アダルトビデオへの望まない出演を防ぐための法律「AV出演被害防止・救済法」(いわゆるAV新法)施行後、同法違反の罪で初めて逮捕・起訴された男性被告人の刑事裁判が4月27日、東京地裁であった。弁護側は「AV新法は違憲である」として無罪を主張した。
起訴状によると、映像制作会社を経営する男性は2022年9月、自ら制作するAVに出演した女性3人に対して、同年6月に施行されたAV新法で義務付けられた説明をせず、必要な内容を記載した出演契約書を交付しなかったという。
この日の法廷で、男性も弁護人も「間違いありません」と公訴事実の内容を認めながらも、AV新法自体が憲法で定められた「職業選択の自由」に反するとして、無罪を主張した。
男性は、動画販売サイト「FC2コンテンツマーケット」で、無修整のAVを販売するなどしており、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で起訴されていた。この日の審理は追起訴された分となる。
次回期日で、被告人質問などがおこなわれて、結審する予定。