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「かぼちゃの馬車」融資通りやすくするため、通帳改ざんも「実際より6000万円多く」
会見の様子

「かぼちゃの馬車」融資通りやすくするため、通帳改ざんも「実際より6000万円多く」

シェアハウス「かぼちゃの馬車」の運営会社スマートデイズが民事再生法の適用申請を東京地裁により棄却され、破産手続きに移行する見込みになったことを受け、オーナー(物件所有者)の一部が4月19日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した。破産手続きへの移行を評価し、「ひとりで悩んでいる被害者は我々とつながって一緒に戦おう」と呼びかけた。

破産手続きへ移行する見込みは、4月18日に発表された。オーナー側を支援する弁護団は「スマートデイズに再生の見込みがないと判断されたんだろう。破産手続きによって様々な不正の事実が明らかになることを期待したい」と述べた。

●平穏な日々、取り戻したい

会見では、スルガ銀行の融資を通りやすくするため、オーナーが提出した通帳や源泉徴収票のコピーが改ざんされていたことも改めて指摘された。会見で、ある男性オーナーは「6000万円ほど多い金額が、実際の残高よりも多く通帳に入る形になっていた」と話した。

改ざん行為は、弁護団の求めに対し、スルガ銀行側が開示した資料により明らかになったという。別の男性オーナーは「早く平穏な日々を取り戻したい。スルガ銀行には真摯に対応してもらい、早期に収束することを願っている」と話した。

スルガ銀行の融資審査などに対しては金融庁が重大な関心を持っており、立入検査に乗り出していることが既に報道されている。

(取材:弁護士ドットコムニュース記者 下山祐治)早稲田大卒。国家公務員1種試験合格(法律職)。2007年、農林水産省入省。2010年に朝日新聞社に移り、記者として経済部や富山総局、高松総局で勤務。2017年12月、弁護士ドットコム株式会社に入社。twitter : @Yuji_Shimoyama

(弁護士ドットコムニュース)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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