依頼者の思いを受け止めて、納得できる結果を導く〜労使双方の依頼に対応。相続問題解決にも注力
能動的に仕事の幅を広げられる弁護士業に魅力を感じて
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
中学生のときに授業の一環で模擬裁判に参加し、検察官役を務めたことで、法律の世界に興味を持つようになりました。模擬裁判を通して、その人が置かれた立場によってものの見方が全く変わることを知り、1つひとつの事実を多角的な視点から考えたり、異なる意見を主張し合ったりすることの面白さを実感しました。
いつかは法律家になって実際の法廷に立ちたいと夢見るようになり、法学部に進学して、3年生から司法試験の勉強を始めました。
裁判官、検察官と弁護士、どの道に進むかを最終的に決めたのは司法修習中です。検察官は基本的に刑事事件を扱い、裁判官は刑事・民事を扱いますが、弁護士は刑事も民事などの分野を問わず、幅広く携わることができること、そして仕事の裁量性が高いことにも魅力を感じました。
実際に弁護士として働く今、この道を選んでよかったと思います。弁護士が活動できる場面は本当に多岐にわたります。例えば、子どもや外国人、障害者に関する問題への取り組みや、弁護士過疎地域や被災地での活動など、自身の興味・関心次第で様々な分野に携わることができます。私自身、現在は弁護士会の「子どもの権利に関する委員会」に所属し、いじめ問題の解決や予防などに取り組むことにやりがいを感じています。
ーー学生時代はどのように過ごしていましたか。
大学時代は、50年ほど続く伝統的なサークル「探検部」に所属していました。1年生のときに1か月間パプアニューギニアに滞在し、新種の生物発見を目指しました。残念ながら目的は叶わなかったのですが、ジャングルの中でベースキャンプを張ってサバイバル生活を送ったことは、強烈な思い出です。
依頼者との対話を重視。複雑な感情を受け止める
ーー仕事をする上で、心掛けていることを教えてください。
まずは依頼者の話をしっかり聞くことです。依頼者の中には、悩みを抱えて不安を感じている方や、怒りや悲しみで感情が昂っている方もいます。どんなことに悩み、今、どんな思いを抱えているのか。依頼者が語る言葉にじっくり耳を傾けて、複雑な感情を受け止めることを心がけています。1人ひとりと真摯に向き合うことで、信頼関係を築いていきます。
また、依頼者に対しては、法的にできることとできないことを、なるべくはっきり伝えるようにしています。安請け合いは不安を増幅させるだけです。弁護士としてできうる範囲内で、可能な限り依頼者の意向を実現すべく、力を尽くすことを信条としています。
ーー注力している分野を教えてください。
企業法務、労働事件、遺産相続に力を入れています。
企業法務は会社法や経営に関する知識が必要とされる点が一般民事と異なり、そこに面白さを感じています。中小企業には、守ろうと思っていても、業務が多忙でそこまで手が回らず、労働時間や賃金などに関する問題が噴出しがちです。顧問として、経営者の認識と法律のルールとの間に齟齬があればその差を埋め、社内の体制を整えたりすることを通して、問題が起こらないようにサポートしています。
企業法務案件では、依頼者の意向と法的なルールとの、「線引き」を意識して取り組んでいます。杓子定規な対応によって経営に支障が出てはならず、かといって必ず守らなければならない部分もあるので、バランスの取れたアドバイスを提供できるよう留意しています。
企業側だけではなく労働者側からの相談も受けており、賃金未払いやハラスメントの相談に対応しています。企業側と労働者側、いずれの案件も多数手がけてきたからこそ、相手方の思考や出方を読んで適切な戦略を立てることが可能です。「自分が相手の立場だとしたら、どこを突かれたら痛いか」と多角的に考察し、その案件にとって最も適切な解決策や方針を見極めます。
遺産相続は、家族や親族という近い関係の人との間で起こる問題です。積年の思いが相続をきっかけに湧き上がり、感情的に激しく対立して泥沼の争いになるケースが少なくありません。当事者同士ではまともな話合いができなくても、弁護士が入ることで感情が落ち着き、法律に基づいて論理的に話合いを進められる可能性があります。依頼者の意向に沿う形でスムーズに解決できるよう、迅速かつ丁寧に対応を進めていきます。
ーー印象に残っている案件はありますか。
二審からお受けした離婚事件で印象に残っているものがあります。一審での結果に納得できなかった依頼者が「控訴をしたい」ということで当事務所に相談に来られて、受任しました。依頼者にとってかなり不利な状況だったため、厳しい結果になることを覚悟していましたが、想定よりもよい内容で和解することができました。
依頼者から非常に喜ばれて、「先生のおかげです。全力で戦ってくださり、本当にありがとうございました」と感謝の言葉をかけていただきました。私は弁護士として当然のことをしたまでなのですが、依頼者に満足してもらえる結果を出すことができ、嬉しかったですね。
相談が早いほどスムーズな解決につながる。どんな悩みも遠慮せず打ち明けてほしい
ーープライベートについても伺います。休日はどのように過ごしていますか。
子どもがおり、休日は家族と過ごすことが多いです。子どもの存在には本当に救われています。仕事を終えて帰宅し、玄関のドアを開けた際、子どもがパッと笑顔で駆け寄ってきてくれる姿はなんともいとおしく、疲れが吹き飛ぶ瞬間です。
ーー今後の展望をお聞かせください。
関心を持っている分野において一層の研鑽を積みたいと思っています。特に、現在注力している中小企業法務、労働問題、相続、そして、子どもの権利に関する問題に積極的に取り組みたいです。
中小企業に対するサポートについては、経営者の考えをより効果的に実行できる法的な手段を提案できるよう、経験や知見を重ねていくつもりです。また、労働法は改正が頻繁におこなわれるため、常にアンテナを張って情報をアップデートし、依頼者に対して質の高いリーガルサービスを提供できるように努めて参ります。
相続については、弁護士に相談に来た時点でかなり争いが激しくなっているケースが多く、解決までに長期間要することがほとんどですが、なるべく早く紛争をおさめて、依頼者の気持ちに寄り添った解決ができるように尽力します。
また、「被相続人が対策をしていれば、こんなに揉めることはなかったのに」と思うことも多々あるため、遺言作成など、トラブル防止のための取り組みにも一層力を入れたいです。
弁護士会では「子どもの権利に関する委員会」に所属しており、少年事件や子どもの福祉、学校内のいじめ問題などに関心があります。こうした問題に対して、法的なアプローチによる解決方法を提案したり、トラブルを未然に防ぐための対策を講じたりすることを通して、子どもの権利を守るための取り組みをしていきたいと思います。
ーー法律トラブルを抱えている方に、メッセージをお願いします。
「自分の悩みが、弁護士に相談すべきことがわからない」「相談しても断られたら恥ずかしい」などと不安に思い、相談を躊躇される方もいるかもしれません。しかし、それは杞憂です。どのような悩みも、気軽にご相談ください。
なるべく早く、スムーズに悩みを解決するためには、問題が小さい段階で相談に来ていただくことが重要です。相談のタイミングが早いほど解決の選択肢が多く、あなたが納得できる結果を導ける可能性が高いです。
初めて弁護士と接する方でも安心して相談できるよう、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。あなたの不安を少しでも早く解消できるよう迅速・丁寧にサポートします。