2018年07月30日 09時54分

親が危篤なのに帰らせてもらえない・・・仕事を「強要」した上司、パワハラになる?

親が危篤なのに帰らせてもらえない・・・仕事を「強要」した上司、パワハラになる?
画像はイメージです(kotoru/PIXTA)

親が危篤なのに、上司が帰らせてくれなかった。亡くなってから、やっと帰らせてもらったーー。そんな相談が、弁護士ドットコムに寄せられている。

相談者は仕事中、「母親が危篤だ」という連絡を受けて、上司に伝えたところ、「まだ死んでないんだろう」と言われたという。すぐに帰らせてもらえず、母親が亡くなってようやく帰らせてもらえたが、さらに「死ぬタイミングが悪い」と小言を言われたそうだ。

相談者の仕事は配達で、代わってくれる人もいたにも関わらず、配達をつづけさせられたという。親の死に目に会えなかったことについて、後悔しているようだ。親や兄弟、親戚の「危篤」のときのルールはどうなっているのだろうか。村松由紀子弁護士に聞いた。

●就業規則に定めがなければ「有休申請」or「欠勤」に

「大変な目に遭われましたね。まずは、お悔やみ申し上げます。

いわゆる『忌引き』については、就業規則に定めがある会社が多いのですが、『危篤』については定めがない会社が多いと思います。

就業規則に定めがなければ、一般原則に戻ります。年次有給休暇(有休)の申請をすることになります。危篤の知らせは緊急であることも多く、年次有給休暇の申請が間に合わないこともあるかと思いますが、会社によっては、事後的な申請を認めてくれるところもあるでしょう。

そもそも年次有給休暇がなかったり、申請が間に合わずに認められないという場合は、いわゆる『欠勤』ということになり、その時間分の賃金が支払われないことになります」

●上司の言動は「パワハラ」にあたる可能性が高い

「ここで相談者の上司の対応の是非についてですが、労働契約の内容として、勤務時間内の労働提供をすることは従業員の義務ですので、労働提供しないことは債務不履行とはなります。

しかし、労働提供しないことに『正当な理由』がない場合でも、懲戒処分(戒告や解雇など)の対象となるにすぎず、無理に労働提供を迫ることは許されません。

今回のケースでいえば、『帰らせてもらえなかった』というのが、どのような状況であったかによりますが、その場に留まることを強要した場合、業務の適正な範囲を超えており、身体的・精神的侵害としてパワハラにあたると考えます。

また、『死ぬタイミングが悪い』という言葉は非常識ではありますが、その言葉のみで直ちにパワハラにあたらないと思います。しかし、帰らせてもらえなかったことと相まって、パワハラにあたる可能性は高いでしょう。

パワハラにあたる場合は、それによって被った精神的損害を民事上、請求することができます」

(弁護士ドットコムニュース)

取材協力弁護士

村松 由紀子(むらまつ・ゆきこ)弁護士
弁護士法人クローバーの代表弁護士。同法人には、弁護士4名が在籍する他、社会保険労務士4名、行政書士1名が所属。企業法務を得意とする。その他、交通事故をはじめとする事故、相続等の個人の問題を幅広く扱う。

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この記事へのコメント

匿名ユーザー 男性

辞めなよ。そんな会社。

tonnkatu 男性 40代

確かに辞めるべき、そして企業名を公表!

わお 女性

簡単にその言葉書いてるけど、状況によっては、辞められないんだよ

あなたも他人事だから言えるのですね

らす 男性 40代

状況により辞めれないは言い訳でしょう
今この状況で辞めれないと言ってる人で転職うまくいった人はいないですから
直ぐに辞めれなくても速く転職活動はやるべきだね

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BC 40代 男性

私も同じ配達の仕事で近いことがありました
私の場合は中学からの同級生で20年来の付き合い、親友と呼べる方が突然亡くなってしまい、翌日のお通夜に参列をしたいと思い(翌々日の葬儀は朝からのため、代われる者がいないため最初から諦めました)早上がりの方と代わりたいとお願いしたところ「身内じゃないんだからそんなの終わってから顔だけ出せばいい、例え身内でも労働時間の関係上最後まで配達するのが当たり前」と言われました
幸い、他の同僚2人が私の夜の配達分を持って行ってくれたためお通夜には出られましたが、身内の死に目にも会えない様な会社では未来がないと感じています

