保護者にとって、子どもの学校トラブルは悩みの種です。時にケガをして帰ってくることもありますが、そこで問題となるのが加害者との交渉です。
中学1年の子どもがいる宮野さん（38）は、子どもに暴行をくわえた加害者から誠意ある謝罪がないことにモヤモヤしています。宮野さんのケースを元に、子どものトラブルで慰謝料が請求できるのか解説します。
（この漫画は弁護士ドットコムに寄せられた相談を元にしています）
春に中学校に入学した長男の拓海（13）。新しい友達もでき学校生活を楽しんでいるようでしたが、ある日、足にケガをして帰ってきました。
ケガをしたのは学校外だったので、学校を通して交渉することもできませんでした。陸くん側には、暴行から1か月以上経った今も通院していることを伝えています。「お詫びのお菓子だけではいけないと思っている」と言っていましたが、その後なんら音沙汰がなく、誠意を感じられません。
夫婦で仕事を遅刻・早退して通院の送迎をしていることも、かなりの負担になっています。拓海も情緒不安定で、時おり元気がなさそうです。せめて通院費用などを慰謝料として支払ってもらえないのか。次第にモヤモヤしてきました。
