「依頼者が努力して築いた幸せを守りたい」1人ひとりに寄り添い、問題解決を親身にサポート
国際法や行政法など、様々な法律に触れて知見を深めた学生時代
ーー弁護士を目指されたきっかけや理由を教えてください。
小学生の頃から、将来は弁護士になりたいと思っていました。きっかけはドラマの影響です。天海祐希さん主演の『離婚弁護士』や、『ビギナー』という司法修習生をテーマにした作品を観て興味を持ちました。もともと人前で話すことが好きで、「言葉を使って誰かの役に立つ仕事って格好いいな」と思ったんです。
それ以来、弁護士への夢を持ち続けて、進路選択でも迷わず法学部を選びました。
ーー学生時代はどのように過ごしていましたか。
学部生時代から司法試験の勉強を始めて、後輩や同期に教えたりもしていました。民法や刑法以外の法律に関する理解も深めたいと思い、国際法研究会という学術系サークルに所属して、国際法や条約、国家間の紛争などについて勉強していました。
私の大学では3年生からゼミに所属するのですが、あまり馴染みのない分野に触れようと思い、行政法のゼミに入りました。当初はほとんど知識がなかったのですが、ゼミで勉強する中で徐々におもしろいと感じるようになり、最終的には一番の得意科目になりました。
勉強だけではなく、アルバイトも結構やっていましたね。コミュニケーション能力を磨くために、レストランやコンビニで接客の仕事をしていました。勉強一辺倒でなく、学生のうちに様々な経験をしておくことで人としての幅が広がり、弁護士になってからもきっと役立つと思ったんです。
ーーロースクールに進まれてからはいかがでしょうか。
私が在籍していたロースクールは、他の学校と比べて人数が少なく、1学年が30人程度でした。そこからさらに4分割されて5〜6人ずつのクラスに分かれ、お互いに助け合いながら、司法試験合格という同じ目標に向かって切磋琢磨する、非常に濃い時間でしたね。
相続や子どもが関わる問題に注力。依頼者との丁寧なコミュニケーションを大切に
ーー現在の注力分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
1つは、相続分野です。
私が所属する弁護士法人福澤法律事務所は八王子と立川にオフィスがあり、私は主に立川支所で仕事をしています。
立川支所は「相続専門支所」と銘打っており、扱う案件の大半が相続事件です。相続への理解を深めるために、相続診断士という資格を取得しました。現在は相続診断士協会に所属し、税務や登記、紛争予防のプランニングなどについて学んでいます。
もう1つ力を入れているのは、子どもに関する仕事です。弁護士会の「子どもの権利に関する委員会」と「法教育に関する委員会」に所属し、いじめ問題の解決や法教育に取り組んでいます。
具体的には、小学校や中学校に行って、弁護士の仕事について紹介したり、いじめ予防の授業をしたりしています。多摩地域では、各小・中学校がいじめ予防に力を入れていて、そのご縁で、授業をする機会をいただくようになりました。また、市区町村から依頼を受けていじめ事件の第三者委員会に入り、原因調査などにも取り組んでいます。
また、学生時代に行政法を学んでいたことから、ロースクールで行政法の司法試験対策の講義をすることもあります。事務所としても自治体からの相談を受け付けており、今後は行政関連の案件も積極的に手がけていきたいです。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
一番大切にしているのは、依頼者の話を丁寧に聞くことです。
依頼者にとって、法律トラブルは人生の一大事です。裁判を起こされた、お金が返ってこない、離婚の危機を迎えているなど、1人ひとりが様々な困りごとを抱えて相談に来られます。
切羽詰まった状況に置かれている依頼者の気持ちに寄り添い、これまでの経緯や、どのような解決を望んでいるのかをじっくり聞いていきます。できるだけ要望を受け入れて、依頼者の意向に沿った解決を導けるよう全力を尽くします。
基本的には依頼者の意向を尊重するスタンスですが、場合によっては、「こういう視点からも考えてみてはどうですか」とこちらから提案することもあります。
例えば、親権争いのように子どもが絡む案件では、依頼者に対して「お子さんにとって本当にいい解決は何だと思いますか」と問いかけることがあります。
親の離婚は子どもに大きな影響を与えます。離婚するかどうか、父母のどちらが親権者になるか、といったことを親の都合だけで決めるのは考えものです。「この選択が子どもの幸せにつながるか?」という視点は不可欠だと思います。これは、子どもに関する事件を手がける中で、親の離婚や大人の理不尽な振る舞いによって、大変な思いをしているお子さんに多く出会ってきたからこその実感です。
弁護士によっては、「依頼者の言う通りに淡々と仕事をすればいい」と考える方もいるでしょう。しかし私は、弁護士だからこそ言えることもあると思います。私たちの仕事は、依頼者自身や周囲の方の人生に深く関わるからこそ、時には一度立ち止まり、より良い選択肢を検討してもらうことも必要だと考えています。
ーーやりがいを感じるのはどのようなときですか。
問題が解決して、「ありがとうございました」と言っていただけることが何よりも嬉しいです。私の役割は、依頼者がより良い人生を歩めるようお手伝いをすることです。事件終了後、依頼者の表情がすっきりしているのを見ると本当に嬉しく、弁護士の仕事をしていてよかったと実感します。
悩みを1人で抱えず、気軽に相談してほしい
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方や趣味を教えてください。
昔は旅行に行くことが多かったのですが、今は子どもがまだ小さいのと、犬を2匹飼っているので、なかなか遠出ができません。代わりに、日帰りであちこち出かけています。
よく行くのはディズニーランドとディズニーシーです。もともと千葉県出身ということもあって親しみがあり、今も年に数回行きます。キャラクターより、パークそのものに魅力を感じるんですよね。特に、ゲストのことを考えたホスピタリティの精神については、弁護士の仕事にも通ずるものがあります。
あとは、神社やお寺のご朱印を集めることが好きです。司法試験の受験生時代に、合格祈願であちこちの寺社仏閣をめぐっていたのですが、お守りが大量に貯まるより、ご朱印として1冊にまとめる方がスマートかなと思い、集めるようになりました。関東や京都はほぼ制覇して、ご朱印帳も5〜6冊あります。
ーー今後の展望を教えてください。
相続診断士の資格を活かして、引き続き相続分野に注力していきます。相続は近年、法改正がありましたし、空き家問題をはじめ、新たな論点が増えていくと思います。相続分野における新たな問題に対応できるように、日々勉強して、知見を深めたいです。
法教育など子どもに関する仕事や、行政法関連の案件も積極的に手がけたいと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
1人で悩みを抱えていてもいいことはありません。どんどんマイナス思考に陥って気持ちが塞ぎ込んでしまうので、まずは誰かに相談していただくことが大事だと思います。弁護士に相談していただければ、法律の知識や経験を踏まえてアドバイスし、より良い人生を歩めるようお手伝いします。
私のモットーは、その方が築いてきた幸せな人生にトラブルが生じたときに、綻びが広がらないように守り、立て直すことです。「自分が誰かを幸せにしてあげる」というよりも、その方が努力して築いてきた幸せを守る存在になりたいと思っています。
弁護士は、昔ほど敷居が高い存在ではありません。戦々恐々とする必要はないので、まずはお問い合わせください。実際に話してみると、「思ったよりも話しやすいな」と感じられると思います。相談が遅くなるとその間に状況がこじれてしまうこともあるので、1人で抱え込まず、ぜひお気軽にご相談ください。