匿名ユーザー 男性

親友ならダメでしょう。仕事が終わってから駆けつけるかな。

匿名ユーザー 女性 60代以上

ある国立大学法人で非正規でした。年度末ぎりぎりで、父が危篤との連絡が入り、終業時間が近かったので、急いで帰省しました。幸い父は待っていてくれたので、年度末まで出勤できませんとメールしたら、有給届が出ていないと返信がありました。

匿名 女性 40代

友達のお通夜ではNGだろ?当たり前。完全に仕事をなめてる。

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匿名ユーザー 40代 男性

私も販売の仕事をしていた時、いとこのお爺さんが以前から病気で入院していましたが、12月31日の夕方辺りに、危篤との連絡を受けました。

まず直属の上司に話をしたら、
まだ生きているんだろう!
今日はどうゆう日だ! 年末の書き入れ時だぞ!
明日(元旦)も店開けるのだから、1月5日以降に行け!
と他の従業員がいる所で怒鳴り散らされました。

仕方なく、店長に相談したら帰っていいと言われ、上司に報告すると、鬼の形相で顔を近づけにらめつけられました。
その後その上司は、私の部下などにチクリやがってとか陰口を言っていたと、部下から報告を受けました。

結局帰れず、死に目にも会えずじまいでした。

上司の発言等を社長に報告したら、上司は即日解雇にされ、私も居心地が悪くなり退職しました。

相談する相手が悪かったと後悔しかありません。

匿名ユーザー 女性 30代

ご自身の祖父ではなく、いとこの祖父でしたら、ご両親のどちらかの兄弟姉妹の配偶者の父親ですよね。つまり親族血族や3親等の姻族には該当しないのですから上司にも常識的な意味合いで言えませんし、私なら行かないです…薄情ですみません…。

でも、まだ生きているんだろう!等と皆の前で怒鳴るような人は軽蔑します。褒める時は皆の前で。叱ったり怒る時は個別で。

匿名ユーザー 男性 30代

どうゆう、じゃないねぇ。
どういう、だねぇ

匿名ユーザー 男性 30代

いやぁ従兄弟の祖父じゃほぼ他人だろ。

匿名ユーザー 男性 30代

だが待って欲しい
この人は『お爺さん』としか言っていない
お祖父さんならともかく、こちらはGrandfatherではなくOld manの意味もある。
(『ごはん』がお米と食事そのもののどちらでもあるように)

つまり、「いとこのお爺さん」とは『自分から見ていとこに当たるご老人』の意味だったんだよ!!!!

匿名ユーザー 男性 40代

ご両親のどちらかの兄弟姉妹の配偶者の父親でも自分から見ていとこに当たるご老人でも何れにしても、急遽、今している仕事を放棄して駆け付ける理由としては弱いと思う。例外は同居しているかどうかだな。

匿名ユーザー 女性 60代以上

せっかく上司が即日解雇されたのに、何故辞めるのか解りません。

むむむ 男性 30代

即日解雇なんて有り得ない。
会社が社員を解雇する際の規則を知らないのか?

男性 30代

従兄弟のおじいさんって、普通に、「親の親」=「祖父」なんじゃ。。って思った自分がいました。

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匿名ユーザー 40代 男性

こういった人達(上司達)って人間的な感情を持ち合わせて無いのでしょうね。同じ似たような身体をしていても感じ方や考え方や心は人のそれと違うのではないでしょうか?書き込みを見てるときっと逆の立場なら直ぐに帰る様な人だと思います。

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