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2020年05月16日 08時53分

在宅勤務で「にわかトレーダー」増える…会社PCで株取引したらダメ?

在宅勤務で「にわかトレーダー」増える…会社PCで株取引したらダメ?
写真はイメージです(Fast&Slow / PIXTA)

在宅勤務などで在宅時間が増えたことにより、個人投資家による株取引が活発化していると報道されている。日本経済新聞(5月8日)によると、FXの取引数量は前年同月比で約4割増加したという。

ネット上には「在宅勤務になってから、株取引を始めた」「自粛始まってから株始めたけどおもしろい」などの投稿が複数上がっている。在宅勤務の休憩時間を使って、株取引をしている人もいるようだ。

●原則として、休憩時間は自由に行動できる

そもそも、休憩時間中は何をしてもよいのだろうか。半田望弁護士は、次のように説明する。

「休憩時間は労働からの解放を保障する時間であると一般に理解されていますので、原則として労働者は休憩時間は自由に行動できます。そのため、プライベートな用事を休憩時間に行ったとしても、原則として何の問題もありません」

ただし、あらゆる行動を自由にしてもよいというわけではないようだ。

「判例では、企業秩序維持のための必要かつ合理的な制約は、休憩時間にも及ぶとされています。

判例で問題となったのは、日本電信電話公社の従業員が休憩時間中にベトナム戦争反対のビラ配布をした事例です。

この裁判では、『ほかの職員の休憩時間の自由利用を妨げ、ひいてはその後の作業能率を低下させるおそれがある』ため、企業秩序維持のために制限することは適法と判断されました。これが一つの判断基準になるでしょう」

●「会社のパソコン」を使った株取引は問題になる可能性も

在宅勤務中であれば、ほかの従業員の迷惑になる行為は避けられるだろう。

半田弁護士によると、株取引も私物のスマホやパソコンでおこなうのであれば問題はないという。在宅勤務にかぎらず、出社している場合も同様だ。

しかし、会社のパソコンを使って株取引などをおこなうことについて、半田弁護士は警鐘を鳴らす。

「会社のパソコンは、あくまでも業務のために使用を認めているものです。そのため、これを私用につかうことは、会社が私用を認めていない限り、問題になると考えます。

休憩時間は原則として自由に行動できるといっても、会社の備品はあくまで仕事のためにしか用いることができません。休憩時間に何かする場合には、私物を利用する必要があるでしょう」

取材協力弁護士

半田 望弁護士
佐賀県小城市出身。主に交通事故や労働問題などの民事事件を取り扱うほか、日本弁護士連合会・接見交通権確立実行委員会の委員をつとめ、刑事弁護・接見交通の問題に力を入れている。また、地元大学で民事訴訟法の講義を担当するなど、各種講義、講演活動も積極的におこなっている。
事務所名:半田法律事務所

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