淵脇 みどり 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私の母は母の兄は大学で勉強をさせてもらえたのですが、母は女性だからという理由で勉強をさせてもらえなかったということから男女の差別について問題意識を持っている人でした。このことから私は何か女性でも勉強して人の役に立てる職業はないかと考えていました。
高校生の時、誰でも気楽に相談に行ける”村のおばあちゃん”のような弁護士がもっといてもいいのではないかと思い、弁護士を目指しました。
印象に残っている案件(事件)
弁護士になった当初取り組んだ水俣病の東京訴訟です。当時鹿児島県から東京に出てきていた水俣病の患者さんが起こした訴訟で、私が弁護士になる直前に提訴され、知り合いの先輩の弁護士が弁護団に多く入っていたのでその方々からお誘いを受け弁護団にいれていただき、走り回ったことが大変印象に残っています。
仕事のなかで嬉しかったこと
相談にいらした依頼者様が事件が解決した時にありがとうございますと笑顔で仰って下さることや、解決までは至らない相談でも不安な顔付きをしていた方が相談を受けることで、問題点や解決への道筋が見えてくることで、顔色が良くなり、安心して帰っていかれるときはとても嬉しいです。
弁護士になって大変だと感じること
もちろん法律的な解決の道筋に沿ってやりますが、やはり人間ですからご依頼者ご本人、また事件の相手方の気持ちがきちんと納得する方向に繋がらなければなりません。
そこを弁護士がご一緒してどう道案内するか、ご本人が歩み出せるか、また相手方に歩み寄っていただけるか、その判断や気遣いが大変です。
休日の過ごし方
コーラスとプールに行きます。コーラスは子供のPTAでコーラスグループをやっていたことが、子供が学校を卒業した今でも続いています。
また、土曜日によくPTAの会議などに出向くため、土日も忙しく動いています。
弁護士としての信条・ポリシー
問題を解決する能力は依頼者自身が持っているということを信頼することです。
新人の時は私がこの事件を解決してあげなきゃと思っていた時期もありましたが、何を持ってして解決とするかは依頼者によって異なるので、答えはご本人が持っておられることと確信し、ご本人の気持ちを尊重してお手伝いすることを指針にしています。
依頼者に対して気をつけていること
依頼者は弁護士にこんなことを聞いたら恥ずかしいのではないかと聞くことを躊躇してしまうことが多々あるので、話をしやすい空気を作るために、率直に自分の弱味やプライベートのことを開示しながら相談を進めていくことを積極的に行っています。
関心のある分野
私自身、東京家庭裁判所立川支部の調停員を10年ほど務め、遺産分割事案の調停員として双方の言い分を調停する仕事をしていた時期がありました。家族間の紛争は大変心を傷める事案で難しいのですが、過去の経験を生かし、そのような事案のお手伝いをする機会が今後も増えるのだろうと思います。
今後の弁護士業界の動向
未だに開拓されてないニーズがありますし、もっと市民の身近に弁護士がいるという方向性が望ましいと思います。
しかし、弁護士の増えるスピードが早過ぎ、法律事務所の一部を借りて机と電話を置き、営業を始めるノキ弁と呼ばれる新人弁護士も増えているようです。
人が増えることで経済的にも厳しくプロとしての指導も充分に受けられない弁護士が増えていくことは憂うべき事態であると思います。
今後のビジョン
理想としては特定の分野に特化するというよりはいろいろな分野の専門性も理解しながらも、総合的な視野で相談を受けられる弁護士になりたいと思っています。
まだまだ弁護士として未開拓な分野はいくらでもあるので、そのような分野のご相談がきたら恐れずに踏み出していくというようなイメージを持っています。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士に対して敷居を高く感じないで下さい。予防法務というトラブルになる前の段階で法的な知識を聞くという意味でも気楽に法律相談にきていただきたいと思います。
今はインターネットなどで法律の知識も手に入れられますが、やはり個別の事案の解決は条件によって異なりますので気楽に弁護士の下へ足を運んでいただけるとお役に立てることがたくさんあると思います。
もし弁護士に依頼する場合も率直に聞きたいことは聞いていただいて、遠慮せずに弁護士に歩み寄っていただきたいと思います。