岡本 好司 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
父親が法律的な事で悩んでいて、助けてあげたかったからです。自分自身で弁護士になるのが一番の助けになれる方法だと考えました。
また、学生時代は法律事務所で事務員のアルバイトをし、弁護士を身近に見る機会を多く持っていたこともきっかけの1つです。昔は弁護士は自分にとって遠い存在でしたが、関わってみて弁護士は身近な存在なんだなと感じることができました。そして、私も弁護士になれるのではないかと勇気がわいてきたのです。
仕事の中で嬉しかったこと
自分が一生懸命取り組んだ事件がうまくいった時です。 弁護士になりたての時に、5歳の女の子が犬にかまれて亡くなってしまった案件を取り扱いました。
当初、その犬が特定できなかったのですが、保健所等の協力を得てその犬が飼い犬だと突き止めました。飼い主が地元に大口の寄付をしているような方だったので、周囲の反対がありましたが、それを押し切って女の子の両親が訴訟に踏み切りました。
飼い主が同種の犬を10頭放し飼いにしていたことや、鑑定でその犬が殺人犬だとわかったことなどから、最終的に勝訴に持っていくことができたので嬉しかったです。この事件がきっかけで大型犬を飼う場合の檻の設置義務等の条例ができたので、今でも印象に残っています。
弁護士になって大変だと感じること
受任した以上は責任を持って依頼者の権利を実現し、訴訟に勝訴するのが目的ですが、そのため、前例のない事案について法律ばかりでなく類似の判例や事実関係を調べたり、理論構成を考えるのが大変です。
依頼者に対して気をつけていること
さまざまなタイプの依頼者の方がいらっしゃるので、相手に勝つことを考える前に依頼者との信頼を構築するように気をつけています。そして依頼者の権利を100%実現するよう努力しますが、場合によっては依頼者に十分に納得していただいた上で、どの辺で折り合いをつけるか和解の道を探ることもあります。
弁護士としての信条・ポリシー
私が法曹界を目指した頃は、社会正義を実現するために、司法研修所で法律の実務ばかりでなく、様々な教養を身につけられるよう教育されました。依頼者のために良心に従って誠実に仕事をこなし、十分に満足していただき、もって社会正義の実現に努めるというのが弁護士としてのポリシーです。
今後の弁護士業界の動向
私の時代は合格者数が470人程度だったので、2年間の修習できめ細やかな指導をしてもらうことができました。しかし、今の合格者はその3倍以上の1500人で、実務修習は1年間です。満足のいく実務修習を受けることも難しいのではないでしょうか。一人一人にきちんとした修習を行うためにも合格者の数は減らすべきだと思います。
今後のビジョン
以前は総合病院のような専門を色々揃えた総合法律事務所を作りたいと思っていました。しかし、弁護士は皆一人一人の個性が強いので、多人数になるとそれをまとめるのが大変でした。そこで現在は自分の得意分野を生かし、依頼者との繋がりや信頼関係を大切にして仕事をしてゆきたいと思っています。
関心のある事柄
平成16年から政府の考えに基づいて法科大学院等がつくられました。私は当時から「法科大学院は受験生にとって負担ではないのかな?」と思っていました。日本とアメリカでは弁護士の仕事の仕方も需要も違うので、何でもアメリカの真似をすればいいというわけではありません。
しかし、裁判員制度はやってよかったと思います。見直しの検討はされているけれど、私は市民が裁判に参加して判決を出すことにとても意味があると思っています。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士業界も広告が解禁になったので広告宣伝をする弁護士事務所がたくさんありますが、やはり、弁護士に会って人柄を見た上で信頼できる弁護士を決めるべきです。
大方の弁護士は今でも誠実に仕事をこなしています。日本の法曹は諸外国に比べて数が少ない分だけレベルは今も高いので、その点では大方の弁護士を信頼していいと思います。私自身も一生懸命に顧客の皆様の法律相談や問題解決に取り組みたいと思っています。