしています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
夫婦別姓や同性婚など、夫婦の形も多様化が進み、世の中の価値観が変わっていくのではないかと思います。「夫婦とはこういうもの」と決めつけることなく、さまざまな形を受け入れ、いろいろな人の立場になって考えられるよう柔軟に対応していきたいと思っています。
事務所に関しては、現時点では拡大する考えはなく、これまで通り一つ一つの事件を大事に扱っていきたいと思っています。後から事件を振り返った時に依頼者の方の顔がすぐに思い浮かぶ。そういう姿勢で事件と向き合っていきたいです。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
不倫をしてしまったなどで罪悪感を抱えている人は、「怒られるかもしれない」と相談をためらうかもしれません。仮に非があったとしても、話をしてみないとどんな対応が必要なのかわからないでしょうし、相談することで悩みが多少なりとも軽くなると思います。
無料相談などもありますので、一人で思い悩むより試しに相談してみてはいかがでしょうか。何人かの弁護士に相談をしてみて、いろいろな意見を聞くのもいいかもしれません。その中からフィーリングの合う弁護士を見つけていただきたいと思います。